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» 2020年06月20日 15時30分 公開

「USB Type-Cハブ」おすすめ3選 HDMI出力やSDカードリーダーを備えるものもある!【2020年最新版】

最近、パソコンだけではなくスマートフォンやタブレットでも「USB Type-C」端子を備える機種が増えてきました。そんなUSB Type-C対応機器のUSB端子(ポート)を増やす機器が「USB Type-Cハブ」です。この記事では、USB Type-Cハブを選ぶ上でチェックしたいポイントと、それを踏まえたおすすめ製品を紹介します。

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 パソコンに搭載されているUSB端子が足りないときに、端子数を増やせるアイテムが「USBハブ」です。最近増加傾向にある「USB Type-C(USB-C)」端子を備えるパソコンでは、従来型の「USB Type-A」端子に変換するアダプターとしてUSB Type-Cハブを使う機会も多いです。

 そこで、この記事ではUSB Type-Cハブを選ぶ上でチェックすべきポイントと、それを踏まえたおすすめ製品を紹介します。

USB Type-Cハブ USB Type-Cハブはいろいろあります!(写真はベルキンの「USB-C マルチメディアハブ」)

高速なデバイスをつなぐ? 「通信規格」をチェック

 ハブを選ぶ際に一番注意したいことの1つが、「ハブが準拠するUSBの通信規格」です。

 USB Type-Cは“USB端子の形状”に関する規格です。端子の向きを気にせずつなげることが最大のメリットといえます。最近では、パソコンはもちろんスマートフォンやタブレットでも採用機種が増えてきました。

 一方、USB端子には“接続した機器の通信速度”の規格もあります。現在市場に出回っているUSB機器の多くは「USB 2.0」「USB 3.0」「USB 3.1」のいずれかに対応しているものです(最近「USB 3.2」対応機器も出てき始めましたが、まだ数は少ないため割愛します)。それぞれの理論上の最大通信速度は以下の通りです。

  • USB 2.0:480Mbps(毎秒約60MB)
  • USB 3.0(USB 3.1/3.2 Gen 1):5Gbps(毎秒約625MB)
  • USB 3.1(USB 3.1/3.2 Gen 2):10Gbps(毎秒約1.25GB)

 いずれの規格も「上位互換性」を持っています。より上位の規格の機器は、より下位の規格の機器にも接続できます(一部例外があります)。ただし、通信速度は下位の規格の上限値に制限されます。

 USB Type-C端子は、どの通信規格でも見た目は同一です。パソコンに備わるものは大抵USB 3.0以上の規格に対応したものですが、廉価なパソコン、スマホやタブレットの中にはUSB 2.0 Type-C端子を備えるものもあります。

 これはUSB Type-Cハブでも例外ではなく、「USB 2.0に準拠するUSB Type-Cハブ」「USB 3.0に準拠するUSB Type-Cハブ」「USB 3.1に準拠するUSB Type-Cハブ」がそれぞれ存在します。

 ハブに接続するのが「USBキーボード」「USBマウス」といった通信速度を要求しないものであれば、USB 2.0準拠のType-Cハブをおすすめします。USB 3.0以降に準拠するType-Cハブよりも手頃な価格で購入できます。

 一方、USBメモリやUSBハードディスク(HDD)や映像キャプチャデバイスなど、高速な通信を要求する機器と組み合わせて使う場合は、USB 3.0以上に準拠するType-Cハブをおすすめします。ただし、USB 2.0 Type-C端子を備えるパソコン、スマホやタブレットにつないだ場合は、USB 2.0までの通信速度に制限されます。

USB 2.0 Type-Cハブ USB 2.0に準拠するType-Cハブは手頃な価格が魅力。キーボードやマウスといった通信速度を要求されない機器をつなぐ際にはおすすめです(写真はエレコムの「U2HC-A4B」)
USB 3.0 Type-Cハブ USB 3.0以降に準拠するType-Cハブは、少し価格は上がりますが、USB 3.0以降の高速さを生かせます(写真はバッファローのUSB 3.0 Type-Cハブ「BSH4U125C1」)

つなぐ機器の消費電力は? 給電する? 「電源回り」をチェック

 USB機器には、大きく親機(マスターデバイス)から電源を取る「バスパワー」タイプと、独自の電源を持つ「セルフパワー」タイプがあります。消費電力が比較的大きいデバイスはセルフパワー、そうでもないデバイスはバスパワーが多いです。

