Google、YouTubeの広告ブロッカーをブロックするテストを実施中
Bleeping Computerによると、GoogleはYouTubeで広告ブロッカーをブロックするテストを実施している。Googleは広告なしでYouTubeを楽しみたい場合はYouTube Premiumへの入会を推奨している。
コンピュータ情報サイトの「Bleeping Computer」は2023年5月10日(現地時間)、Googleが「YouTube」で広告ブロッカーをブロックするテストを実施していると報じた。
Bleeping Computerは、一部のユーザーに「YouTubeでは広告ブロッカーの使用が許可されていない」という通知が表示されていると伝えている。通知はユーザーに広告ブロッカーの使用を止めるよう促すとともに、広告のないYouTubeを楽しむための代替手段として「YouTube Premium」のサブスクリプションを推奨している。
YouTubeが広告ブロッカーに対抗 ユーザーへの警告メッセージの表示をテスト
YouTubeに表示される通知には以下の内容が表示されている。
- YouTubeにおいては広告ブロッカーの使用は許可されていない
- あなたはYouTubeにおいて広告ブロッカーを使用している
- YouTubeは広告によって世界中の数十億のユーザーに対して無料でサービスを提供している
- YouTube Premiumを契約することで広告のないYouTubeを楽しめる。動画制作者はこれまで同様に収益を得られる
Googleはこうした通知を表示するテストを実施していることを認めているが、どういった地域やユーザーが通知表示の対象となっているのか、広告ブロッカーを使用しているユーザーが完全にYouTubeのサービスを使えなくなるのかについては本稿執筆時点では明らかにされていない。
広告ブロッカーは主にWebブラウザの拡張機能などで提供されている機能だ。Webページなどにおいて広告の表示をブロックする機能が提供されている。YouTubeは動画再生中に差し込む広告を収益源として機能しており、広告ブロッカーの使用は許容できないという態度を示している。
YouTube PremiumはGoogleが提供する有料サブスクリプションサービスだ。YouTube Premiumを契約することで動画や音楽における広告の排除、バックグラウンド再生、オフライン再生、「YouTube Music Premium」へのアクセスが提供される。
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