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第一三共、クラウド勤怠管理で働き方を可視化 従業員の利点は?
チームスピリットは第一三共での「TeamSpirit Enterprise」の導入および本番稼働を発表した。勤怠管理や工数管理、経費精算などの業務を統合し、生産性向上に貢献するという。
チームスピリットは2025年3月26日、大企業向けクラウド勤怠管理システム「TeamSpirit Enterprise」が第一三共に採用され、本番稼働を開始したと発表した。このシステムは勤怠管理や工数管理、経費精算、電子稟議などを一元化し、働き方を可視化して生産性の向上に寄与する。「SAP SuccessFactors」との連携によって戦略的な人材活用が可能になるという。
データの分析によって働き方を可視化する利点は?
TeamSpirit Enterpriseは、企業の勤怠管理や工数管理、経費精算、電子稟議、社内SNS、カレンダーといった業務機能を統合したクラウドサービスだ。複数の機能が1つのプラットフォームで連携することで、従業員の出社から退社までの活動情報が1カ所に集まる。
収集したデータの分析によって働き方を可視化することで、従業員が取り組むべき重要な活動を洗い出し、生産性の向上につながる効果的なマネジメントが可能になるとされている。またモバイル対応により、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方をサポートする。
第一三共は人材を最重要資産と位置付け、従業員の経験向上にも取り組んでおり、TeamSpirit Enterpriseの導入によって次の効果を見込んでいる。
- 多様な勤務体系の管理の最適化: フレックスタイム制やテレワークを含む多様な勤務体系を柔軟に管理できるようになり、従業員のワークライフバランスの向上につながる
- 業務プロセスの効率化: 勤怠管理や経費精算など、従業員が日常的に行う業務を一元化することで、煩雑な手続きを簡略化し、業務負担を軽減する
- データ活用による生産性向上: システムに蓄積されたデータを活用することで、従業員の業務状況を可視化し、適切なリソース配分や業務改善の施策を講じられる
- 人事戦略との連携強化: SAP SuccessFactorsとの連携により、人事・給与管理、タレントマネジメントと勤怠データが統合されることで戦略的な人材活用が可能になる
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