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Windows 11のアップデート適用でChromeがクラッシュする恐れ 解決策は今のところ不明
Microsoftの累積更新プログラム「KB5027231」適用後、Windows 11でマルウェア対策ソフト「Malwarebytes」と「Google Chrome」がコンフリクトする問題が発生している。
Malwarebytesは、2023年6月13日(現地時間)に配信が始まったMicrosoftの累積更新プログラム「KB5027231」を適用すると、「Windows 11」においてマルウェア対策ソフト「Malwarebytes」と「Google Chrome」の間でコンフリクトが起き、ブラウザがクラッシュする可能性があると報じた。現在問題は調査中であり、解決策は提供されていない。
解決策は提供されていないため、回避策の適用を
Malwarebytesは一時的に問題を回避する方法としてGoogle ChromeをMalwarebytesのセキュリティ設定において保護されたアプリケーションから外すようにアドバイスしている。設定変更の方法は以下の通りだ。
- Malwarebytesを起動する
- 右上部に配置されている設定アイコンをクリックする
- セキュリティタブをクリックする
- 「Exploit Protection」の「Manage protected applications」をクリックする
- 「Google Chrome(and plug-ins)」を無効化する
- 「Done」をクリックする
Malwarebytesは問題が解消されたら、上記と同様の手順で設定場所を開き、無効にしていた「Google Chrome(and plug-ins)」を有効化するように推奨している。修正がMicrosoft側で実施されるのか、Malwarebytes側で実施されるのかは明らかになっていない。
Windows 11でMalwarebytesとGoogle Chromeを使っており、2023年6月のWindows Updateを適用した後にGoogle Chromeが表示されなくなった場合はこの問題に該当している可能性がある。急ぎ回避策を適用してほしい。
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