3月になりました。進学や転職といった新生活に踏み出す人が多くなる頃合いです。
自分や家族の携帯電話を買い換えようと考える人も少なくないと思います。携帯電話ショップの店員さんから「新しい料金プランがありますよ」と勧められることもあるでしょう。
店員さんからの声がけの有無はともかく、「最近携帯電話料金が高いなぁ……」と思うことがあるなら、料金プランが自分に合っているのかどうかチェックするべきです。
この記事では、ソフトバンク(SoftBank)のスマートフォン向けのプランが自分に合っているかどうかを検討する上で確認したいポイントを3つ紹介します。(料金は全て税別です)
【訂正:3月10日19時】初出時、「準定額オプション+」「定額オプション+」の価格が誤っていました。おわびして訂正いたします
現在ソフトバンクのスマホで契約できる料金プランは、「音声通話」「データ(パケット)通信」「ネット接続」の3サービスが自動的にセットとなる、いわゆる「パッケージ型プラン」になっています(原則として別々に契約する必要がありません)。その月額料金を一番大きく左右するのが、データ通信量です。
Wi-Fi(無線LAN)を経由せずにたくさんネットを利用する人は「ウルトラギガモンスター+」(3月12日以降は「メリハリプラン」)がおすすめです。詳しくは後述しますが、特定の動画・音楽配信・SNSサービスに関するデータ通信量をカウントしない「ギガノーカウント(動画SNS放題)」がある上、その対象外の通信についても月間50GBの高速通信容量を備えています。
なお、メリハリプランは、月間データ通信容量が2GB未満だった場合に月額料金を自動的に1500円割り引く仕組みも用意されています(※1)。データ通信がたまたま少なかった月の「損」も少なくなります。
(※1)割り引きの有無を判定する通信量にはギガノーカウントでの通信分も含まれます
一方、1カ月のデータ通信量が確実に少ない人は、≪消費した通信量に応じて料金が変わる「ミニモンスター」(3月12日以降は「ミニフィットプラン」がおすすめです。「家と職場の両方でWi-Fiを使える」「データ通信を使うのは、せいぜい文字主体のSNSとか+メッセージぐらい」という人なら、より料金を抑えられるはずです。
スマホも携帯電話。特に仕事でも使っている場合は通話をよくする人もいると思います。
現行のスマホ向け料金プランでは、一部を除いて電話(音声通話)の料金は従量制、つまり通話した分だけ料金がかかります。通話料金は「30秒当たり20円」(※1)ですが、「家族割引」のグループに入っているソフトバンク携帯電話宛の通話は無料です。
日本国内の電話番号宛の通話が多い場合、定額で国内通話を(準)定額利用できるオプションサービスの契約を検討してみましょう。今回は、ウルトラギガモンスター+/ミニモンスター(3月11日までの料金プラン)向けと、メリハリプラン/ミニフィットプラン(3月12日以降の料金プラン)向けのサービスを合わせて紹介します。
準定額オプションは月額500円で、国内宛の通話(※2)が1回当たり5分まで定額利用できます。一方、定額オプションは月額1500円で、国内宛の通話(※2)が回数や時間無制限で定額利用できます。
国内宛の通話時間が1カ月当たり12分30秒以上で、かつ1回当たりの通話時間が5分以内に収まる人には準定額オプションがおすすめです。一方、国内宛の通話時間が1カ月当たり37分30秒以上になる人には定額オプションがおすすめです。
準定額オプション+は月額800円で、国内宛の通話(※2)が1回当たり5分まで定額利用できます。一方、定額オプション+は月額1800円で、国内宛の通話(※2)が回数や時間無制限で定額利用できます。準定額オプション/定額オプションと比べると200円の値上げとなっていますが、以下の月額800円相当のオプションサービスが自動で付帯します。
付帯サービスのことを考慮に入れない場合、国内宛の通話時間が1カ月当たり20分以上で、かつ1回当たりの通話時間が5分以内に収まる人には準定額オプション+が、1カ月当たり45分以上になる人には定額オプション+がおすすめです。
