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”ゲーム実況”向け「キャプチャーボード」おすすめ4選 家庭用ゲームで使う外付けタイプ【2020年最新版】

» 2020年10月08日 20時31分 公開
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 ゲームの新しい楽しみ方として、プレイ中の動画をネットで共有する「ゲーム実況」が広がっています。自分でもゲーム動画を録画したり、実況配信したりしてみたい! という方も多いのではないでしょうか。

AVerMedia「Live Gamer EXTREME 2(GC550 PLUS)」 AVerMedia「Live Gamer EXTREME 2(GC550 PLUS)」

 パソコンゲームなら、1台のパソコンでゲームを起動し、配信用ソフト経由で実況配信が可能です。ただし、スムーズにゲームを動かして、録画や配信もこなすなら高性能なスペックが必要です。

 家庭用ゲーム機の場合は、ゲーム機自体の録画・配信機能を使うか、そうした機能がなければ映像を一度パソコンに取り込み、パソコンで録画・配信します。後者の方法で使うパソコンはそれほど高性能である必要はありません。

 ゲーム機とパソコンの2台体制でゲーム動画を録画・配信するなら、映像をパソコンに取り込むための「キャプチャーボード」という機器が欠かせません。今回は、現在主流の家庭用ゲーム機での録画・配信を想定し、HDMI接続で利用できるキャプチャーボードの選び方を紹介します。なお動画を配信するには、別途配信用ソフトが必要になる場合があります。

 そして何より大切なことですが、ゲーム機やゲームタイトルごとに配信ルールが決まっており、配信できない期間や、一部シーンの配信が禁止されている場合があります。いわゆる“ネタバレ”や権利上のトラブルを避けるためにも、事前にメーカーやゲームタイトルの公式Webサイトなどで利用条件を確認しておきましょう。

キャプチャーボード選び:内蔵型か外付け型、どっちを選ぶ?

 キャプチャーボードには内蔵型と外付け型があります。内蔵型はデスクトップパソコン用で、外付け型はデスクトップパソコンでもノートパソコンでも利用できます。

Elgatoの4K対応内蔵側キャプチャーボード「4K60 PRO」 Elgatoの4K対応内蔵側キャプチャーボード「4K60 PRO」

 内蔵型は、デスクトップパソコン内部に設置するため周囲をスッキリさせられるのが利点。ただ、設置するためのスロット(PCI Express)に空きがないと搭載できないため、小型パソコンやスリムタイプ、一体型パソコンには搭載できません。パソコンを分解して取り付ける必要があるので、ある程度の知識も必要です。

 一方の外付け型は、USBケーブルでパソコンにつなぐため設置が簡単です。接続できるパソコンも幅広く、パソコンを買い替えたり、複数のマシンで使ったりする場合も、使いまわしが容易です。

キャプチャーボード選び:解像度とフレームレートを確認

 キャプチャーボードの性能の違いを確認するときは、映像のきめ細かさを表す解像度と、映像の滑らかさを表すフレームレートに注目しましょう。

 現状の製品では、4K(3840×2160ピクセル)なら60fps、フルHD(1920×1080ピクセル)では240fpsで出力(配信・録画)できるのが最高レベルのスペックです。ちなみに配信サイト側で解像度とフレームレートが決まっており、多くのサイトでは4K配信に対応していません。

 将来を見越して高性能なものを選んでおくのも手ですが、家庭用ゲーム機の映像出力と実況動画の配信環境を考えると、フルHD/60fpsに対応していれば十分な性能といえます。

キャプチャーボード選び:パススルー機能対応製品を選ぼう

 キャプチャーボードの機能で、ゲーム配信に重要になるのがパススルー機能です。

パススルー機能の利用イメージ(画像はアイ・オー・データ機器のWebサイトより) パススルー機能の利用イメージ(画像はアイ・オー・データ機器のWebサイトより)

 キャプチャーボードは、ゲーム機とテレビやディスプレイの間で、映像をパソコンに取り込みます。その映像は若干ですが遅延が起こります。そこで、パススルー機能という枝分かれ機能を使えば、パソコンとは別のモニターに遅延なくゲーム画面を表示でき、快適にプレイできるわけです。

