自宅でご飯を炊くのに欠かせない「炊飯器」。毎日のご飯を今よりもふっくらおいしく仕上げたいという場合は、炊飯器の買い替えを検討してみても良いかもしれません。
最近では、高性能で高価なモデルが多数出ていますが、今回は1万円前後で購入できる炊飯器をピックアップしました。容量、加熱方式、搭載機能など、炊飯器を選ぶ上で注目すべきポイントもあわせて紹介します。
家族構成や1回あたりの食事する量を考慮に入れて、炊飯器の容量を確認しましょう。一人暮らしで少量しか食べないという場合は、1合前後の小型モデルという選択肢もあります。機能はシンプル、サイズもコンパクトなので、設置するスペースを節約できます。
一人暮らしでもたくさん食べる、あるいは2〜3人暮らしという場合は、2〜3合程度は必要になります。3〜5人暮らしなら、5.5合前後が目安。サイズが大きくなるので、設置スペースが確保できるか事前にチェックしておきましょう。
また、いずれの場合も、規定量より少なめの量で炊いたほうがおいしく炊けるので、炊き上げの質にこだわるなら、ある程度大きめのモデルを選びましょう。炊き込みご飯をはじめ、白米以外を炊く場合も、多少大きめの製品が良いですよ。
加熱方式によって、ご飯の仕上がり具合は左右されるので、あらかじめ確認しておきましょう。「マイコン式」は、釜の底面にヒーターを搭載し、それをマイコン制御で加熱することで、米を炊き上げていきます。
他のタイプに比べて、コストが安く、手に入れやすいのがメリット。ただし、炊きムラが発生しやすいというデメリットもあります。
「IH式」は、IHユニットで内釜自体を加熱させ、釜全体に満遍なく熱を通すタイプ。釜全体にムラなく熱を伝えられるのが特徴で、火力も強いので短時間で米を炊けます。マイコン式より価格は高めですが、機能性から考えるとコストパフォーマンスは良いと言えます。
「圧力IH式」は、 IH式電気炊飯器に、圧力鍋の機能をプラスしたタイプ。100度以上の高温で、米の芯まで熱を通し、ふっくらとした質の高いご飯が炊き上がります。ただし、この圧力IH式炊飯器は、IH式よりも価格はさらに高めです。
炊飯器には製品ごとに、ご飯を炊く以外にも、便利な機能が搭載されています。
仕上がり具合にこだわるなら、「炊き分け機能」付きのモデルがおすすめ。コシヒカリ、ゆめぴりかなど、銘柄ごとの特徴に合わせて、火力や時間を自動調節してくれます。玄米や雑穀米を炊く専用のモードが搭載されている場合もあります。
また、子供やペットと一緒に暮らしている場合は、「蒸気レス機能」があると安心です。炊く際に出る蒸気を抑制してくれるので、蒸気に触れてやけどするなどのリスクを低減できますし、周りの家具が濡れてしまうという状態も回避できます。
シャープの「炊飯器 KS-CF05B」は、マイコン式の炊飯器で黒圧釜を採用したモデル。黒圧釜を採用したモデル。白米以外にも、玄米や雑穀米専用のメニューを搭載しており、小麦パンや米粉パンが作れるパン調理機能も付いています。容量は3合です。
スタイリッシュなデザインと、シンプルな操作性が特徴の一つ。本体サイズは、23.2(幅)×19(高さ)×27.5(奥行き)cmと比較的コンパクトなので、省スペースで設置できます。その他、保温機能やおいそぎ炊飯機能などを搭載。販売価格は8000円前後です。
タイガー魔法瓶の「マイコンジャー炊飯器 JBS-A055WM」は、3合炊きの炊飯器。マイコン式ですが、「遠赤黒特厚釜」と「釜包み高火力炊き上げ」により、炊きムラが起きにくくなっており、ふっくらとしたお米が炊き上がります。
約2倍の吸水時間をかけて、旨味抜群の白米に仕上げる「極うまメニュー」を搭載。忙しい朝でも素早くご飯が炊ける「早炊きメニュー」、消費電力を抑えてくれる「エコ炊きメニュー」など、便利な炊飯メニューが複数付いています。
煮込み料理に使える「クッキング高温」や、ローストビーフ作りに使える「クッキング低温」など、各種の調理機能が使えます。販売価格は1万4800円(税込、以下同)です。
パナソニックの「IHジャー炊飯器 SR-FE109」は、2段IHと側面・ふたヒーターで加熱する炊飯器。釜全体でお米を包み込むように、炊き上げていきます。本体サイズは25.7(幅)×20(高さ)×32.3(奥行き)cmで、シンプルなデザインが特徴的なモデル。
白米以外にも、無洗米、炊き込み、炊きおこわ、おかゆ、玄米、雑穀米という全7種類のメニューに対応しています。その他、保温機能や再加熱機能、エコ炊飯、早や炊きなどのモードを搭載。販売価格は1万3500円前後です。
象印の「IH炊飯ジャー 極め炊き NW-VB10-TA」は、5.5合炊きの炊飯器。IH式の高火力で、ご飯をふっくら仕上げます。白米を炊く際は、ふつう、やわらかめ、かための3種類の炊き分けコースから選択できます。
じっくり吸水させて、質の高いご飯を炊き上げる「熟成炊き」というモードもあります。「うるつや保温」や「高め保温」などの保温機能を搭載しており、最大30時間まで保温できます。
麦ご飯メニュー、パン作りができる発酵メニューなど、白米の他にもさまざまな調理に対応しています。販売価格は1万5000円前後です。
アイリスオーヤマの「圧力IHジャー炊飯器 3合 RC-PD30」は、圧力IH式の炊飯器。約105度の高温加熱と高圧力により、お米をムラなくおいしく炊き上げます。炊き上げの質にこだわるなら、ピッタリのモデルと言えます。
白米は、やわらか、ふつう、かための3種類のかたさ選択と、もっちり、ふつう、しゃっきりの3種類の食感選択が可能。銘柄ごとに火力や加熱時間を自動調節する「炊き分け機能」を搭載しており、あきたこまち、コシヒカリなど40の銘柄に対応しています。
その他、早や炊き、高速炊き、省エネモードなど複数の便利な機能を搭載。販売価格は1万5800円です。
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