AI処理速度やカメラ機能のレベルアップに注目! M4プロセッサー搭載の最新「iMac」 を5つのポイントでチェック【2024年12月版】
Appleは11月8日、「M4」シリーズのプロセッサーを搭載した新しい「iMac」を発売しました。ここでは「iMac(M4)」について5つのポイントでチェックしていきます。
Appleは11月8日、「M4」シリーズのプロセッサーを搭載した新しい「iMac」を発売しました。
ここでは「iMac(M4)」について5つのポイントでチェックしていきます。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
処理性能が上がった
iMacにおける前世代モデルは、2023年11月に発売された「M3」を搭載したモデルでした。Thunderbolt/USB 4ポートを2ポートを備えたモデルと、さらにUSB 3対応のUSB Type-Cを2つ加えた合計4ポートを備えたモデルがあり、両方とも24インチの4.5K Retinaディスプレイを備えていました。
新モデルでもディスプレイサイズは変わらず、下位モデルは2ポート、上位モデルは4ポートというラインアップ構成は変わっていません。なおポートが対応する通信規格はアップデートされていますので、この点は後述します。
トピックはやはり、最新の「M4」チップを搭載したこと。前世代との比較はされていませんが、プロセッサーの処理性能を過去のモデルと比べて「M1を搭載したiMacと比べて最大1.7倍高速」「IntelベースのiMacモデルと比べて最大6倍高速」と表現しています。
またGPU性能については、Adobe PhotoshopやAdobe Premiere Proなどを使った写真・動画の編集やゲームプレイなど、負荷の高い作業が「M1搭載のiMacよりも最大2.1倍高速」とされています。M3プロセッサー以降では、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング(光の描写を速く計算する機能)もサポートしているので、前世代と同様にゲーミング利用時の没入感も期待できるでしょう。
ただし、下位の2ポートモデルと上位の4ポートモデルで、プロセッサーとGPUのコア数が異なっていることは理解しておきましょう。具体的には、下位の2ポートモデルは8コアプロセッサーと8コアGPUが、上位の4ポートモデルは10コアプロセッサーと10コアGPUを搭載しています。
AI処理のスピードにも注目
数世代ぶりの買い替えを検討する場合には、その恩恵として、M4プロセッサーによってAI関連機能の処理速度がアップすることも見逃せません。
Apple Intelligence自体への対応は、M1搭載モデルの時点で果たしています。しかし、M4が搭載するNeural Engineでの処理は「M1搭載のiMacと比べて3倍以上高速」とのことで、将来的にApple Intelligenceの利用を考えると体験に差が出てくる可能性はあります。
ただし、このApple IntelligenceはmacOS 15.1から提供開始されているものの、利用するにはデバイスとSiriの言語設定を英語にする必要があり、日本語への対応は2025年に予定されている段階です。
写り込みを抑える画面を選べる
ディスプレイ関連のアップデートとしては、上位構成の4ポートモデルに限り「Nano-textureガラス」のオプションが提供されていることに注目です。iMacでは初めて選択できるようになった仕様です。
Nano-textureガラスを選択した場合には、ディスプレイの反射や写り込みが低減します。自然光の多い窓際などにiMacを設置しようと思っている場合には、このオプションを追加しておくと視認性がアップして使いやすくなるでしょう。オプションの価格は3万円(税込、以下同)です。
ビデオ通話や配信に使いやすいカメラ
iMacが備えるカメラの仕様表記は、前モデルでは「1080p FaceTime HDカメラ」だったのに対して、新モデルでは「デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ」と変わりました。ただし、ビデオ解像度は1080p HDのままです。
注目したい機能は「デスクビュー」と「センターフレーム」の2つ。デスクビューは、広角カメラで撮影した映像を真上から俯瞰したように変換するもので、ユーザーの手元を写すことができるのが特徴です。センターフレームは、ビデオ通話の際にユーザーが映像の中央に位置するように自動調整してくれる機能。複数人でのビデオ通話の際にも、画角を調整してくれます。
マイクやスピーカーについては、従来世代通り。ビームフォーミングに対応したスタジオ品質の3マイクアレイと、フォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーのステレオサウンドシステムを備えています。
メモリの最小構成が16GBへUP
メモリとストレージの構成については、メモリの最小構成が前モデルでは8GBだったのに対し、新モデルでは16GBからになっていることがポイント。上位構成では、最大32GBも選べるようになりました。まとめると以下のようになります。
- 前モデル
iMac(M3、2つのポート):メモリ8GB/16GB/24GB、ストレージ256GB/512GB/1TB
iMac(M4、4つのポート):メモリ8GB/16GB/24GB、ストレージ256GB/512GB/1TB/2TB
- 新モデル
iMac(M3、2つのポート):メモリ16GB/24GB、ストレージ256GB/512GB/1TB
iMac(M4、4つのポート):メモリ16GB/24GB/32GB、ストレージ256GB/512GB/1TB/2TB
インタフェースについても、上位構成の4ポートが前モデルでは、Thunderbolt/USB 4ポート2基、USB 3ポート2基だったのに対して、新モデルでは、Thunderbolt 4ポート4基になっています。外部接続としては、最大2台の6Kディスプレイなどを接続可能です。
iMac(M4)の価格は19万8800円から。4ポートの上位構成だと23万4800円からです。
カラーバリエーションは、シルバー、グリーン、イエロー、オレンジ、ピンク、パープル、ブルーの7色展開で、本体とカラーリングを合わせ、USB Type-Cポートを備えたMagic Keyboardと、Magic MouseまたはMagic Trackpad(オプション)が付属します。
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