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生成AIの活用法、日本と世界でどう違う? グーグルが発表
グーグルが生成AI「Bard」の日本語版での活用法トップ10を発表した。英語版との比較から、日本と海外の生成AIへの向き合い方の違いが浮き彫りになった。
グーグルは2023年12月1日、同社が提供する会話型生成AI(人工知能)「Bard」の日本語版での活用法トップ10を発表した。このランキングは2023年5月10日〜同年11月15日にBardに入力された質問をカテゴリー分けして集計したものだ。
日本語版では「事実に関する調べもの」をはじめとした情報収集に関連する活用方法が上位にランクインしている。情報収集のためにBardを利用する場合、「自分が質問している背景や目的、状況などを説明文に加えると、Bardも質問に沿った回答をしてくれます」とグーグルはアドバイスする。
日本と海外で生成AIの活用法はどう違う?
では、日本語版と英語版で活用法に差はあるのだろうか。グーグルは比較結果も合わせて発表した。
英語版のランキングでは、プログラミングや文章の要約、編集などが日本語版よりも上位にランクインしており、情報収集に加えて何かしらの作業を生成AIに“任せる”ような活用法が浸透している。生成AIサービスは英語版が他言語版に先駆けてリリースされるケースが多く、英語話者のほうが生成AIのより具体的な活用に進んでいるようだ。
今後、Googleの「Duet AI」やMicrosoftの「Microsoft 365 Copilot」のような生成AIを業務に組み込むツールが浸透することで、日本での生成AIの活用法がどのように変化していくのか注目したい。
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