食材を刻んだり、こねたりするのに便利な「フードプロセッサー」。野菜のみじん切りや肉の粗びきなど、さまざまな調理を自動で行ってくれるため、手間が省けて料理の時短が実現できます。
その他にも、こねる、砕く、泡立てる、おろすなど、アタッチメントの切り替えにより、多彩な調理に対応しているモデルもあります。下ごしらえの手間を省けるだけでなく、料理の幅を広げるのにも便利なアイテムと言えます。
今回は、そんなフードプロセッサーの選び方とおすすめの製品を紹介します。
食材を刻むのが、フードプロセッサーの基本機能ですが、アタッチメントの交換によって、その他にも複数の調理に対応できることがあります。用途に合うアタッチメントが用意されているか、事前に確認しましょう。
例えば、刻む用のブレードの他、おろしカッター、こねる用のブレードが付いていると、みじん切りだけでなく、おろし、すりみ、パンこねなど幅広い用途で活用できます。ただし、アタッチメントの種類が多いと、その分、価格は高くなります。
調理の幅を広げたいなら、速度調節機能もチェックしておきましょう。低速、高速など、ブレードの回転速度を変えることができると、食材の仕上がり具合を調整できます。低速で粗く刻んだり、高速で滑らかな仕上がりにすることが可能です。
あるいは、低速は柔らかい食材のカットに使い、高速はナッツなどの固い食材のカットで使うといった使い分けもできます。
フードプロセッサーを選ぶ際は、容器の素材にも注目しましょう。主に「プラスチック」「ガラス」「ステンレス」のいずれかが使われています。
プラスチックは、軽量で扱いやすいのが特徴です。容器が透明なので、調理中でも中の状態を確認できます。ただし、傷が目立ちやすく、臭いが残りやすいというデメリットもあります。
ガラスは、傷が付きにくく、臭い移りしにくいのが特徴です。汚れもサッと洗い流せます。プラスチック製と同様、中の状態をのぞけるのもメリットの一つ。他の素材と比べて重たいので、扱いにくく感じるかもしれません。
ステンレスは、軽くて耐久性に優れているのが特徴です。臭い移りもしづらいので、長い期間快適に使用できます。透明ではないモデルが多く、調理中の様子を確認しづらいというデメリットがあります。
フードプロセッサーには、「調理容量」というものが記載されているので、そちらもチェックしましょう。一度に調理できる最大量が、「ハンバーグのたね・500g」「魚のすりみ・300g」という形で、調理する食材ごとに明記されていることが多いです。
あまりに多くの食材を入れ過ぎると、カッターが動かなくなり、故障の原因にもなるので、調理容量については、あらかじめ把握しておくことが大切です。
容量が大きいモデルの場合、本体のサイズも大きいため、収納スペースに余裕があるかチェックしましょう。電源コードを本体にしまえるものや、アタッチメントを容器の中に収納できるものなど、省スペースで収納できるよう、工夫されているものがおすすめです。
ティファールの「ミニプロ ルビーレッド プラス」は、4つのアタッチメントが付属するフードプロセッサー。アタッチメントを取り替えることで、つぶす、混ぜる、刻む、スライス、千切り、泡立て、おろすの7種類の調理が行えます。
4つのアタッチメントは容器の中にまとめて収納できます。容器とカバーの両方をセットしないと動かない「2段階の誤作動防止機能」を搭載しているので、子供がいる家庭でも安心して使えます。
60種類のレシピを掲載した、ミニレシピブックが付属。販売価格は9800円前後です。
パナソニックの「フードプロセッサー MK-K61」は、ガラス製の容器を採用したフードプロセッサー。鬼おろしカッター、スライス・千切りカッター、ブラックハードチタンカッター、パンの羽根という4種類のアタッチメントが付いてきます。
高速、あらびき、低速の3段階切り替えスイッチが付いており、食材や仕上がり具合に合わせて、調理できます。刻む、する、混ぜる、おろす、こねるなどの調理が可能です。
容量は、ハンバーグのたね・500gが目安となります。販売価格は9800円前後です。
テスコムの「フードプロセッサー PureNatura」は、ハンバーグの場合、一度に容量500gまで調理できるモデル。アタッチメントとして、みじん切りカッター、両面おろし刃(粗め)、両面おろし刃(細かめ)、ホイップが付属します。
パッキン付きふたを採用しており、食材や液体の飛散を防止できる仕様。使用後は、全てのアタッチメントを本体にしまう、オールインワン収納が可能です。電源コードも本体下にグルグル巻いて、まとめることができます。
レシピブックが付属します。販売価格は1万3000円前後です。
タイガー魔法瓶の「フードプロセッサー SKU-A100」は、静音性に優れたモデル。食材同士の当たる音や、モーター音、振動音、動作音などを抑え、静かな運転を実現しています。
おろしカッターとブラックチタンコートチョッパーカッターが付属しており、ミンチ、ペースト、おろし、ホイップ、生地の5種類の調理が行えます。調理容量は、ハンバーグのたねの場合、500gとなっています。
アタッチメントは容器内に収納でき、電源コードはコードリール式で製品下にまとめることが可能です。容器とふたは食洗機対応なので、お手入れも簡単です。販売価格は1万9580円(税込、以下同)です。
クイジナートの「フードプロセッサー DLC-191J」は、3〜4人分の食材を調理できるモデル。一度に最大400gのひき肉を調理できます。業務用にも使われるインダクションモーターを採用しており、スピーディーな調理を可能にしています。
5つのブレードが付属しており、切る・刻む、こねる、薄切り、細切り、おろしの5つの調理が可能です。容器は食洗機で洗うことができます。
正しくセットされていないと作動しない「3段階の安全構造」を採用。販売価格は2万円前後です。
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