日立ソリューションズがIoT製品のセキュリティを強化するPLM製品を販売開始
日立ソリューションズはIoT機器の脆弱性対策を支援する「PLMセキュリティソリューション」の販売を開始した。背景にはサイバーセキュリティ対策に関する法令の変化がある。
日立ソリューションズは2023年11月8日、IoT機器の設計や製造、運用を守る「PLMセキュリティソリューション」を販売開始したと発表した。
PLMセキュリティソリューションで何が変わるのか
日立ソリューションズは 欧米で採用実績のあるCybellumのセキュリティプラットフォームを提供することで、高精度な脆弱(ぜいじゃく)性管理とサイバーレジリエンス法対応支援が可能になるとしている。
Cybellum Technologiesのセキュリティプラットフォームは、欧米の自動車業界や医療機器業界などで採用が進み、利用することでIoT機器設計や製造、運用といった製品ライフサイクル全体でセキュリティを高められる。
日立ソリューションズがCybellum Technologiesと提携してCybellumを活用する背景には、欧州を中心に本格化する製造業や医療機器分野に対するサイバーセキュリティ対策の義務付けがある。これらに対応するために、メーカーはこれまでにはなかったセキュリティ要件に対応する必要がある。
日立ソリューションズはこれまで、組織構築やプロセス決定を支援する製品セキュリティインシデント対応チーム(PSIRT: Product Security Incident Response Team)構築支援や、製品設計におけるセキュリティ対策を支援するコンサルティング、セキュリティ実装に利用可能なライブラリを提供してきた。
同社はCybellumのセキュリティプラットフォームを利用することで、IoT製品における製品ライフサイクル管理(PLM)全体でのセキュリティ対策を支援し、厳しい法令順守が求められる業界の対応力を強化するとしている。
日立ソリューションズは、IoT機器開発で実績のある日立ソリューションズ・テクノロジーと連携することも発表している。
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