コンサルの品質、なぜ「バラつく」のか? ガートナーが背景を解説:IT調査ピックアップ
コンサルティングサービスを利用する国内企業のうち、「期待以上」の成果を実感する企業は半数に満たない。最大の不満要因である「品質のバラつき」はなぜ発生するのか。顧客企業が取るべき手立てとは。
システムの刷新やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に当たって、コンサルティングサービスに頼る日本企業は多い。支払った費用に見合う成果を、企業は得られているのか。
ガートナー・ジャパン(以下、ガートナー)が2026年3月、国内企業の関係者400人を対象に実施した調査によると、コンサルティングサービスを利用している割合は74.0%を占める。
一方、サービスの成果に「期待以上」と答えた企業は、上図に記載された4つの利用局面で半数に満たなかった。コンサルサービスの満足度について「期待以上」と答えた企業の割合は、「DXやデジタルビジネスの戦略策定」(48.6%)が最も高く、「プロジェクト開始後の要件定義やPM(プロジェクトマネジメント)」(34.4%)が最も低かった。
コンサルの品質、なぜバラつくのか?
期待を下回っていると感じた企業に、その理由を尋ねた設問に対し、最も大きな不満要因として挙がったのは、「コンサルタントの品質(能力)のバラつきが大きい」だった。
品質がバラつく背景に何があるのか。
ガートナーは、コンサルティングサービスについて「価格だけでなく、期待に沿う安定した品質をどう確保するかが、顧客企業にとって重要な論点になる」と指摘する。
同社の海老名剛氏(バイスプレジデントアナリスト)は、コンサルティングサービスの成果物にはアセスメント結果やロードマップ、プロジェクト憲章などがあり、コンサルタント個人の構想力や分析力に左右されやすいと分析する。コンサルティングサービスは戦略や全体方針に関わる支援であるため、他のITサービス以上に広範なステークホルダーとのコミュニケーション力も求められる。
「このため、コンサルティングサービスはしばしば『人次第』と言われる。一方、提案ではリーダークラスの一部のコンサルタントの経歴だけが説明される場合もある。『人次第』であるからこそ、アサインされるコンサルタント全員の能力や経験を、可能な限り明確に定義しておくことが大切だ」(海老名氏)
品質を見極めるために何をすべき?
海老名氏は、調達側が取るべき対応について、「コンサルティングサービスの選定や評価を即座に改善できる『銀の弾丸』はない」と釘を刺す。
ソーシングや調達、ベンダー管理のリーダーは委託する業務や範囲、求める成果物、補完してほしいスキルといった契約上の基本合意を徹底することが求められる。「コンサルタントに求めるスキルは職務経歴書などの属人的な説明だけに頼らず、顧客企業が必要とするスキルを客観的に定義し、契約上の約束として明確に合意することが重要だ」(海老名氏)
ガートナーによると、国内コンサルティングサービス市場は2026年に2兆709億円規模に達する見込みだ。カスタムシステムのオープン化やクラウドへの移行、DXに向けた戦略や計画の策定を背景に、同市場は今後も拡大すると予測している。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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