大和総研、ゼロトラスト構築に向けてAkamaiのマイクロセグメンテーション製品を導入:セキュリティニュースアラート
大和総研はゼロトラストセキュリティ構築に向けて、アカマイ・テクノロジーズのマイクロセグメンテーションソリューション「Akamai Guardicore Segmentation」のPoCを実施した。評価のポイントとは。
アカマイ・テクノロジーズは2024年5月13日、大和総研のゼロトラストセキュリティ構築に向けて、同社のマイクロセグメンテーションソリューションである「Akamai Guardicore Segmentation」(以下、AGS)の概念実証(PoC)を実施した。
AGSはソフトウェア型のマイクロセグメンテーションソリューションだ。エージェントソフトウェアをサーバやクライアントのOSにインストールし、SaaSで提供される統合管理用のコンソールから一元的に組織全体のネットワークをアクセス制御できる。
大和総研、ゼロトラストセキュリティ構築に向けてAGSのPoCを実施
大和総研は大和証券グループのシンクタンクとして調査やシステム、コンサルティングを中核にデータ分析、AI、デジタルトランスフォーメーション(DX)などに関するソリューションを提供している。
同社の研究開発部門であるフロンティア研究開発センターは国内外企業や学術研究機関との連携、ITリサーチなど幅広い事業を展開しており、そうした取り組みの一つにゼロトラストセキュリティがある。
大和総研グループはテレワーク向け業務環境のセキュリティ強化の一環としてゼロトラストセキュリティに取り組んでいる。この取り組みの中でアクセス制御の要件が非常に複雑化するといった課題が浮き彫りになった。
この他、大和総研ではネットワーク管理の複雑化についても課題になっていた。これに対応するため網羅的にアクセス制御を実現できるマイクロセグメンテーション技術を調査し、複数のソリューションを比較検討した結果、アカマイ・テクノロジーズのマイクロセグメンテーションソリューションAGSのPoCを実施することになった。
大和総研はPoCを経てAGSの以下の点を評価したと説明している。
- 簡単なGUI操作でアクセス制御を実施できる
- 視認性や可読性が高く、ネットワーク全体の実態把握が容易に実現できる
- きめ細かな要件設定とシンプルな制御を実現する使いやすいラベル機能がある
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
SSHクライアント「PuTTY」に重大な脆弱性 秘密鍵を窃取できる可能性あり
Windows向けSSHクライアントである「PuTTY」に重大な脆弱性が見つかった。これを悪用された場合、署名付きメッセージから秘密鍵を窃取できる可能性がある他、影響範囲はPuTTYだけでなく関連ツールや鍵ペアにも及ぶという。
Windows 11 Homeの次期バージョン、BitLockerを自動で有効化へ
Tom's Hardwareは、Windows 11の次期バージョンでBitLockerがデフォルトで有効化されると報じた。この変更はクリーンインストールやシステムアップグレード時に適用され、ユーザーは必要に応じて無効化できる。
FIDO2認証をバイパスされる脆弱性 セキュリティ研究者が複数のユースケースを検証
Silverfortは、FIDO2認証が中間者攻撃によってバイパスされる可能性があると発表した。同社は複数の認証ツールでこの脆弱性を検証し、どうすればバイパスできるかを解説した。
“ゾンビルーター問題”は企業にとっても無関係の話ではない 対処方法はあるか?
ルーターをはじめとしたIoT機器を乗っ取り、“ゾンビルーター”としてDDoS攻撃などに利用する手口が問題となっています。この“ゾンビルーター問題”、個人向けの脅威と思われがちですが、組織にだって無関係ではないのです。