BoxとCrowdStrike クラウドデータ保護のための新パートナーシップを発表:セキュリティニュースアラート
BoxとCrowdStrikeはクラウドデータの保護とデータ漏えい防止を支援するためのパートナーシップを発表した。
BoxとCrowdStrikeは2023年10月12日、クラウドにおけるデータ保護やデータ漏えい防止を支援するためのパートナーシップの締結を発表した。両社はパートナーシップを通じてあらゆる規模の組織に向けてクラウド上のデータの保護と漏えいを支援する。
BoxとCrowdStrikeのパートナーシップ 中小企業のセキュリティ支援
今回のパートナーシップによって、リアルタイム制御と脅威保護のためのAI(人工知能)を搭載した「CrowdStrike Falconプラットフォーム」において、Boxのセキュアコンテンツ管理とコラボレーション機能が連携可能になった。悪意のあるファイルやランサムウェア、不審なアクティビティーを検出したり、Boxの管理コンソールから直接セキュリティポリシーを設定したりできるようになる。
Boxはこのパートナーシップによって、CrowdStrike Falconプラットフォームの「Zero Trust Assessment」(ZTA)技術を活用することが可能となり、クラウドからエンドポイント、アプリケーションまで組織全体にわたって拡張できるようになる。
その他、BoxとCrowdStrikeは両社の中小企業向けソリューションである「CrowdStrike Falcon Go」と「Falcon Pro」を提供し、中小企業のデータ保護を支援する。
Boxは長年、中小企業から大企業に至るまでコンテンツ管理ソリューションを提供してきた。今回のCrowdStrikeとの提携で、Boxはこれまで提供してきたコンテンツ管理ソリューションにCrowdStrikeが提供するAIを活用したエンタープライズグレードのサイバーセキュリティ機能を統合し、従来の顧客に対してより強力なサイバーセキュリティ機能と選択肢を提供することになる。
今回発表された新しい連携機能は2023年末にBoxおよびCrowdStrike双方のユーザーに対して提供可能となる見通しだ。
関連記事
- CloudflareとGoogle、AWSが注意喚起 ゼロデイ脆弱性「HTTP/2 Rapid Reset」とは?
CloudflareとGoogle、AWSは共同でゼロデイ脆弱性「HTTP/2 Rapid Reset」を発表した。これはHTTP/2のストリームキャンセル機能を悪用して極度に大規模なDDoS攻撃を引き起こすもので過去最大の攻撃が観測されている。 - “偽サイトを見分けよう”という行為自体がもう危ない
このコラムでは「導入するだけで全ての脅威を防ぐ完璧なソリューションは存在しない」ということを繰り返しお伝えしています。しかしフィッシングや詐欺となると、どうしても“銀の弾丸”を求める人が出てきてしまうようです。 - やりがちなセキュリティのNG設定トップ10 CISAとNSAが共同発表
CISAとNSAはサイバーセキュリティの誤設定に関する共同アドバイザリを公開した。組織にありがちな10の誤設定とその対策について解説する。 - 全銀システムでの障害 中継コンピューターのシステム更改時に発生か
全銀ネットは2023年10月11日、全銀システムで発生中の不具合について記者会見を開催した。今回の障害は中継コンピューターのシステム更改時に発生したとされている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.