ソニーの最新フラッグシップスマホ「Xperia 1 VIII」はどう進化した? 5つのポイントでチェック(1/2 ページ)
ソニーの最新フラッグシップスマホ「Xperia 1 VIII」の進化ポイントをチェックしていきます。
ソニーがスマートフォンのフラッグシップモデルである「Xperia 1 VIII」を6月11日に発売しました。前世代モデルから進化した点が盛りだくさんのXperia 1 VIII。具体的に何が進化したのか、本稿では5つのポイントを追ってチェックしていきたいと思います。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
外観が刷新された
「Xperia 1 VIII」のカラーバリエーション(ゴールドはSIMフリー限定)。メモリ12GB/ストレージ256GBのSIMフリーモデルは23万5400円(税込、ソニーストア価格)(出典:ソニー)
Xperia 1 VIIIはデザインが大きく刷新されました。まず背面のカメラレンズは、従来世代だと縦に並んだ形状をしていましたが、新モデルではカメラユニットが正方形風のベースにまとまった上で、L字を逆さまにしたような並びでレンズが配置されています。空いた角にはSONYのロゴがあるので、収まりも良いです。
また、端末側面にはアルミニウムフレームを、背面にはマットな質感の背面ガラスを採用。ちなみに、この仕上げについて、同社は、英語などで原石を意味する「ORE」から取った「ORE TEXTURE」と呼んでいるとのこと。
こうした改良もあって、従来モデルのXperia 1 VIIと比べるとだいぶ印象が変わっています。筆者は、良い意味で個性のある端末になったな、と魅力を感じました。
このほか、前面ディスプレイが全面に届いておらず、上下端に黒帯がある状態になっているのも思い切ったところ。一瞬「おやっ……」とは思いましたが、ひょっとするとパンチホール型のインカメラが配置されたディスプレイよりも没入感があって良いかもしれません。
1TBの選択肢が増え、ミリ波の5Gもサポート
SoC(システムオンチップ)には、フラグシップらしく、順当にQualcommの最新チップセットである「Snapdragon 8 Elite Gen 5 Mobile Platform」が採用されています。モデルによっても異なりますが、メモリは12GBまたは16GB(※)、ストレージは256GB/512GB(※)/1TB(※)の3サイズです(※が付いている容量はSIMフリーモデルのみ)。地味な部分ですが、従来世代ではストレージ1TBの選択肢はなかったので、仕事レベルでガンガンカメラを使いたい人にとっては朗報かもしれませんね。
チップセットに関連したところでは、通信仕様に関して、シリーズ初となる5Gミリ波をサポートしたこともトピックです。動画など、大容量データのアップロード・ダウンロードが必要な方はチェックしておきたいところ。
OSアップデート4回、セキュリティアップデート6年という保証期間は、前世代を踏襲しています。PixelやGalaxyシリーズのそれに比べれば短いですが、端末購入補助プログラムの活用を前提とするならばさほど気にならない部分でしょう。
望遠カメラが変わった
Xperiaシリーズの“看板”とも言えるカメラ機能に関しては、望遠カメラの変化に注目です。背面カメラの構成は、Xperia 1 VIIで超広角(4800万画素)+広角(4800万画素)+望遠(35mm判換算で85~170mm光学ズーム、1200万画素)でしたが、Xperia 1 VIIIでは(4800万画素)+広角(4800万画素)+望遠(35mm判換算で70mmまたは140mm、4800万画素または1200万画素)に変わりました。
要するに、シリーズの目玉でもあった“光学ズーム”を捨て、イメージセンサーの中央切り出しによるクロップズームで70mm→140mmの2倍ズームをカバーする仕組みに変わったわけです。その代わり、望遠カメラにはXperia 1 VIIと比べて約4倍も大型化した1/1.56インチのイメージセンサーを新搭載。これにより、暗所での望遠撮影がクリアになったほか、離れた被写体をより精細に捉えやすくなっているとのこと。ロマンあるギミックは廃止されましたが、暗所撮影のクオリティなどを踏まえると、実質的なユーザーメリットは増えていると期待できそうです。
ソフトウェア処理に関しても改良が加わっており、全レンズにおいて、撮影時の画像の重ね合わせ合成をRAWデータの段階で行う仕組みが採用されました。つまり、どのレンズで撮影しても、白飛びや黒潰れが抑えられ、ノイズも低減されやすくなったというわけです。この点も抑えておきたいポイントですね。
AIカメラアシスタント機能の搭載
カメラ周りでは、同社が「Xperia Intelligence」としてブランディングするAIを活用した独自機能に、新たな撮影機能が追加されたこともトピックです。機能名は「AIカメラアシスタント」といい、被写体やシーンに応じて、最適なレンズや、色合い、ぼけ描写表現などを複数提案してくれます。
この画作りには、ソニーのデジタル一眼カメラ「α(アルファ)」で培われたプリセットのルック(クリエイティブルック)のノウハウが活用されているとのことです。
仕上がりがユーザーの理想通りになるかどうかは未知数ですが、タップ操作だけで好みの撮影表現に近づけるということなので、撮影後の加工の手間を軽減してくれるサポート機能として注目しておくとよいかもしれません。
新開発のスピーカーユニット
オーディオに関しては、端末上部のスピーカーが大型化し、横向きでホールドした際に、スピーカーサイズが左右で同一になったことも抑えておきたいところ。イヤフォンを使わずに内蔵スピーカーで動画やゲームのサウンドを楽しむ際に、これまで以上のサウンドの臨場感や定位感が期待できます。
とはいえ、筆者としてはXperiaシリーズは従来から音質もかなり良いと思うので、低音域や高音域がさらに改良されたといっても、従来機と並べてじっくり聞き比べないと、どこまで差を認識できるか怪しいところではあります。スピーカーの音質に関して一家言あるという方は、ぜひ実機でチェックしてみて欲しいポイントです。
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