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大和ハウスが「UiPath Platform」でロボットを全面リプレース “4つの決め手”とは

大和ハウス工業は、従来RPAで運用していた自動化ロボットを「UiPath Platform」で全面的にリプレースした。全面リプレースに踏み切った「4つの決め手」とは。

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 大和ハウス工業(以下、大和ハウス)は「UiPath Platform」(以下、UiPath)を採用した。

 業務自動化をグループ全体で拡大する中で開発スピードやコストに課題を抱えていた同社はなぜUiPathでの全面リプレースに踏み切ったのか。

ロボットをUiPathで全面リプレース 決め手は?

 大和ハウスは、戸建住宅をコア事業に賃貸住宅や分譲マンション、商業施設、事業施設、再生可能エネルギーなどの事業を展開している。企業価値向上を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として、2016年からRPA(Robotic Process Automation)ツールを導入し、2022年にグループ会社への展開を視野に情報システム子会社のメディアテックにRPAの運用を移管した。その後、メディアテックにグループ全体のDX推進を担当する開発専門部署であるデジタルファクトリーを設立した。

 UiPathでの全面リプレースに踏み切った決め手として同社は次の4点を挙げた。

  1. 他社製品と比較して開発生産性の向上が見込まれる
  2. クラウドサービスであるためグループ会社への展開が容易
  3. AI機能の継続的な導入による将来性
  4. UiPathが市民開発者を手厚く支援している

開発にかかる時間が20%短縮 連携操作も安定

 2024年7月に全てのロボットがUiPath Platformで稼働するようになった直後から、導入効果が現れたという。


RPAによる業務削減時間と効果金額(出典:UiPathのプレスリリース)

 UiPathに搭載される各種製品群や機能によって開発者はスキルに応じた開発が可能になり効率が向上。要件定義からリリースまで従来は平均で15日かかっていたのが3日短縮された。ロボットの処理速度向上に加えて、以前と比較してSAPをはじめとする他社のアプリケーションとの連携操作も安定したという。

 大和ハウスはエンド・ツー・エンドのプロセス自動化を目指し、UiPathのAIエージェント機能の導入を検討している。「UiPath Document Understanding」のIDP(インテリジェントドキュメント処理機能)による非構造化データを含む文書処理の自動化やAIエージェント「Autopilot for Developers」によるロボット作成時間の短縮、AIエージェント「Autopilot for Everyone」での社内問い合わせ業務などの自然言語処理、ワークフローを自動修復する「Healing Agent」機能の活用によってエラー確率を削減して開発生産性・保守性を向上させる計画だ。

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