 USBハブにも、セルフパワータイプとバスパワータイプがあります。

 バスパワーのUSBハブを使う場合、1つのUSB端子への給電をハブにつなぐ全ての機器と共有します。一般的に、USB Type-C端子はUSB Type-A/B端子よりも供給できる電力量は大きめです。そのことを想定して、セルフパワータイプのUSB Type-Cハブは全体の供給電力量をType-Aハブから引き上げているものが多いですが、それでも消費電力の大きい機器を複数つなぐと電力が足りなくなります。

 つなぐバスパワー機器が少なく、かつそれぞれの消費電力も少ない場合、あるいはつなぐ機器の多くがセルフパワーの機器である場合は、手頃な価格のバスパワーハブで良いでしょう。

バスパワー 消費電力の少ないバスパワー機器、あるいはセルフパワーの機器をつなぐ場合はバスパワーハブでも十分です(写真はバッファローのUSB 3.0 Type-Cハブ「BSH4U125C1」)

 一方、つなぐバスパワー機器が多い場合、あるいは「ACアダプター不要」をうたうUSB HDDやUSB光学ドライブなど、消費電力の大きいバスパワー機器をつなぐ場合は、セルフパワータイプのハブがおすすめです。バスパワーハブを使うと、親機のUSB端子の給電能力が低くても消費電力の大きいセルフパワーデバイスをつなげるというメリットもあります。

 ただし、セルフパワーUSB Type-Cハブの多くはAC(電源)アダプターが付属しません(理由は後述します)。電源をつながない場合、そのようなハブは「バスパワー」で動作します。

セルフパワー セルフパワータイプのUSB Type-Cハブの多くは、USB機器に電源を供給するためのACアダプターが付属しません。これにはれっきとした理由があるので後述します(写真はLENTIONの「CB-C31」)

 USB Type-C端子は、USB以外の信号や電流をまとめてやりとりすることも想定しています。機種にもよりますが、パソコン、スマホやタブレットのUSB Type-C端子が「映像出力」や「電源(ACアダプター)入力」などを兼ねることも少なくありません。

 USB Type-C端子における電源入力には複数の規格がありますが、特にパソコンでは最大100W(20V/5A)の電力を受け付ける「USB Power Delivery(USB PD)」に対応している機種が多いです。

 USB Type-Cハブの一部は、USB PDを含むUSB Type-C端子による電源入力を親機(パソコンなど)にするスルーする機能を備えています。電源スルー機能を備えているハブでは、「ACアダプター⇔USB Type-Cハブ⇔親機」と接続接続することで電源とUSB機器を“一気”につなげます。

 ただし、まれではありますが、電源スルー機能を備えていてもUSB PDには対応しないハブもありますので注意が必要です。「USB PD対応」の表示を見て選ぶようにしましょう。

 ……と、ここまで来ると、ACアダプターが付属しないセルフパワーUSB Type-Cハブが多い理由が見えてきます。USB PDに準拠したACアダプターをハブにつないだUSB機器への給電にも使うため、あえてACアダプターを付属していないのです。

 ただし、ハブにつないだUSB機器にも給電する分、親機への給電能力は低くなるということでもあります。つなぐACアダプターは、給電能力にゆとりのあるもの(≒ワット数の大きいもの)を選ぶことをおすすめします。

パススルー給電 USB PD電源入力に対応するUSB Type-Cハブの多くは、その電力の一部をハブにつないだUSB機器にも送れます。ただし、その分親機に供給する電力量が少し減るため、ACアダプターには余裕を持たせたいです(写真はLENTIONの「CB-C31」)

映像を出す? SDカードも使う? 「備える端子」をチェック

 先述の通り、USB Type-C端子はUSB以外の信号や電流をまとめてやりとりできます。機器にもよりますが、USB PDによる電源供給の他に「映像出力」や、従来のUSB通信規格よりもさらに高速な「Thunderbolt 3(USB4)」に対応する端子を備えるものもあります。

 この特性を生かして、最近の「MacBook」シリーズのようにUSB Type-C端子(とイヤフォンマイク端子)以外の端子を全廃してしまったパソコンもあります。スマホやタブレットでは、イヤフォンマイク端子もUSB Type-C端子に統合してしまった例が複数あります。

 USB Type-C端子しか備えない機器で使うことを想定して、USB Type-CハブにはUSB端子の他に映像出力端子、有線LAN端子やSDメモリーカードスロットなど別のポート類を備える多機能ハブも数多くあります。さまざまな機器を一気に着脱できるので大変便利です。

