「Apple Watch」の新作3モデル、自分に合うのはどれ? テックライターがApple Watchの選び方を解説
「Apple Watch」はiPhoneと連携するスマートウォッチです。現在発売中の3モデルのうち、「Apple Watch Series 8」は標準モデルの最新版、「Apple Watch SE(第2世代)」はお買い得モデル、「Apple Watch Ultra」はフラグシップと呼べる高機能モデルというのが、それぞれのざっくりとした位置づけになります。この記事では、Apple Watchの新作3モデルの共通点・異なる点を紹介し、その選び方について解説します。
「Apple Watch」はiPhoneと連携するスマートウォッチです。現在発売中の3モデルのうち、「Apple Watch Series 8」は標準モデルの最新版、「Apple Watch SE(第2世代)」はお買い得モデル、「Apple Watch Ultra」はフラグシップと呼べる高機能モデルというのが、それぞれのざっくりとした位置づけになります。ですが実は3モデルとも、「基本的にできること」に大きな違いはありません。
この記事では、Apple Watchの新作3モデルの共通点・異なる点を紹介し、その選び方について解説します。
太田百合子/テックライター
インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それらを通じて利用できるさまざまなサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。
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Apple Watchの新作3モデル:共通機能とは?
Apple Watchの新作3モデル、Apple Watch Series 8とApple Watch SE(第2世代)、そしてApple Watch Ultraはそれぞれ異なる特徴がありますが、共通した機能もあります。
- ウォッチフェイス(文字盤)のデザインを変更できる
- iPhoneからのさまざまな通知を受け取れる
- 心拍数データなどをもとに、運動量や消費カロリーを記録できる
- 睡眠時間、睡眠ステージ(質)を記録できる
- 近くにiPhoneがなくても電話の受発信、通信が可能(GPS+Cellularモデル)
- ICカード決済やQRコード決済ができる
- サードパーティー製のいろいろなアプリが使える
- iPhoneが見つからないときに探せる
- 転倒検出機能があり、いざというときに緊急通報できる
このような基本的な機能は、3モデルとも使うことができます。
Apple Watchの新作3モデル:それぞれの特徴
ではいったい何が違うのでしょう? 機能面での大きな違いはセンサーです。Apple Watch Series 8には、Apple Watch SE(第2世代)にない、血中酸素濃度の状態が分かるセンサーや心電図・皮膚温を測るセンサーが搭載されています。
またApple Watch Ultraには、Apple Watch Series 8にはない、2つの信号を使ってより正確な測位ができるGPSや、水深や水温が測れるセンサーが搭載されています。「基本的なできること」は同じでも、これらのセンサーの違いによって「+αのできること」が違うのです。
また、ディスプレイの大きさや素材にも違いがあります。Apple Watch SE(第2世代)は40mmと44mm、Apple Watch Series 8は41mmと45mmからサイズを選べます。たかが1mmと思うかもしれませんが、実際にはディスプレイの周囲の額縁の太さが違うので、表示領域の広さや見やすさが変わってきます。Apple Watch Ultraは49mmと、さらに一回り大きくなっています。
この他、Apple Watch SE(第2世代)は、時計の常時表示やバッテリーの急速充電に対応していませんが、Apple Watch Series 8とApple Watch Ultraは対応しています。
これらの特徴を踏まえて、それぞれのモデルがどんな人におすすめなのかを、以下にまとめました。
Apple Watch SE(第2世代)がおすすめの人
Apple Watchを試しに使ってみたい人、コスパ重視の人やプレゼントに
Apple Watch SE(第2世代)の魅力は、Apple Watchの基本的にできることを備えつつ、GPSモデルが3万7800円(税込、以下同)から、GPS+Cellularモデルでも4万5800円からと、3モデルの中では最も安価に購入できる点にあります。
iPhoneからの通知を受け取ったり、運動や睡眠を記録したり、キャッシュレス決済をしたり……と、普通の時計にはないApple Watchの便利な機能を試してみたい人が、手軽に手に取れるのがこのApple Watch SE(第2世代)です。
「ファミリー共有設定」という機能にも対応していて、iPhoneを持っていない子供やシニアでも使うことができます。専用の電話番号を契約すれば単独で通話ができたり、GPS、転倒検知などの機能も備えているので、子供やシニアへのプレゼントとしてもおすすめです。
Apple Watch Series 8がおすすめの人
最新の皮膚温センサー付きで、しっかり健康管理したい人に
Apple Watch SE(第2世代)よりもディスプレイ周りの額縁が細く、その分大きく見やすく、かつスタイリッシュなのがApple Watch Series 8です。アルミニウムに加えてステンレススチール製のモデルも選べるなど、素材や色のバリエーションが最も豊富です。
Apple Watch SE(第2世代)にはない血中酸素濃度が分かるセンサーや、心電図アプリが利用できるほか、前モデル「Apple Watch Series 7」からの進化として、皮膚温センサーも追加されています。
これは特に女性にうれしい機能で、睡眠時の皮膚温を記録することで、過去の排卵日が推定できるようになり、生理周期が予測しやすくなります。Apple Watch Series 8を着けて眠るだけで、基礎体温を記録するのと同じようなことができるというわけです。
Apple Watch Series 8はスタイリッシュな見た目にこだわる人や、男女を問わずしっかりと健康を管理したい人におすすめのモデルです。販売価格はGPSモデルで5万9800円から、GPS+Cellularモデルで7万4800円からとなっています。
Apple Watch Ultraがおすすめの人
ダイビングやクライミングなど、アウトドアをとことん楽しみたい人に
Apple Watch Ultraは、アルパインループ、トレイルループ、オーシャンバンドという、3つのバンドが選べることからも分かるように、山登りやトレイルラン、ダイビングを楽しむような、アウトドア派の人に向けたタフネスなモデルです。Apple Watch Series 8との違いは、49mmという大きさのほか、丈夫なチタニウム製のケース素材、100メートル耐水性能、水深・水温センサー、2つの信号でより正確な測位ができるGPS、いざというときに鳴らせるサイレンなどが挙げられます。
手袋をしていても押しやすく、設定した機能を簡単に起動できるアクションボタンを備えているほか、ダイビング向けの本格的なダイブコンピューターアプリも利用できます。
山登りやロッククライミング、トレイルラン、サーフィン、釣り、ダイビングなど、山や海に出かけるアクティブな趣味を持っている人におすすめです。大きい分、バッテリー駆動時間も36時間(通常使用時)と、Apple Watch SE(第2世代)やApple Watch Series 8の2倍あるので、こまめな充電が面倒な人にも良いと思います。
Apple Watch Ultraは単独で通話ができるGPS+Cellularモデルだけの展開で、販売価格はどのバンドでも同じく12万4800円。高機能なタフネスモデルだけあり、他の2モデルに比べるとぐんと高い価格設定になっています。
基本的にできることにフォーカスして高コスパな「Apple Watch SE」か、血中酸素濃度や皮膚温センサーもついてスタイリッシュな「Apple Watch Series 8」か、それともいっそ「Apple Watch Ultra」か。自分に合うタイプを見つけてみてください。
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