ChatGPTの利用者が全人類の5%に GPT4.5、GPT5の提供もそろそろ
OpenAIのCOO、ブラッド・ライトキャップ氏は、ChatGPTの週間アクティブユーザーが4億人を超えたと報告。GPT-4.5とGPT-5の導入計画も発表した。
OpenAIの最高執行責任者(COO)であるブラッド・ライトキャップ(Brad Lightcap)氏は2025年2月20日(現地時間)、自身のXアカウントにおいてChatGPTの週間アクティブユーザー(WAU)が4億人を超えたことを報告した。また200万以上の企業ユーザーが業務でChatGPTを活用しており、特に推論モデルのAPI利用が「o3-mini」のリリース後5倍に増加したことも明らかにしている。
同氏は今後の展開として、GPT-4.5およびGPT-5をChatGPTとAPI向けに導入する予定であることも伝えている。
さらに無料ユーザーにも無制限でGPT-5にアクセス可能にする。GPT-5は従来のGPTシリーズおよびGPT-oシリーズを統合した単一の強力なモデルとなる予定であり、より幅広いユーザーに受け入れられることが期待されている。
こうしたOpenAIの急成長の背景には生成AI市場の競争激化も影響している。特に中国発の大規模言語モデル(LLM)であるDeepSeekが登場し、AI業界に大きな変化をもたらしている。DeepSeekはGPT-4に匹敵する能力を持つとされている。開発者や企業は高性能なAIをより低コストで利用できるようになり、OpenAIにとっての競争環境はより厳しくなっている。
OpenAIは2025年中にエージェント機能の強化も計画している。ChatGPTがより高度なタスクを自律的に実行できるようになり、ユーザーの業務効率が大幅に向上する可能性がある。また同社は他にもいくつかの新機能を準備していることを示唆しており、今後の発表が注目される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
経産省「AIの利用・開発に関する契約チェックリスト」を公開 増える契約リスク
経済産業省は、AIの利活用における契約の重要性を踏まえ、「AIの利用・開発に関する契約チェックリスト」を取りまとめた。このチェックリストは、AI技術の利用者が法的リスクを回避し、適切な契約を締結するための参考資料となっている。
生成AIへの過剰な投資が技術リーダーに与える"圧"とは?
Dataikuが発表したレポートによると、データ、アナリティクス、ITリーダーの66%が過去12か月間に100万ドル以上を生成AIに投資している。多くの企業が投資を増やす計画であり、ROIの定量化への圧力が高まっている。
富岳の問い合わせ対応にRAG機能付き生成AIチャットが正式導入
スーパーコンピュータ「富岳」の問い合わせ対応がAIチャットbot「AskDona」に完全移行した。このAIはRAG技術を活用して高精度な自動応答を提供し、利便性の向上が期待されている。
アクセンチュア、AIレコメンデーション機能付きリスキリングサービス展開
アクセンチュアは、AIを利用したリスキリングプラットフォーム「アクセンチュア LearnVantage」を日本で本格展開する。AIを活用した個々の学習履歴に基づき、最適な学習コンテンツを提供する。