(※2)通話料金を通話先が決めている電話番号(「0570」「0180」で始まるものなど)は、この限りではありません
(※3)※2で挙げた通話先の他、「188」(消費者ホットライン)宛の通話、「104」(電話番号案内)ソフトバンク衛星電話の通話、留守番電話プラスの伝言再生、ソフトバンクが特に指定する電話番号宛の通話などは(準)定額の対象外です
現在のスマホには、他のWi-Fi対応機器とネット接続を共有する「テザリング(インターネット共有)」が利用できます。
ソフトバンクのスマホ向けプランでは、テザリングは月額500円の有料オプションサービスとして提供されています。ノートパソコンやゲーム機など、他のWi-Fiデバイスをつないで使いたい場合は、別途料金がかかりますので注意してください。
ソフトバンクでは、Webサイトに「料金シミュレーター」を用意しています。購入したい機種やプランを選ぶと、月額料金の目安が分かるものです。「毎月どのくらい払うことになるのかな?」と気になる人は使うと便利です。
ただし、3月8日現在はメリハリプラン/ミニフィットプランのシミュレーションに対応していない他、プラン変更するだけのシミュレーションも行えないので注意が必要です。
最後になりましたが、3月12日から受け付けを開始する新しいパッケージプランであるメリハリプランとミニフィットプランの内容を、適用できる割り引きと合わせて確認します。
なお、先日発表された5G通信サービス「SoftBank 5G」は、これらのプランの月額1000円加算すると利用できますが、8月までに契約した場合は契約から2年間は無料(加算なし)となります。
(メリハリプランはスマホ以外の端末でも契約できますが、今回はスマホで契約することを前提に説明します)
メリハリプランは、「基本プラン(音声)」と「データプランメリハリ」を組み合わせたパッケージプランです。
基本プラン(音声)は月額980円です。データプランメリハリは、先述の通りギガノーカウントと、月間50GBのデータ通信容量が付帯して月額6500円(月間通信量が2GB以下の場合は5000円)です。割り引き前の合計月額料金は7480円(2GB以下の場合は5980円)という計算となります。
3月8日現在のギガノーカウント対象のアプリ/サービスは以下の通りです。ただし、いずれのアプリ/サービスも、通信内容によってはギガノーカウントの対象外となるので注意しましょう。
ミニフィットプランは、基本プラン(音声)と「データプランミニフィット」を組み合わせたパッケージプランです。
基本プラン(音声)は、メリハリプランと同じく月額980円です。データプランミニフィットは、月間のデータ通信容量に応じて月額料金が以下の通り変動します。
割り引き前の合計月額料金は3980円から7480円という計算になります。
メリハリプランとミニフィットプランが共通して適用できる割り引きは「半年おトク割(6ヵ月)」「おうち割 光セット」があります。
半分おトク割(6ヵ月)は、新規契約、MNP/番号移行、機種変更をした翌請求月から6カ月間の月額料金を1000円割り引きます。USIMカード単体での契約でも適用可能です。
おうち割 光セットは、指定の固定通信サービスを契約することで、月額料金を1000円割り引きます。割り引き対象となる固定通信サービスは「SoftBank 光」(※4)や「SoftBank Air」などで、ごく一部を除いて割り引きは永続します。
(※4)SoftBank 光の場合は、月額500円の指定オプションに加入することも割り引き適用の条件です
メリハリプランでは「みんな家族割+」も適用できます。
みんな家族割+は、家族割引グループ内における対象データプランの契約数に応じて割り引き額が変動する仕組みです。2回線だと1回線当たり月額500円、3回線だと1回線当たり月額1500円、4回線以上だと1回線当たり月額2000円が割り引かれます。
なお、割り引き対象外のデータプランでも、一部は回線数のカウントに含められるので、家族が契約しているプランも合わせてチェックすることをおすすめします。
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