ニュース
AzureADがMicrosoft Entra IDに名称変更 製品名を簡素化
Microsoftは製品の名前付けを簡素化し製品ファミリーを統合するために、「Microsoft Azure Active Directory」を「Microsoft Entra ID」に名称変更すると発表した。
Microsoftは2023年7月11日(現地時間)、「Microsoft Azure Active Directory」(AzureAD)の名称を製品の簡素化と統合のために「Microsoft Entra ID」に変更すると発表した。
この変更は既存の機能やライセンスプラン、サインインURL、APIなどに影響を与えず、全てのデプロイや構成、統合は従来通り使用可能とされている。名称変更は2023年末までに完了する予定で、各種の通知は順次表示される。
製品の簡素化と統合に向け、AzureADが名称変更
スタンドアロンライセンスの変更前後の名称は以下の通りだ。
【変更前名称】
- Azure AD Free
- Azure AD Premium P1
- Azure AD Premium P2
- Azure AD External Identities
【変更後名称】
- Microsoft Entra ID Free
- Microsoft Entra ID P1
- Microsoft Entra ID P2
- Microsoft Entra External ID
なお、Azure AD Premium P1に含まれる「Microsoft 365 E3」およびAzure AD Premium P2に含まれる「Microsoft 365 E5」はMicrosoft Entra ID P1とMicrosoft Entra ID P2に名称が変更されても引き続き含まれる。
Microsoft Entra IDには高度な機械学習(ML)の機能を使ったサインインの異常検知や異常なユーザーのアクセスをリアルタイムでブロックする機能なども備えている。Microsoft Entra IDファミリーにはこうした基本的な機能だけでなくアクセス管理に必要となる多種多様な機能やサービスが統合されている。
関連記事
- 伊藤忠テクノと日本マイクロソフトが連携 生成AIによる分析サービスを開発
CTCは日本マイクロソフトと連携し、生成AIを活用したセキュリティ分析サービスを開発すると発表した。脅威の収集や分析、初動対応の検討、顧客への通知などを生成AIが支援し、セキュリティ脅威対策の高度化を図る。 - Teamsにマルウェアを送り込む手法をJUMPSECが発見 Microsoftは未対処
JUMPSECはMicrosoft Teamsの新たな脆弱性を報告した。これを悪用すると外部テナントから組織内にマルウェアを送り込むことが可能で、多数の組織が影響を受ける可能性がある。 - Microsoftの一連のサービス障害 脅威アクターによるDDoS攻撃と判明
Microsoftは2023年6月初旬から一部のサービスで発生しているトラフィックの急増について、Storm-1359によるレイヤー7を標的としたDDoS攻撃であったことを公表した。 - Teams APIを悪用する新たなサイバー攻撃手法が見つかる フィッシングなど可能に
日本プルーフポイントはTeamsを悪用した新しいフィッシング詐欺やマルウェア攻撃手法を発見した。未文書化APIが任意のWebページを追加できる仕組みを悪用することで、セキュリティリスクが生じる可能性がある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.