生成AIでソースコード分析 GoogleのVirusTotal Code Insightが新たに4つのスクリプト言語をサポート
Googleは生成AIベースのソースコード分析機能「VirusTotal Code Insight」のサポート対象のプログラミング言語に新しく4つの言語が追加した。PowerShellに加えてBATやCMDといったスクリプト言語が対象となる。
コンピュータ情報サイトの「Bleeping Computer」は2023年5月15日(現地時間、以下同)、Googleが提供する「VirusTotal Code Insight」のサポート対象となるプログラミング言語に新たに4つのスクリプト言語が追加されたと発表した。
VirusTotal Code Insightは、マルウェアスキャンプラットフォーム「VirusTotal」の新機能であり、Google独自のセキュリティ向け大規模言語モデル(LLM)「Sec-PaLM」をベースとした生成AI(人工知能)を活用してソースコードを分析する。Googleが2023年4月24日に「RSA Conference 2023」で発表した。
PowerShellに加え、BAT、CMDファイルなども対象に
Googleによると、VirusTotal Code Insightがサポートするスクリプト言語は以下の5つだ。
- PowerShell
- バッチ(BAT)
- コマンドプロンプト(CMD)
- シェルスクリプト(SH)
- VBScript(VBS)
Googleは当初、同機能のサポート対象としてPowerShellを挙げていたが、発表から20日ほどして新しく4つのスクリプト言語を追加したことになる。なお、Bleeping ComputerはGoogleが発表した上記スクリプト言語以外に「AutoHotkey」および「Python」のサポートも追加されていることを発見した。
GoogleはVirusTotal Code Insightの今後のロードマップとして以下のアップデートを予定している。
- 追加のファイル タイプとサイズのサポートを拡張
- バイナリファイルと実行可能ファイルの分析を有効化
- コード自体を超えたコンテキスト情報を組み込むことで分析を強化
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