Okta Japan、新AI機能スイート「Okta AI」を発表 ID管理関連のアクションを支援:セキュリティニュースアラート
Okta Japanは新しいAI機能「Okta AI」を発表した。リアルタイムのアイデンティティー関連アクションをサポートする。この機能を組み込んだ「Identity Threat Protection with Okta AI」も発表された。
Okta Japanは2023年10月5日、新しいAI(人工知能)機能スイート「Okta AI」を発表した。これは「Workforce Identity Cloud」と「Customer Identity Cloud」などに組み込まれ、リアルタイムのアイデンティティー関連のアクションをサポートする。
Okta AIの利用でアイデンティティー管理はどう変わるか?
Okta AIはセキュリティやユーザーエクスペリエンスの向上、アプリ開発支援に向け、Oktaのエコシステムからデータを利用する。Oktaはこの取り組みにおいて「プライバシーとコンプライアンスを厳守し、ユーザーのデータの安全性を最優先に考えている」と説明している。
Workforce Identity Cloudにおいては、Okta AIの利用によってセキュリティポリシーの最適化やリスク評価の強化が実現でき、より簡潔な管理者エクスペリエンスが達成される。Customer Identity Cloudではサインアップフローの効率化やユーザーとbotの識別といった機能が提供される。
Okta AIはOktaのIdentity Cloud製品群全体に統合される計画だ。Okta Japanは2023年10月5日、リアルタイムでアイデンティティーベースの脅威検知および対応を実施するWorkforce Identity Cloudの新製品「Identity Threat Protection with Okta AI」も発表している。
Identity Threat Protection with Okta AIはパートナー企業との連携を活用して異なるセキュリティテクノロジーからの情報を統合する。異常なイベントが検出されると管理者の設定に基づいてすぐに特定のアクションが実行される。このツールの主な機能にはリアルタイムでのリスク評価やセキュリティテクノロジー間での脅威情報の共有、リアルタイムの脅威対応が含まれている。
この新製品は認証時だけでなくアクティブなセッション全体でのセキュリティを強化する。多くの組織がサイバーセキュリティツールの採用を拡大している中、Oktaはテクノロジースタック全体でのアイデンティティーの統一的な展開に取り組んでいる。現在の多要素認証は主にログイン時のセキュリティに限定されているが、Identity Threat Protectionは認証後のリスクにも対応する予定だ。
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