 特にオンライン対戦型ゲームなど、タイミングが重要になるゲームでは、遅延は命取りになるのでパススルー機能搭載製品を選びましょう。なお、パススルー機能にも解像度とフレームレートが別に設定されていますので、パソコンに取り込む側のスペックと見間違わないよう注意しましょう。

キャプチャーボード選び:エンコード方式の違い

 キャプチャーボードには、ソフトウェアエンコード方式とハードウェアエンコード方式の2種類があります。

 ハードウェアエンコード方式はキャプチャーボード側でエンコードを行うので、パソコン側で行うソフトウェアエンコード方式に比べ、マシンへの負荷が低いのが特徴です。

 最近のパソコンの性能ならそれほど気にする必要はありませんが、数年前のパソコンを使っているなど、スペックに自信がない場合にはハードウェアエンコード方式を選ぶといいでしょう。

ゲーム実況向けキャプチャーボードおすすめの4製品

関連ソフトが豊富 アイ・オー・データ機器「GV-USB3/HD」

 アイ・オー・データ機器の「GV-USB3/HD」は、フルHD/60fpsの取り込みに対応したソフトウェアエンコード方式の外付けキャプチャーボードです。

アイ・オー・データ機器「GV-USB3/HD」 アイ・オー・データ機器「GV-USB3/HD」

 パススルー機能にも対応しているので、遅延のない映像出力も可能。専用の録画ソフトに加え、CyberLink(サイバーリンク)の動画編集ソフト「PowerDirector 14 for I-O DATA」が付属するなど、関連ソフトが豊富に用意されているのもうれしいポイントです。実売価格は1万8000円前後です。

専用ソフトでさかのぼり録画が可能 Elgato「HD60 S」

 Elgato(エルガト)の「HD60 S」は、フルHD/60fpsの取り込みに対応したソフトウェアエンコード方式の外付けキャプチャーボードです。

Elgato「HD60 S」 Elgato「HD60 S」

 パススルー機能に対応していますが、パソコンに取り込んだ映像でも遅延が少ないため、機能を使わずともそれほどゲームプレイに支障がでない、というのが特徴です。

 専用の録画・配信ソフトにはプレイ時間をさかのぼる機能があり、うっかり録画開始するのを忘れてしまっても必要なシーンに戻って録画を開始でき便利です。実売価格2万円前後です。

4K/60fpsのパススルー機能搭載 AVerMedia「Live Gamer EXTREME 2(GC550 PLUS)」

 AVerMedia(アバーメディア)の「Live Gamer EXTREME 2(GC550 PLUS)」は、フルHD/60fpsの取り込みに対応したソフトウェアエンコード方式の外付けキャプチャーボードです。

AVerMedia「Live Gamer EXTREME 2(GC550 PLUS)」 AVerMedia「Live Gamer EXTREME 2(GC550 PLUS)」

 パススルー機能は4K/60fpsの映像に対応しているので、遅延のない高精細な画面を見ながらプレイが可能。さらに1080p/60fpsの滑らかな映像をキャプチャできます。

 専用の録画配信ソフトのほか、CyberLinkの動画編集ソフト「PowerDirector 15 for AVerMedia」が付属。本体上面のカバーを交換できオリジナルデザインにカスタマイズできるのも面白いポイントです。参考価格は2万8600円です。

懐かしのゲーム機で実況するなら アイ・オー・データ機器「GV-USB2」

 アイ・オー・データ機器の「GV-USB2」は、ほかの製品と違い、HDMIではなくビデオ端子/Sビデオ入力端子を備えた外付けキャプチャーボード(ケーブル)です。

アイ・オー・データ機器「GV-USB2」 アイ・オー・データ機器「GV-USB2」

 ソフトウェアエンコード方式で、720×480ピクセル/29.97fpsの取り込みに対応。解像度などは低いですが、Wiiやプレイステーション2、さらに以前のクラシックゲーム機など、懐かしのゲームタイトルを録画・配信するなら必須のアイテムと言えるでしょう。実売価格は3500円前後です。

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