Windows 10とWindows 11でファイル操作が断続的に失敗する問題が発生
Microsoftは一部の32bitアプリケーションでファイルの保存やコピーなどの操作が断続的に失敗する問題があると発表した。同社は現在解決策に取り組んでいるが、まだ修正プログラムは提供されていない。
Microsoftは2023年5月25日(現地時間)、「Windows 10」と「Windows 11」の特定のバージョンにおいて、一部の32bitアプリケーションでファイルの保存やコピー、添付などの操作が断続的に失敗する問題が発生していると発表した。
Windows 10とWindows 11において、一部の32bitアプリケーションでファイルの保存やコピー、添付などの操作が断続的に失敗する問題が発生している(出典:MicrosoftのWebサイト)
修正プログラムは未公開、発生するエラーの詳細は?
Microsoftは同問題について、32bitアプリケーションで、ラージアドレス対応およびCopyFile APIを使っている場合に影響を受ける可能性があるとしている。エンタープライズ向けのセキュリティソフトウェアや商用版のセキュリティソフトウェアで拡張ファイル属性などを使っている際には注意が必要だ。
同社はファイルエクスプローラにおいてこのエラーが発生したという報告は受けていないとしている。Microsoft製品では、32ビット版の「Microsoft Office」などを使っている場合、アプリケーションが実装しているファイル操作において同様の問題が発生する可能性がある。32bit版の「Microsoft Word」や「Microsoft Excel」などを操作しているとき、「Document not saved」(文書を保存できませんでした)といったエラーメッセージが表示された場合は同問題に該当している恐れがある。
この問題が発生する可能性があるプラットフォームは以下の通りだ。
- Windows 11, version 22H2
- Windows 10, version 22H2
- Windows 11, version 21H2
- Windows 10, version 21H2
Microsoftは問題が発生した場合、再度その操作を実行することを推奨している。この問題は断続的に発生しているため、継続して何度かトライすると保存やコピーが成功する。Microsoftは現在この問題の解決に向けた取り組みを始めており、今後のアップデートで修正を取り込むと説明している。
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