Microsoft Defenderが正当なリンクを不正リンクと間違える 原因は
Microsoft Defenderが正当なリンクを不正リンクとして誤検出していることが報告された。原因はSafe Linksに追加された新機能だと指摘されている。該当する場合にはDZ534539を確認し状況を整理することが望まれる。
コンピュータ情報サイトの「Bleeping Computer」は2023年3月29日(現地時間)、「Windows」向けのセキュリティ対策ソフト「Microsoft Defender」が正当なリンクを悪意のあるリンクと誤判定していることを伝えた。
正当なリンクを不正なものと判定 原因は
Bleeping Computerによると、一部の顧客はこの問題が5時間以上にわたって継続しており、既に数十件のアラートメールを受信している。Microsoftは、「Twitter」のアカウントで同問題の調査を実施している旨を伝えた。
Microsoft Defenderサービスが正規のURLリンクに誤って悪意あるリンクとして認識する問題を調査しています。また、一部のアラートは期待通りのコンテンツを表示されないことがあります。詳しくは管理センターDZ534539をご参照ください。
(Twitterアカウント「Microsoft 365 Status」より)
Microsoftは、原因を特定するためにネットワーク遠隔測定データなどの診断を実施した他、Microsoft Defenderが誤検出しているにもかかわらずユーザーが正規のURLにアクセスできていることも確認していると、同じTwitterアカウントで報告している。そして当初のつぶやきから数時間後、原因が電子メールなどに含まれるURLやリンクを事前検証する機能「Safe Links」に追加された新機能にあったことを特定したと説明した。
最近Safe Linksに追加した機能が誤検知の原因であると判断しました。この問題を解決するために追加した機能を元に戻しました。詳細はMicrosoft 365管理センターのDZ534539をご参照ください。
(Twitterアカウント「Microsoft 365 Status」より)
「Microsoft 365」などのサービスを利用していて正規のリンクが不正なリンクであると報告される状況に遭遇していた場合、この問題に該当していた可能性がある。該当する場合はMicrosoft 365管理センターのDZ534539を確認するなどして状況を整理してほしい。
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