VMware製品ユーザーのサイバーレジリエンス能力を強化 Rubrikが生成AIソリューションを発表:セキュリティニュースアラート
RubrikはVMware製品のユーザー向けに生成AIを活用した新サービス「Rubrik AI-Powered Cyber Recovery」を発表した。仮想マシンのデータ損失とダウンタイムを最小限に抑える。
Rubrikは2023年8月21日(現地時間)、VMware製品のユーザー向けに生成AI(人工知能)機能「Rubrik AI-Powered Cyber Recovery」を提供すると発表した。生成AIと大規模言語モデル(LLM)を活用することで、データ損失の最小化とダウンタイムの短縮が実現できるとされている。
AI活用によって仮想マシンのサイバーレジリエンス能力を強化
近年、マクロの無効化など「Microsoft Office」のマルウェア対策が進んだことで、サイバー攻撃者は代わりに標的とするプラットフォームを模索しており、多くの環境を暗号化できるVMwareのプラットフォームを狙うケースが増えている。
企業はこうしたサイバー攻撃に対して、データを復旧して事業継続を可能とするサイバーレジリエンスを確保するためにバックアップソリューションを導入している。しかし、インシデント発生時の復旧作業は高度な知識を持つ専門家が手作業で行い、多くの時間を要する。さらに、完全に復元することは困難で、データを損失する恐れもある。
Rubrik AI-Powered Cyber RecoveryはAIによってサイバーリカバリーを支援し、サイバー攻撃を受けた際のデータ損失を最小限に抑えられる他、ダウンタイムを削減できる。
Rubrik AI-Powered Cyber Recoveryの主な特徴は以下の通りだ。
- 最新データでクリーンな状態の強化された回復ポイント目標(RPO)の実現: 提供されるガイダンスに従って最新のスナップショットから影響を受けていないファイルを復元し、疑わしい脅威が検出される前のスナップショットから影響を受けるファイルを回復させる
- 仮想マシンのより安全なリカバリーによってマルウェアへの再感染リスクを排除: クリーンで安全な仮想マシンを再構築し、OS内に検出されない脅威が持ち込まれないようにする
- AI対応タスクリストを活用してアプリケーションダウンタイムを最小化: Rubrikのデータ脅威分析および「Microsoft Azure OpenAI」を通じて提供されるクリーンで正常な復旧のためのスナップショット選択またはファイルに関する推奨自動を取得して作業を実施する
Rubrikは最近、Microsoftと協業し、「Rubrik Security Cloud」と「Microsoft Sentinel」や「Azure OpenAI Service」との統合を実現している。今回の発表はこのサービス統合に続くものであり、VMwareユーザーに対してより現実的なバックアップオペレーションを提供するものとなる。
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