コンセントのない環境でも、スマートフォンを手軽に充電できる「モバイルバッテリー」。地図アプリを使ったり、ゲームをしたり、動画を視聴したりと……バッテリー消費の激しい使い方をする場合は、不意のバッテリー切れに備えて、モバイルバッテリーを1つは携帯しておきたいところです。
また、災害時は電気が止まってしまうこともあります。モバイルバッテリーはこうした緊急時に対応するための防災グッズの1つとしても便利なアイテムです。今回は、そんなモバイルバッテリーについて、国内メーカーのモデルを中心に紹介します。
何を充電するのか、何回充電するのかによって、必要となる容量は変わってきます。モバイルバッテリーの容量をチェックする際は、「mAh(ミリ・アンペア・アワー)」の表記に注目してみてください。
例えば、スマホを1回フル充電するには、おおよそ3000〜5000mAhの容量が必要になります。また、動画を視聴したり、ゲームしたりするなどバッテリー消費が激しい場合は、1日2回の充電が必要になることもあるでしょう。この場合は10000mAh以上の容量の大きいモバイルバッテリーを選びましょう。
その他、ノートパソコンを充電したり、スマホを高頻度で充電したりする場合は、さらに大きい20000mAhの大容量モデルがおすすめです。
ただし、容量が大きくなるほど、製品のサイズも大きくなり、重量も増えてしまいがちです。基本的には外に持ち出して使うものなので、持ち運びしやすいかどうかも含めて、製品を選ぶようにしましょう。
スピーディーに充電を完了させたい場合は、モバイルバッテリーの出力を確認しましょう。出力を見る上で、目安となるのが「A(アンペア)」という単位。Aの数値が大きいほど、充電のスピードも速くなります。速さにこだわるなら、2A以上のモデルがおすすめです。
また、「QC(Quick Charge)」や「USB PD(Power Delivery)」などの急速充電規格に対応しているかどうかもチェックしておきましょう。Android端末はQC、Apple製品の場合はUSB PDの規格の製品で、スピーディーに充電を行うことができますよ。
モバイルバッテリーを使う際は、基本的にケーブルで端末をつなