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グーグル・クラウド・ジャパンが生成AIサービスのパートナーエコシステムを発表
グーグル・クラウド・ジャパンは生成AIサービスの利用促進に焦点を当てたパートナーエコシステムを発表した。4つのカテゴリーにパートナーを分類している。
グーグル・クラウド・ジャパンは2023年8月22日、生成AI(人工知能)サービスの利用促進を支援するパートナーエコシステムについて発表した。
エコシステムでは、企業のニーズに合わせて4つのカテゴリーにパートナーを分類しており、アクセンチュアやソフトバンク、NTTデータなど各カテゴリーで複数のパートナー企業が発表されている。
4つのカテゴリーで企業の生成AI導入を支援 エコシステムの詳細は?
本稿執筆時点で、グーグル・クラウド・ジャパンが発表しているパートナー企業は以下の通りだ。
Google Cloudは大規模言語モデル(LLM)「PaLM 2」を活用して企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や事業成長、イノベーション促進を支援する技術を提供している。これらの技術を効率よく活用するには技術支援が必要であり、今回発表されたパートナーエコシステムは支援を通じて企業の活動をサポートすることを目的としている。
Google Cloudのパートナーエコシステムは企業のニーズに合わせて以下の4つのカテゴリーに分類されている。
- トランスフォーメーションプログラム:ビジネス目標や課題、ニーズを分析して最適な生成AI戦略策定から導入、運用、保守までを支援するパートナー企業
- 生成AIロケットスターターパッケージ:生成AI導入時に技術支援を担うパートナー企業。「Embeddings」や「Matching Engine」といったAPIを活用し基盤モデルをさらに企業文脈に沿ったものにするための支援を実施する
- AIソリューションパッケージ:以前から提供しているAI関連サービスにおいて生成AIが支援するサービスの提供をパッケージ化して企業の問題解決に取り組むパートナー企業。「Contact Center AI」や「Discover AI」または企業がすぐに社内で利用できる「Infobot」の提供を想定
- ISVソリューション:「Google Cloud」で稼働させるSaaSにLLMを組み込み、サービスとして提供するパートナー企業
グーグル・クラウド・ジャパンは、Google Cloudにおけるユーザー企業のさまざまな生成AIや各種AIソリューションの需要に対応すべく体制の強化に取り組んでおり、今後さらにエコシステムの拡大を図る予定だ。
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