ERP導入事例:ライオンがグループ全体の基幹業務改革プロジェクトを完了 ビッグバン方式で
ライオンがビッグバン方式での基幹業務改革プロジェクトを完了した。足掛け4年のビッグプロジェクトが完了したことになる。
ライオンが基幹業務改革プロジェクト「Project Regulus」を完了した。
今回の基幹システムの全面刷新は、同社の中期経営計画「Vision2030 1st STAGE」で掲げる「成長に向けた事業基盤への変革」の中心となる施策だ。業務改革と基幹システムの整備に向けて、JSOLを導入支援企業として「SAP S/4HANA」の導入を進めてきた。
成長に向けた事業基盤 グループ全社のビッグバン方式のERP刷新
2018年8月に開始した同プロジェクトは、国内グループ会社を含む全社、全領域でのSAP S/4HANAの一斉稼働を2022年5月に開始していた。2023年1月にはシステム導入後初めて通期決算処理を実施していた。この結果を受けて2023年2月28日にJSOLの移行支援が完了した旨をSAPが発表した。
JSOLは、これまでSAPのERP導入を多く手掛けており、そのノウハウを集約したSAP ERPテンプレート「J-Model」を整備しており、SAP S/4HANAにも対応する。JSOLはJ-Modelを利用することで、より短期間、低コスト、高品質でSAP ERPを導入できるとしている。
ライオンは、これらの点を評価し、JSOLをプロジェクトのメインベンダーに選定した。
なお、同時にプロジェクトの技術支援サービスにSAPジャパンのプレミアムサポートプログラムである「MaxAttentionサービス」を採用した。MaxAttentionサービスはSAPが専任担当者を付け、システム障害に対して2時間以内の対応開始を約束するサービスで、システム運用のセルフサービス化支援なども提供する。MaxAttentionサービスを介してSAPは開発メーカーとして企画構想から稼働に至るまでを長期伴走型で支援した。
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