Apple製のタブレット「iPad」(第7世代)にはさまざまな周辺機器やアクセサリーが用意されており、iPadをさらに便利に快適に利用できるようになります。ちょっと大げさですが、iPad本来の実力を引き出す――といっても良いかもしれません。
ということで、iPad(第7世代)と一緒に使いたい周辺機器とその選び方、おすすめ製品をテーマ別にまとめてみました。
iPad向け周辺機器で真っ先に上がるのが、イラストやメモなどを手書き入力できるスタイラスペン・電子ペンでしょうか。タブレットをスケッチブックやノートのように使うなら、欠かせないアイテムです。
iPad(第7世代)はApple純正のスタイラスペン「Apple Pencil(アップル ペンシル)」の「第1世代」(税込1万1880円、以下同)が利用できます。なおApple Pencilには第2世代モデルという新しい製品もありますが、こちらは11型iPad Proと12.9型iPad Pro(第3世代)向けで、iPad(第7世代)は非対応ですのでご注意ください。
純正以外では、ロジクール製の「Logicool Crayon for iPad」(直販価格9680円)も候補に入ります。
スタイラスペンの中でも、電源を使わない、Bluetooth接続しない静電容量式の製品も数多くあります。ただこちらは指先の代わりにタッチ操作するもので、Apple Pencilのような高度な機能を備えているわけではありません。
タブレットで文字入力をする機会が多いなら外付けキーボードもおすすめです。特にカバー一体型の製品(キーボードカバー)はスタンド機能を兼ね備えていますので、開くとノートパソコンのように使えます。
iPad(第7世代)にはSmart Connector(スマートコネクター)と呼ばれる外部機器接続用の端子が用意されています。キーボードカバーを選ぶなら、ぜひSmart Connector対応モデルにしましょう。
非対応モデルの場合、Bluetooth接続のためのペアリング設定や、キーボード側の電源(バッテリー)を気にする必要がでてきます。
iPadはスマートフォンに比べてボディーが大きいため、バッテリーも大容量。その分、長時間利用できますが、まさかのバッテリー切れがないわけではありません。外出先に電源がない場合は、モバイルバッテリーを備えておく必要もあります。
iPad(第7世代)は外部接続端子がiPhoneと同じ「Lightning(ライトニング)」のためiPhoneと同じケーブルが使えます。ただし内蔵バッテリーが大きく、充電に必要な電力量も異なるため、スマホ用のモバイルバッテリーでは充電できない場合があります。
モバイルバッテリーを選ぶ場合、iPad対応を明記している製品を選ぶようにしましょう。その場合、やや大型の大容量モデルになってしまうかもしれませんが、iPhoneなどほかのスマホも充電できるため、災害対策にも役立ちます。
スマホよりディスプレイが大きなタブレットは写真を見るのに適していますよね。さらにiPadの場合、本格的なフォトレタッチアプリも登場したことで、写真を管理したり加工する用途にも道が開けました。
そうなると、iPad以外のカメラで撮った写真を取り込みたくなるもの。デジタルカメラの写真をiPadに取り込むには、対応のメモリーカードリーダーが必要です。
特にiPad(第7世代)はUSB端子ではなくLightningコネクターのため、パソコン用のカードリーダーはそのままでは使えません。iPad用またはiPhone用のカードリーダーが必要になります。
タブレットの大きな画面を生かす楽しみの1つにゲームが挙げられます。特にiPadはほとんどのiPhone向けゲームが遊べますので(例外もありますが)、スマホ向けゲームを大画面でプレイするのに向いています。
ですが、iPhoneに比べてiPadは重たいため、長時間持ったままだと疲れてしまいますよね。そこで外付けのゲームコントローラー(ゲームパッド)の出番です。
iPadのシステムがiPadOS 13以降であれば、なんと「PlayStation 4」用のワイヤレスコントローラーか、「Xbox」のBluetoothワイヤレスコントローラーが接続できるようになりました。
iPad向けのスタイラスペンならやはりApple純正の「Apple Pencil」(第1世代)がおすすめです。
価格が1万1880円とスタイラスとしては高額ですが、AppleがiPad専用のペン入力デバイスと設計されたこともあり、反応速度の速さや筆圧検知機能を生かした書き心地など使い勝手の良さが魅力です。
キーボードカバーの最有力候補もApple純正の「Smart Keyboard(スマートキーボード)」でしょう。JIS配列、US配列とキーボード配列の種類が選べるのもポイントが高いですね。価格は1万9580円です。
スリムなデザインも特徴ですが、その分“カバー”してくれるのはディスプレイ側のみ。背面も保護したい場合は、Smart Keyboardと併用できるジャケットタイプのケースが別途必要です。
「Anker PowerCore Slim 10000 PD」はスマホだけでなくiPadへの充電も可能な、容量1万mAhのモバイルバッテリーです。iPad(第7世代)なら約1回分、iPhoneなどその他のスマホなら約2回分の充電が行えます。
製品名にSlimとあるように、厚さ14ミリとスリムなボディーデザインのため、iPadやiPhoneと重ねて持ちやすいのも特徴。急速充電にも対応しています。価格は3999円です。
Appleの「Lightning - SDカードカメラリーダー」は、デジタルカメラのSDメモリカードをiPadやiPhoneに読み込むための周辺機器。価格は3080円です。
iPadに接続してカードを差し込むと、カメラの画像や動画が自動的に「写真」アプリに読み込まれます。
対応するメディアはSDメモリカードだけ、しかもiPadからデータを書き出せないなど機能面の制限もあるため、事前にチェックしておきたいところ。ただし特定のアプリなしで外部メディアからデータを取り込める手軽さと、Apple純正という安定感はほかにはないメリットといえるでしょう。
ゲームコントローラー(ゲームパッド)なら、Appleが公式に対応を認めている「PlayStation 4」の専用ワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4」(6578円)はいかがでしょう。カラーバリエーションも豊富なのがうれしいですよね。
なお、DUALSHOCK 4にはタッチパッドやシェアボタン、モーションセンサーなどが備わっていますが、iPad/iPhone向けゲームですべて機能するわけではありません。
もしPS4を持っているなら、コントローラーを流用できます。さらに、iPadに「PS4 Remote Play」アプリをインストールすると、離れたところにあるPS4をiPad経由でプレイする、なんて楽しみも広がります。
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