デスクトップパソコンには必須の液晶ディスプレイ。デスクトップパソコンの購入方法によっては液晶ディスプレイがセットになっていない場合もあり、別途用意する必要があります。
また、デスクトップパソコン、ノートパソコンを問わず、液晶ディスプレイを追加で購入して2画面化すれば、より広く、多くのウィンドウやアプリケーションを並べて表示でき、作業効率をアップできます。
現在使っているディスプレイを買い替えたい、またはもう1つディスプレイを追加したい場合に、製品選びの基本となるポイントを確認しつつ、おすすめの製品を紹介します。
液晶ディスプレイを購入する際には、パソコンに搭載されている入力端子を最初に確認しましょう。
多くの場合、テレビなどと同じ「HDMI」ポートを搭載していると思いますが、まれに「Display Port/Mini DisplayPort(ディスプレイポート/ミニディスプレイポート)」のみだったり、Apple製品の場合「Thunderbolt 3」のみということがあるので注意が必要です。
もし気に入ったディスプレイにパソコン側の端子が合わない場合は、変換アダプタと端子にあったケーブルを利用する手もありますが、さらに数千円の追加出費になってしまいます。複数の入力端子を持つディスプレイもありますから、パソコンとの接続方法と必要なケーブルをよく確認したうえで、製品選びをスタートしたいですね。
次にポイントとなってくるのが画面サイズと解像度です。現在市販されているパソコン向けの液晶ディスプレイは、21.5型から31.5型までのサイズが主流といえるでしょう。この○○型とは画面の対角線の長さを表していて、製品のサイズはそれぞれ横幅が50センチ前後から75センチ前後になります。
解像度は画面のきめ細かさを表しています。現在数多くの解像度の製品が販売されていますが、大まかにフルHD(1920×1080ピクセル)または4K(3840×2160ピクセル)から選ぶのがいいでしょう。フルHDなら仕事利用でもプライベートでも十分な解像度といえます。
一方、複数のウィンドウやアプリケーションを開いて作業することが多い人や、きめ細かいの動画を楽しみたい人などは、より高解像度な4Kを選ぶとよいでしょう。
なお4Kディスプレイは主に24型以上のサイズに設定されています。逆に31.型でもフルHDまでしか表示できない低価格な製品もあります。
少し変わったところでは曲面パネルを使用した製品もあります。
画面の両端が少し手前になるように湾曲した形状のため、目から画面までの距離がほぼ一定になり、動画やゲームなどの没入感が増します。ただ、30型を超える製品が多いのでスペースが必要です。
ほかにもディスプレイを回転させ、縦に設置できる機能を備えた製品もあります。
通常、縦に設置する場合は、別売のモニターアームなどを用意する必要がありますが、対応製品ならその必要がないので便利です。
デルの「S2319HS」は23型のフルHD液晶ディスプレイです。汎用性の高いHDMIポートのほかにDisplay Port、古いパソコンでも利用できる「D-Sub15ピン」も備えているので将来パソコンを買い替えもほとんどの場合対応できるでしょう。
また、スタンドには画面を回転させて縦に設置できる機能や、上下左右の角度調節、高さ調節機能も備えていて快適なポジションに設定できます。標準価格は2万5800円です。
ASUS(エイスース)の「VP28UQG」は、4K表示に対応した28型液晶の製品です。4K表示が可能なディスプレイの中ではサイズが比較的小型なのが特徴。入力端子はDisplay PortのほかにHDMIポートを2つ搭載しました。
HDMIポートにパソコンのほかにゲーム機などを接続しておけば、ケーブルを差し替えることなく切り替えて利用できます。
なおスピーカーは内蔵されていないので、エンターテインメントやゲームなどで利用する場合には別途用意する必要があります。実勢価格は4万円前後です。
MSIの「Optix MAG341CQ」は、曲面パネルを採用した34型のUWQHD(3440×1440ピクセル)液晶ディスプレイです。入力端子はHDMI、DisplayPort、DVIをそれぞれ1つ搭載しています。
フルHDや4Kは16:9の画面比率ですが、この製品は21:9と、横幅が広くなっているのが特徴です。ブラウザで調べながら資料作成など、複数のウィンドウやアプリケーションを並べての作業がより快適に行えます。
超ワイド画面でゲームや映画などで高い没入感が得られるはずです。さらに、チラツキを低減させるアンチフリッカー機能と、ブルーライト軽減機能も備えました。実勢価格は5万円前後です。
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