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Claudeの世界規模の障害は“成長痛”? その原因を読み解くセキュリティニュースアラート

Anthropicは2026年3月2日、Claudeの主要なプラットフォームで世界規模の障害が発生したと発表。APIや開発用ツール、最新モデルのOpus 4.6などに広範囲に波及した。生成AIの可用性とインフラ冗長化の重要性があらためて問われている。

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 Anthropicは2026年3月2日(現地時間)、同社の生成AI「Claude」で世界的な障害が発生したことを明らかにした。障害は月曜日の協定世界時(UTC)11時30分ごろに検知された。

 特定の地域やアプリに限定されず、Webアプリやモバイルアプリ、APIなど主要なプラットフォームでエラー率が上昇した。利用者側ではリクエストの失敗やタイムアウト、不安定な応答などが発生した。

最新モデルOpus 4.6にも影響 その原因とは?

 同社のステータスページによると、2026年3月2日11時49分に最初の「調査中」との通知を公表し、同日12時06分時点でも原因の特定を進めていると説明した。当初はClaude.aiのログイン・ログアウト経路に問題が限定されている可能性が示唆された。しかしその後、一部のAPIメソッドが正常に動作していないことや、開発者用の「Claude Console」および「Claude Code」でもエラーが発生していることが判明した。

 その後、問題を特定し修正を適用したとする報告が複数回出された。15時台から17時台にかけては「特定済み」「修正を実装中」「監視中」といった更新が相次いだが、同日夕方には再びエラー増加が確認された。

 特に「Claude Haiku 4.5」および「Claude Opus 4.6」でエラーが増大したとの報告があり、同日18時07分に修正を実装し監視に移行したが、同日18時18分には同様の問題が再発したと発表した。同日18時54分にも修正を実施し、監視を続けていると説明した。修正後もOpus 4.6で断続的な問題が確認されるなど、完全復旧までには時間を要した。

 Anthropicは最終的に各インシデントを「解決済み」と表示しているが、短時間で再発を繰り返した背景から、根本原因の分析と再発防止策の徹底が課題となる。生成AIの業務利用が拡大する中、クラウド基盤への依存度は高まっている。今回の事象は可用性確保とインフラ冗長化の重要性をあらためて浮き彫りにした。

 「倫理的なAI利用」を推奨するAnthropicと、同技術の軍事利用を求める米国防総省はAI安全性の観点から最近対立を深めている。米国の金融・経済情報メディアの「Bloomberg」(ブルームバーグ)によると、このAnthropicの姿勢をユーザー層が支持したことで、Claudeの無料ユーザー数は2026年1月から60%以上増加し、有料加入者数は2025年10月と比較して2倍以上に増えたという。

 Bloombergによると、Anthropicは「この1週間、Claudeに対する前例のない需要が見られた」と述べたとしており、ユーザー数の激増が今回の障害につながった可能性がある。

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