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生成AIへの過剰な投資が技術リーダーに与える"圧"とは?
Dataikuが発表したレポートによると、データ、アナリティクス、ITリーダーの66%が過去12か月間に100万ドル以上を生成AIに投資している。多くの企業が投資を増やす計画であり、ROIの定量化への圧力が高まっている。
Dataikuは2025年2月9日(現地時間)、エンタープライズAIの展望を示すレポート「2025年の生成AIトレンドTOP5AIエージェントの台頭に伴う“審判”に備える」を発表した。
本レポートはデータ、アナリティクス、IT部門の幹部400人および経営幹部200人を対象に、企業における生成AIの導入状況や今後の課題を浮き彫りにしている。レポートの主な調査結果は次の通りだ。
- データ、分析、ITリーダーの66%が、過去12カ月間に100万ドル以上を生成AIに投資
- 組織の88%が2025年に生成AIへの投資を増加させる計画を立てている
- データ、アナリティクス、ITリーダーの85%が、生成AIの投資収益率(ROI)の定量化について、経営幹部からの圧力が高まっていると報告
- 企業の73%が複数の大規模言語モデル(LLM)を管理するハイブリッドアプローチを採用している
- 経営幹部の75%が生成AIの採用拡大に伴うデータプライバシー侵害を懸念している一方、81%が生成AIの使用に中程度または高いレベルの信頼を寄せている
Dataikuの共同創業者かつCEOであるフロリアン・ドゥエットー氏氏は次のように述べている。
「生成AIの進化は非常に短期間で急速に進み、企業にAI戦略を磨き上げることの重要性を突きつけました。AIエージェントは将来登場するものではなく、すでに登場しビジネスのルールを再定義しています。そしてその流れは今後さらに加速すると予想されます。企業のリーダーは、AIのコモディティ化のワナに陥いらないよう、競合他社がAIを優位性の源として差別化、ビジネス変革、市場支配につなげる前に、果敢な行動を取る必要があります」
レポートでは2025年に生成AIを推進するトレンドも紹介している。それは次の通りだ。
- 生成AIのコモディティ化: AIエージェントが主流化する中、企業は「コモディティ化のワナ」を回避するために差別化され、ROIを重視したAIを構築する必要がある
- ROIの定量化への圧力: ビジネスリーダーは生成AI投資から測定可能な価値を示すことを求められるプレッシャーに直面する。
- LLMの散乱: AIエージェントをサポートするために複数のLLMを使用することが必須となる一方で、AIワークロードを統合、合理化する環境が整備されなければ、運用上の混乱が生じる
- ガバナンスを優先項目に: ガバナンスフレームワークが弱い場合、企業はプライバシー侵害やバイアス、コンプライアンスの失敗に対するリスクにさらされる
- 従業員のスキル向上: 従業員がAIに置き換えられることにならないようAIリテラシーを身に着け、AI駆動型の経済における需要と機会に備える必要がある
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