 展示会や発表会などで、TVや外部ディスプレイなどに映像を出力する機会が多い人は、映像出力端子付きの多機能ハブがおすすめです。出力先に合わせて「HDMI」「DisplayPort」「アナログRGB(D-Sub/VGA)」のいずれか(あるいは複数)を備えているものを選びましょう。ただし、多機能ハブの映像出力端子はUSB Type-C端子が映像出力を兼ねている場合にのみ機能します。映像出力機能のないUSB Type-C端子では“無効”となりますので注意してください。

 デジタルカメラなどの画像を読み出す機会が多い人は、SDメモリーカードスロットを備える多機能ハブがおすすめです。Androidスマホ/タブレットからデータを読み出す機会の多い人は、microSDメモリーカードスロットを備えているとベターです。

 自宅や職場で有線LAN(イーサネット)を使ってネット接続している人は、有線LAN端子を備える多機能ハブがおすすめです。ただし、多機能ハブの有線LAN端子は「USB接続の有線LANアダプター」扱いを受けるので、職場のネットワークポリシーによっては利用に制限がかかる可能性もあります。ネットワーク管理者に相談してみましょう。

多機能ハブ 1つの端子に複数の機能を持たせられる特性を生かして、USB Type-CハブにはUSBハブとしての機能以外の機能も備える「多機能ハブ」が多いです。ただし、映像出力機能については、接続先の機器が映像出力機能に対応しないと機能しません(写真はサンワサプライの「USB-3TCH15」)

持ち運ぶ? 据え置く? 「サイズ」をチェック

 USB Type-Cハブのサイズは、ピンからキリまでさまざまです。外に持ち運ぶ機会が多い場合は、なるべく小さいサイズのものを選びましょう。

 逆に、あまり持ち運ぶ機会がないという人は、少し大きめのサイズでも大丈夫です。

おすすめのUSB Type-Cハブはこれ!

 上記のポイントを踏まえた上で、おすすめのUSB Type-Cハブを3つ紹介します。

PowerExpand+ 7-in-1 AK-A83520A1(Anker)

 アンカー・ジャパンの多機能USB 3.0Type-Cハブで、税込みの実売価格は5000円程度です。

 USB PDによる電源入力に対応しており、USB PD機器に最大48Wの電力を供給できます(※1)。USB Type-A端子×2の他、4K(3840×2160ピクセル)/30Hz対応のHDMI出力端子、SDメモリーカードスロット、microSDメモリーカードスロット、有線LAN端子を備えます。

(※1)接続したUSB機器への給電などにより、ハブ自身が最大12Wの電力を消費します。そのため、このハブを介して48Wの電源供給を行うには60W出力のUSB PD対応ACアダプターが必要です

AK-A83520A1

BSH4U125C1(バッファロー)

 バッファローのUSB 3.0 Type-Cハブで、税込み実売価格は1500〜2000円程度です。

 シンプルなバスパワータイプのハブで、USB 3.0 Type-A端子を4つ備えています。そのうちの1つは本体側面に端子を備えることで、大きめのコネクターを持つ機器も接続しやすくなっています。

 「普段はUSBキーボードやUSBマウスをつないで、たまにUSB 3.0以降に対応するUSBメモリをつなぐ」といった使い方をする人に最適ですが、持ち運びやすい単機能ハブがほしい人にもピッタリです。

BSH4U125C1

11 in 1 USB C Hub HDMI 4K(AZDOME)

 AZDOMEの多機能USB 3.0 Type-Cハブで、Amazonでの税込み販売価格は9999円です。

 机などに据え置いて使うことが前提のデザインであることを生かして、その名の通りたくさんのポート類を備えていることが特徴です。3.5mmイヤフォンマイク端子、SDメモリーカードスロット、有線LAN端子、USB 3.0 Type-A端子×3、アナログRGB出力端子、HDMI出力端子、DisplayPort出力端子、USB 3.0 Type-C端子を備えます。

 USB 3.0 Type-C端子はUSB PDによる電源入力にも対応し、最大で100Wの電力を受け入れます(※2)。

(※2)接続したUSB機器への給電などにより、ハブ自身で幾らかの電力を消費します。そのため、USB PD対応機器への電源供給はACアダプター自身の給電電力を少し下回ります。

11 in 1 USB C Hub HDMI 4K

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