ユナイテッドアローズがNetskope ONEを採用 その導入効果は?:セキュリティニュースアラート
ユナイテッドアローズは、Netskopeの統合型Security Service Edgeソリューション「Netskope ONE」を導入した。これによって同社のクラウド変革戦略とデジタル施策の基盤が強化されるとしている。
Netskope Japanは2024年9月3日、国内アパレル業界大手のユナイテッドアローズが統合型Security Service Edge(SSE)ソリューション「Netskope ONE」を導入したと発表した。これによって、ユナイテッドアローズのクラウド変革戦略とデジタル施策の基盤が強化されるとしている。
ユナイテッドアローズがNetskope ONEを採用 その導入効果は?
ユナイテッドアローズは国内外のデザイナーズブランドやオリジナルの衣類・雑貨を取り扱うセレクトショップを展開している企業だ。2024年2月には経済産業省から「DX認定事業者」に認定され、デジタル変革への取り組みが評価されている。
ユナイテッドアローズは、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の一環としてオンプレミスのセキュリティソリューションからクラウドベースのセキュリティに移行し、Netskopeのソリューションを採用した。
従来のSecure Web Gateway(SWG)およびRemote Browser Isolation(RBI)ソリューションをNetskope ONEに置き換え、Cloud Access Security Broker(CASB)機能を追加した。さらに、組織全体の約2000台の「Windows」デバイスにNetskopeのエージェントが導入されている。これらの移行によって、クラウドサービス利用の可視性向上やリスク行動の検出とブロックの改善、アウトソーシングによるSOCの実現などが図られている。
ユナイテッドアローズ執行役員CIO(最高情報責任者)である鈴村裕司氏は「Netskopeの統合プラットフォームによって、セキュリティ管理が大幅に効率化され、クラウドサービス全体の可視性が向上した。これによって顧客情報をより適切に保護し、業務効率を向上できる」と語った。
ユナイテッドアローズは今後、サプライチェーンの最適化や商品調達のデジタル化、店舗内デジタル体験の向上を図る中で、Netskopeの機能をさらに活用する予定だとしている。
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