ガジェット系ライターが2024年も注目したいデバイスはコレ! 「Meta Quest 3」で感じた独立型VR/MRヘッドセットの新たな魅力
今、最も注目したいスタンドアロン型VR/MRヘッドセットと言えば「Meta Quest 3」でしょう。ここでは「Meta Quest 2」のユーザーであった筆者から見たMeta Quest 3の魅力を紹介していきます。
今、最も注目したいスタンドアロン型VR/MRヘッドセットと言えば「Meta Quest 3」でしょう。
ここでは「Meta Quest 2」のユーザーであった筆者から見たMeta Quest 3の魅力を紹介していきます。
太田百合子/テックライター
インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それらを通じて利用できるさまざまなサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。
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Meta Quest 2でVRヘッドセットにどっぷりハマる
筆者は、2020年秋に「Meta Quest 2(当時はOculus Quest 2)」を入手し、周囲の友人達にもすすめまくりました。当時は、ステイホームの真っただ中。外出が制限される中、離れた場所にいる人とバーチャルな世界で会える、話せる、一緒にゲームをプレイできるデバイスとして、最良のものだと思ったからです。
Meta Quest 2はパソコンなどにつながなくても、これひとつで手軽にVR(Virtual Reality)が楽しめるデバイスです。ゲームを中心に幅広いアプリを専用のストアから入手でき、友人と一緒にフィットネスで汗を流したり、家族と世界旅行を楽しんだり、絵本のようなRPGの世界に身を投じたりできます。
筆者も出掛けられない窮屈さを、ずいぶんと和らげてもらいました。今振り返ってみてもMeta Quest 2がなければ、あのステイホーム期間はもっと辛いものだったと思えるほど。ただ、実際に会って話せる普通の生活が戻ってくる中で、最近はそうしたVRの世界から少し遠ざかってしまっていました。
そんな中で発売されたのが、最新機種のMeta Quest 3です。筆者は当初「たぶん自分は買わないだろう」と思っていました。VRに飽きたわけではありませんが、デバイスは1つあれば十分と思っていたからです。
しかし実際に体験してみて、その考えは180度ひっくり返ることになります。「Meta Quest 3」はMeta Quest 2の単なる後継機種ではなく、まったく異なるデバイスになっていたからです。
Meta Quest 2ユーザーが感じたMeta Quest 3の魅力とは
Meta Quest 3は薄いパンケーキレンズの採用や、トラッキング技術の進化によって、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)や、両手に持つコントローラーが「Meta Quest 2」に比べてぐっとコンパクトになっています。
ディスプレイも、片目2064×2208ピクセルと高精細になり、視野角も広くなりました。何より大きな進化は、Meta Quest 2がVRを楽しむためのデバイスなのに対して、Meta Quest 3はMR(Mixed Reality)も楽しめるデバイスになっていること。具体的には「パススルー」と呼ばれる機能に、大きな違いがあります。
パススルーとはデバイスに搭載されたカメラを使って、HMDの外側の世界を見通せる機能のこと。実際にはカメラが捉えたリアルタイムの映像を見ているのですが、まるでHMDが透けているかのように周囲を見ることができます。
Meta Quest 2のパススルーはモノクロ映像で、画質も悪く、周囲の状況を確認するためだけの簡易的なものでした。一方Meta Quest 3のパススルーはカラーで高精細。実際に自分の目で見るのとかなり近い感覚で、周囲を見渡すことができます。
たとえばHMDを装着しているときに、スマホの画面が見たくなったら、Meta Quest 2では一旦HMDを外す必要がありますが、Meta Quest 3ではパススルー越しに画面を確認できます。スマホの文字もちゃんと読めるほど高精細なのです。
本格的なMRにも対応
Meta Quest 3では周囲を高精細に見られるだけでなく、センサーを使って床や壁の位置、天井の高さ、家具がどこに置かれているかなど、空間をスキャンして認識することができます。この空間認識を使って、楽しめるのがMR。自分の部屋の壁から何かが飛び出してきたり、天井から何か降ってきたり、実際にはいないものが現れたり、現実空間とVRがミックスした世界が楽しめます。
このMRが体験してみると実に楽しい。自分の部屋がVRの世界に取り込まれたような、VRが部屋にやってきたような、現実なのに現実ではないという不思議な感覚が味わえます。
ゲームのようなものだけでなく、自分の部屋をバーチャルなアイテムで飾り付けしたり、目の前にバーチャルなディスプレイを表示して動画を楽しむといったことも可能。手元が見えるので、バーチャルディスプレイと実際のキーボードを使って仕事をすることもできます。
今後のさらなるコンテンツ拡充に期待
最近リリースされた「もっと!ねこあつめ」というアプリでは、可愛らしいねこたちが、自分の部屋に遊びに来てくれたりもします。
このようにMRに対応するアプリは今、続々と増えているところ。今後さらに楽しみ方が広がるという意味でも、Meta Quest 3のコンパクトさやパススルーなどが、独立型VR/MRにおける新たなスタンダードになるのは間違いないと思います。
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