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Outlookに続きOneDriveでアクセス障害が発生 DDoS攻撃の影響か
2023年6月9日、OneDriveにおいてアクセス障害が発生した。ハクティビストによるDDoS攻撃が原因である可能性が指摘されている。
Microsoftは2023年6月9日(現地時間)、「Microsoft OneDrive」(以下、OneDrive)のアクセスに不具合が発生していると報告した。Webブラウザからアクセスするサービスに問題が発生したとしており、アクセスできないケースが確認されている。
OneDriveで発生したアクセス障害 DDoS攻撃の影響か?
Microsoftが発表したアクセス障害に関する報告をタイムラインでまとめると以下の通りだ。
- 2023年6月9日の夜中(日本時間)に、WebブラウザのクライアントからOneDriveのサービスにアクセスできないケースが発生した。「onedrive.live.com」が影響を受けた。Microsoftは潜在的な問題を調査するとともに、ユーザーへの影響を確認した。なお、OneDriveのデスクトップクライアントや同期クライアント、Officeクライアントからのアクセスに影響は出ていない
- Microsoftはその後、この状況を観測したOneDriveのテレメトリーを分析してサービスアクセス障害の原因を特定した。負荷分散の緩和策を適用したことで、遠隔測定によるサービスの観測結果は安定を示している。引き続き緩和策を適用し、サービスを注意深く監視する
今回のアクセス不具合は日本時間だと2023年6月9日の午前1時ごろから午前4時半ごろまでのインシデントとされており、日本企業はそれほど大きな影響を受けなかったものとみられる。
なお、コンピュータ情報サイトの「Bleeping Computer」によると、先日の「Outlook.com」における一連のアクセス不具合に続き、今回のOneDriveで発生した障害についても「Anonymous Sudan」と呼ばれるハクティビストが関与を認めており、「DDoS攻撃の結果だ」と主張している。
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