日清食品HD、散在データをHULFT SquareでSnowflakeに統合 データ連携の作業時間が60%減
日清食品ホールディングスが「HULFT Square」を採用してデータ基盤を構築した。全社データベースと生成AIを活用した自動化と高度化のデータ分析が進む。
日清食品ホールディングスがデータ連携、分析基盤の構築にセゾンテクノロジーの「HULFT Square」を採用した。全社統合データベースおよび生成AIを活用したデータ分析の自動化、高度化が推進される。
HULFT Squareは日本発のクラウド型データ連携プラットフォームだ。DXの実現に必要なデータの準備と連携を支援する。オンプレミス、クラウド、SaaSなどに分散したデータを業務システム間や国と地域を超えて連携させる。
日清食品ホールディングスは2019年に「DIGITIZE YOUR ARMS(デジタルを武装せよ)」をスローガンに掲げ、データドリブン経営の推進を進めてきた。2030年を見据えた中長期成長戦略の一環として業務の質向上と生産性向上を目的に社内データの集約と活用を加速させている。HULFT SquareではERPやDWH、表計算ソフトなど社内の各システムに散在していたデータを「Snowflake」に統合し、全社的に活用可能なデータ連携、分析基盤を構築する。
日清食品ホールディングスが「HULFT Square」を採用した主な理由は次の通りだ。
- さまざまな社内システムのデータをSnowflakeに集約できる
- ノーコード開発で自社におけるデータ連携部分の開発ができる
- 今後導入するツールおよび既存データなどともデータ連携の親和性が高い
日清食品ホールディングスは全社統合データベースと生成AIを組み合わせ、データ分析レポートの自動作成やBIツールとの連携による自然言語でのデータ解釈を実現するため、セゾンテクノロジーと共同で分析の自動化、高度化に取り組んでいる。社内データの参照や分析にはセゾンテクノロジーが技術支援を行い、全社員がデータを活用できる「データドリブンプラットフォーム」を構築するとともに業務改善に貢献する知見を生かしている。
本システムの導入でデータのサイロ化が解消され、データ連携にかかる時間が従来比で約60%削減された。加えて生成AIとの連携で分析レポートの自動生成やBIツールの活用が進み、共有データによる組織間の円滑なコミュニケーションや新たなコラボレーションの創出にもつながっている。
今後、日清食品ホールディングスは生成AIを活用した分析の工数削減や精度の向上に向けたデータ整備やBIツールによるデータの可視化に取り組む方針だ。データの探索、分析からインサイトの発掘までデータの価値を最大限引き出す分析基盤を目指すとしている。
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