価格が上昇傾向にあるスマートフォン。とりわけ、ハイエンド機種では税別価格が10万円を超えるものも珍しくなくなりました。
iPhoneも例外ではありませんが、1〜2年前に発売された旧機種が値下げされて併売されています。旧機種はスペック的にも大きく見劣りすることはないので、価格重視であれば狙うのも手です。
この記事ではお手頃なiPhoneを購入する際に重視すべきポイントと、それを踏まえたおすすめ機種をご紹介します。
(記事中の価格は、特記のない限り税別です)
スマホは日常的に手に取って使うもの。なので手に持った時のサイズ感は長く使う上で非常に重要です。
片手で持って使うことが多い人は、横幅の狭い軽量な機種がおすすめです。一方で、動画や写真を存分に楽しみたい人は、少し大ぶりで重くなりますが大画面の機種がおすすめです。
自分の手に合うかどうか、大画面の方が良いかどうかは、手に持ってみないと分からないこともあります。気になる人はショップで実機を持たせてもらいましょう。
最近は、顔や指紋を使った「生体認証」が搭載されているスマホが多いです。わざわざ暗証番号(パスコード)やパスワードを入れずに画面ロックを解除したり、アプリなど購入の認証を行ったりできて便利です。
iPhoneの場合、機種によって指紋を使う「Touch ID」か顔を使う「Face ID」が搭載されています。Touch IDはホームキーと一体化している点が便利で、以前のiPhoneの使い勝手を継承しています。一方、Face IDは顔を向けるだけれ認証できることが便利ですが、以前のiPhoneから乗り換えると「慣れ」が必要です。
Touch IDにもFace IDにも長短があります。Face IDを備えるiPhoneを使っている人などに話を聞くなどして、自分に合うかどうかを判断してみてもいいでしょう。
スマホで欠かせない機能の1つがカメラです。最近では、視野角やズームを切り替えるため、あるいはボケ味のある写真を撮る「ポートレート撮影」を実現するために2つ以上のカメラを搭載する機種も珍しくなくなりました。
現行のiPhoneでは、機種によってアウトカメラを1〜3つ備えます。2つ以上のカメラを備える機種ではポートレート撮影も可能です。「iPhone XR」はシングルカメラながらポートレートモードを備えていますが、2つ以上のカメラを備える機種とは異なり、人物以外の被写体では動作しません。
一方、インカメラは全モデルでシングル構成です。ただし、Face IDを搭載している機種ではポートレート撮影ができます。自撮りでもボケ味のある写真を撮りたい人には、Face ID対応機種がおすすめです。
アウトカメラは二眼(デュアル)構成になっているので、「ポートレートモード」で背景をぼかした写真を気軽に撮影できることも魅力です。
以上の3つのポイントを踏まえた上で、おすすめのiPhoneを3つご紹介します。
先述の通り、iPhoneの現行ラインアップの中では最小で片手で持ちやすいことが大な特徴です。Apple Storeでは64GBモデルが5万2800円、ストレージの多い128GBモデルが5万7800円で販売されており、価格も最安です。
お手頃ですが、水ぬれやホコリの多い場所でも安心な防水・防塵(じん)ボディーを備えていますし、「Apple Pay」を介して「iD」「QUICPay+」「Suica」といったキャッシュレス決済も使えます。
iPhone 8の機能的な特徴を網羅しつつ、より大きな画面とデュアル構成のアウトカメラを備えています。Apple Storeでは64GBモデルが6万2800円、128GBモデルが6万7800円で販売されています。ちょうど「iPhone 8の1万円増し」です。
現行モデルにおいて、Face IDが使える機種としては最も手頃な価格で、ボディーカラーが5つあることが魅力です。先述の通り、インカメラでもアウトカメラ(制約あり)でもポートレートモードで撮影できます。
画面にはノッチがありますが、サイズは6.1型と大きいことも特徴です。Apple Storeでは64GBモデルが6万4800円、128GBモデルが6万9800円で販売されています。
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