PS4(プレイステーション 4)やニンテンドースイッチ、そしてスマートフォンやパソコンなどの最新ゲームとは別に、ゲームファンの心をひきつけてやまないのが「クラシックゲーム」です。
古くても人気が高いタイトルはさまざまなプラットフォームに移植されたり、またはリメイクされたりして、今日でも遊ぶことができます。一方、このところ注目を集めているのが、発売当時のゲーム機本体をミニチュア化し、テレビにつないで実際に遊べるミニクラシックゲーム機です。
リーズナブルな価格ながらも、ノスタルジックなデザインの本体に名作ゲームを詰め込んだミニゲーム機で遊んでみてはいかがでしょうか。
ミニクラシックゲーム機は当時のデザインそのままに、本体を小型化した手のひらサイズのゲーム機です。機種ごとに復刻した人気ゲームタイトルを数多く内蔵し、テレビやパソコン用ディスプレイなどに接続して遊べます。
コントローラーも、オリジナルデザインのまま小型化したものが付属します。ただし、当時のゲームカセットなどを接続することはできません。内蔵しているゲームタイトルをプレイするための専用機です。
ミニクラシックゲーム機は「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」のミニ版が2016年に発売されたことで、大ヒットとなりました。それ以降、各社から同様のクラシックゲーム機が相次いで発売されています。
ファミコンは家庭用ゲーム機が爆発的に普及する先駆けとなった機種ですが、ミニクラシックゲームでもブームの火付け役になりました。
そして、スーパーファミコン(スーファミ)、メガドライブ、PCエンジン、プレイステーション、ネオジオといった家庭用ゲーム機が発売されており、ゲームセンターで遊ぶアーケード用マシンの「アストロシティ」も12月にミニとなって登場予定です。
ミニクラシックゲーム機はどれもコンパクトなため、利用シーンの広さも特徴です。家で楽しむのはもちろん、旅行先のテレビやディスプレイ接続して、皆で楽しむのにもピッタリ。
カセットを一緒に持ち運ぶ必要もないので、さまざまなシーンに持ち込んで楽しむことができるでしょう。またコントローラーやオプションパーツを模したアクセサリーが別売りされているため、“大人買い”で拡張性を楽しむのも醍醐味です。
家庭用ゲーム機の爆発的普及のきっかけとなった、知らない人はいない「ファミコン」が手のひらサイズになりました。
「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」はゲームタイトル30本を収録。マリオ、ゼルダ、ドンキーコングといった任天堂の名作クラシックゲームが楽しめます。
個人的におすすめしたいのは『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』。ボスを倒して武器やアイテムをゲットしながら次のステージへ突き進んでいく爽快感を、軽快で心地よいBGMに乗って味わうことができます。
希望小売価格は6578円(税込、以下同)。HDMIケーブルと電源供給用のUSBケーブルが付属します。
数多くの名作ゲームを世に送り出した名機「スーパーファミコン」。そのミニ版が「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」です。
収録ゲームは、『スーパーマリオカート』や『ファイナルファンタジー4(FF 4)』、『ファイアーエムブレム』など21タイトル。格闘ゲームの金字塔的作品である『スーパーストリートファイターII』まで網羅しているのもうれしいポイントですね。
付属する2個のコントローラーはサイズもボタンの配置もオリジナルのコントローラーを再現し、当時と変わらない操作感で楽しめるでしょう。コントローラーに加えて、HDMIケーブルと電源用のUSBケーブルも付属します。
残念ながら生産完了扱いのため、新品を適正価格で入手できる機会はかなり少ないと言えるでしょう。
世界的にも「GENESIS(ジェネシス)」の名前で不動の地位を築いたセガの「メガドライブ」。その復刻版「メガドライブミニ」は、42タイトルという大ボリュームの収録ゲーム数も大きな魅力です。
3Dシューティングの名作『スペースハリアーII』、セガを代表する人気キャラが大活躍の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」』、定番のパズルゲーム『ぷよぷよ通』や『テトリス』など、収録タイトルが遊びつくせないほど充実しています。
希望小売価格は、初期モデルデザインパッケージでコントローラー(パッド)が1個付属の「メガドライブミニ」が7678円、後期モデルデザインパッケージでパッドが2個付属の「メガドライブミニW」が9878円です。
1987年発売のゲーム機「PCエンジン」の復刻モデルが、コナミデジタルエンタテインメントの「PCエンジン mini」です。
収録タイトルは、国内向けPCエンジンに加えて、海外向けモデル「TurboGrafx-16」のタイトルも含め、計58タイトルと特大ボリューム。『グラディウス』『スーパー桃太郎電鉄II』といった人気タイトルに加えて、カルト的人気を誇る『超兄貴』や戦術シミュレーションの入門に最適な『ネクタリス』といった、クラシックゲーム好きの心をくすぐるタイトルまで網羅されています。
PCエンジンは当時の日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)が発売元ですが、同社はすでに解散しているため、開発元のハドソンを吸収したコナミがミニゲーム機として復活しました。希望小売価格は1万1550円です。
最新モデル「PS5」の登場も待たれる“プレイステーション”ブランド。その元祖である「プレイステーション」からゲームに“はまった”というユーザーも多いはず。
「プレイステーション クラシック」の収録ゲーム数は20タイトル。ついついハマるアクションパズル『XI』、メタルギアシリーズの名作『メタルギアソリッド』、格闘ゲーム『鉄拳3』『闘神伝』、そして『バイオハザード ディレクターズカット』も収録されています。
ソニーストアでの直販価格が4928円とリーズナブルなのもうれしいですね。
アーケード(ゲームセンター)と家庭用ゲーム機でほぼ同じゲームが楽しめると人気を博したのが、SNKの「NEOGEO(ネオジオ)」です。アーケードタイプの特徴的なジョイスティックを備え、「NEOGEO mini」として復活しました。
見ての通りアーケード筐体をモチーフにデザインされており、3.5型の液晶ディスプレイとコントローラーが一体型。外部ディスプレイやテレビに接続しなくとも遊べます。
キング・オブ・ファイターズシリーズや、餓狼伝説シリーズなどの格闘ゲームを中心に40ものゲームタイトルを収録しています。
SNKオンラインショップでの直販価格は1万2650円。液晶画面がついている分、他のゲーム機よりも高くなっている感じですね。
アーケード向けの汎用型ビデオゲーム筐体「アストロシティ」をモチーフにした、セガのミニゲーム機が12月に発売されます。
収録タイトルはパズルゲームの『ぷよぷよ』『コラムス』、世界初の3D格闘ゲーム『バーチャファイター』など36タイトルです。
価格は1万4080円。発売予定日は2020年12月17日となっています。パッド式のコントローラーや、ミニサイズのベース、椅子、看板といったオプションもあわせてゲットしたいですね。
セガの「ゲームギアミクロ」は、同社の携帯ゲーム機「ゲームギア」(1990年発売)を手にひらに収まるサイズで再現した“遊べるマスコット”。発売は10月6日で価格は5478円です。
当時のデザインほぼそのままに、タブレット菓子のケースほどに小型化しました。1.15型のカラー液晶と本体のボタンで実際にゲームを遊べます。
ボディーカラーは4色あり、それぞれに『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『ぷよぷよ通』『コラムス』など異なる4つのゲームを収録しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.