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CloudflareとKyndrylがパートナーシップ締結 企業のクラウド移行を支援
CloudflareとKyndrylはパートナーシップの締結を発表した。ネットワークの近代化と拡張を支援することで企業のクラウド移行を後押しする狙いだ。
Cloudflareは2023年5月8日(現地時間)、Kyndrylとのパートナーシップの締結を発表した。管理されたサービスとしての「WAN-as-a-Service」および「Cloudflare Zero Trust」を通じて企業ネットワークのモダナイゼーションおよび拡張を支援する。
CloudflareとKyndrylが提携 どのようにクラウド移行を支援するのか?
Cloudflareは今回の提携によって、Kyndrylの専門的なマネージドエンドツーエンドネットワーキングサービスとCloudflareの堅牢な技術プラットフォームを組み合わせることが可能となり、企業は複数のクラウドへの接続をスケールできる。
提携によって提供される主な内容は以下の通りだ。
- マルチクラウドおよびインターネットへの接続戦略の合理化。企業はデータをクラウドに移行させSaaSを利用しているが、ネットワークとしてはハードウェアを利用している。CloudflareとKyndrylは両社の持つ技術プラットフォームを生かして企業にネットワークサービスを提供する
- 企業がワークロードをクラウドプラットフォームに移行する際、プライベートネットワークリンクやアプライアンスにかける費用を削減してITチームが手動で実施する作業を低減できるように必要なネットワーキングおよびエッジセキュリティの機能やアドバイスを提供する
- 現在のニーズに合わせたサービスおよび将来のニーズに合わせたサービスを自動的に提供するマネージドWAN-as-a-Serviceにって、デジタル成熟の加速とネットワークの近代化を実現する
- エンタープライズレベルのサイバーセキュリティを備えたネットワークを提供することで、あらゆる場所やベクトルからのリスクやサイバーセキュリティ攻撃に対処する
多くの企業でクラウドシフトが進んでいるが、レガシーシステムの移行には多くの課題が山積している他、異なるクラウドサービスを利用する場合は、移行や管理がより困難になる。
今回CloudflareがKyndrylと提携した背景には、こうしたクラウド移行に伴う障壁を減らし、より安全かつシームレスにクラウドシフトできるようサポートする目的があるという。
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