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「クッカー(野外用調理器具)」でアウトドアごはんの充実度が変わる! アウトドアショップ店員が登山で使ってよかった商品を紹介

アウトドアでごはんを楽しんだり、コーヒーを入れたりするのに欠かせない「クッカー(野外用調理器具)」。今回は、アウトドアショップ店員である筆者が、実際に登山で使ってよかった「クッカー」を紹介します。

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 アウトドアでごはんを楽しんだり、コーヒーを入れたりするのに欠かせない「クッカー(野外用調理器具)」。材質や容量、形など、特徴の異なるものが数多く販売されているので、どれを選べば良いか迷っている人も多いのでは?

 そこで今回は、アウトドアショップ店員である筆者が、実際に登山で使ってよかった「クッカー」を紹介します。


登山用クッカーのおすすめを紹介

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おかだあきほ

フリーランスライター兼アウトドアショップスタッフ。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。勤務するアウトドアショップのお客さまから寄せられるお悩みや自身の山体験を生かし、リアルで深い内容を発信! リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。

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1人用の登山用クッカー、どのくらいの容量が良い?

 クッカーにはさまざまな容量のものがありますが、1人分のお湯を沸かしたり、ラーメンを調理したりするなら500ml前後がおすすめです。軽さ・コンパクトさと、ストレスなく調理できる適度な大きさを兼ね備えたちょうど良い容量と言えるでしょう。ちなみに、コーヒーを入れたり、カップラーメンを食べたりするのに必要なお湯の量は約300ml、鍋の中で茹でる即席麺は約500mlのお湯が必要です。


1人分の登山用クッカーにおすすめの容量は500ml前後

 クッカーに使用されている素材にも注目してみましょう。一般的にステンレス・アルミ・チタンの3種類に分けられますが、登山用のおすすめはチタンです。ステンレスは耐久性があるものの、やや重いのが難点。アルミは熱伝導率が高いのが魅力ですが、保温性や耐久性が低いといった欠点があります。対してチタンは、上記2つの素材よりも軽く、保温性も高いため、気温が低い山でも食品の温かさを保つことができます。

使ってよかった登山用クッカー1:EPIガス「シングルチタンマグカバーセット500」 

 EPIガスの「シングルチタンマグカバーセット500」は縦長のクッカーで、マグカップとしても、小さな鍋としても使用できます。ふた付きで、軽量なメッシュの巾着が付属。ちょっとした低山ハイキングからアルプスでのテント泊まで、あらゆる山行に対応できる便利な商品です。


EPIガス「シングルチタンマグカバーセット500」

とにかく軽くてコンパクト。飲み口が熱くならない

 「シングルチタンマグカバーセット500」の最大のメリットは、とにかく軽くてコンパクトなこと。ふたを入れた本体重量は約86g! 通称「110缶」と呼ばれるガス充填量110g前後のOD缶とほとんど同じ直径で、バックパックの中を圧迫しない大きさなのがうれしいポイントです。

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驚きの100g以下!

 クッカーは衣服などと違って形を変えられないため、バックパックの中でうまく収納できなかったり、デッドスペースができてしまったりすることもあります。しかし「シングルチタンマグカバーセット500」は小さな隙間でもすっぽりと収納できるので、バックパック内に余裕が生まれます。

 加えて、直接口をつけても飲み口が熱くないのも大きな魅力。チタンは熱伝導率が低いため、中身の熱が伝わりにくいのです。熱々のドリンクを入れたマグカップやクッカーに触れた時の「アチッ!」となるトラブルを未然に防げます。

カップヌードルリフィルやフリーズドライリゾットがぴったり入る大きさ

 「シングルチタンマグカバーセット500」は、カップに入れてお湯を注ぐカップヌードル「リフィル」シリーズや、フリーズドライのリゾットやスープパスタなどの食品と相性抜群のサイズです。こちらのクッカーでお湯を沸かし、そこにドライ食品を直接入れるという調理方法にすれば、「お湯を沸かす・調理する・食べる」の3つが1つのクッカーでまかなえます


カップヌードルのリフィルシリーズがすっぽり

お湯を沸かしたクッカーにドライフードを入れれば、洗い物も少なく済む!

スノーピーク「チタンシングルマグ300」がシンデレラフィット!

 ハイカーやキャンパーなど、アウトドア好きの多くが持っているスノーピークの「チタンシングルマグ300」。コーヒーを飲む時などに便利な大きさで、人気のアイテムです。「シングルチタンマグカバーセット500」には、このスノーピークのマグがぴったりおさまります! 筆者はこの「シンデレラフィット」がとても気に入っていて、クッカー購入の決め手にもなりました。


スノーピークのチタンマグも楽々携帯できる

すっぽり入り、ふたもきちんと閉まる

 「スノーピークの450mlや600mlのマグを使えば良いのでは?」と思った人もいるかもしれません。確かに、同じブランドの方がぴったりおさまりそうです。しかし、EPIガスのマグにしかないメリットがあります。それは、ふたが付属していること! 砂ぼこりや小さな虫の混入が気になるアウトドアでの調理では、ふたがあると便利です。風の強い日や雨が降っていても衛生的に調理できるのは、大きな魅力ではないでしょうか。

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キャンプや登山ではクッカーやマグを2つ持っていくと便利

使ってよかった登山用クッカー2:EPIガス「ATSチタンクッカーTYPE2-S」

 EPIガスの「ATSチタンクッカーTYPE2-S」は、先に紹介したマグタイプよりも直径が大きく、一般的な小型鍋のような形。本体部分は800ml、ふた部分は380mlです。筆者は、即席麺を食べる場合や、2~3人でお湯やコーヒーをシェアしたい場合にこちらを持っていきます。


EPIガス「ATSチタンクッカーTYPE2-S」

チタンとアルミのいいとこ取り!

 「ATSチタンクッカーTYPE2-S」は、熱伝導率の高さと軽さを兼ね備えているのが魅力です。商品名にもある「ATS」は「アルミニウム溶射」という意味。チタン製クッカーの底にアルミニウムを吹き付けることで、チタンの弱点である熱伝導率の低さを、熱伝導率抜群のアルミがカバーしています。そのため、クッカー全体に熱が伝わりやすく、気温が低くても早くお湯を沸かすことができます。

 側面はチタンのみを使用しているため熱を逃がしにくく、食べ物を温かいままゆっくりと食べられるのもうれしいポイント。大火力で調理したり、食品を温め直したりすることもなく、燃料の節約にもなります。


本体はチタン、底はチタンとアルミのハイブリッド

目盛りもあって即席麺の調理がしやすい

 直径の大きなクッカーのメリットは、即席麺が茹でやすいこと。「マルちゃん正麺」などの丸型のフリーズドライ麺であればすっぽり、「サッポロ一番」などの角型であれば2つに割るとストレスなく茹でることができます。本体の容量は最大で800mlあり、内部の目盛りを参考にお湯の量を調整すれば吹きこぼれる心配がありません。


即席麺の調理も楽々

 山での調理がスムーズに行えると食事が楽しくなりますし、仲間とのおしゃべりや景色を満喫する時間もたっぷりとれますよね。「ATSチタンクッカーTYPE2-S」は、そんな山ごはんタイムの良き相棒になってくれます。

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ふたはフライパンとして使用可能

 さらに本商品は、ふた単体でフライパンとしても使用できます。少量の食材を炒めたり、ウインナーを少しのお湯でボイルしたりするのに便利! お湯を沸かしたり、ラーメンを煮たりする以外にも色々な調理を楽しみたい人におすすめです。


380mlのふたは、少量の食材を焼くのに便利

今売れている「コッへル・クッカーセット」

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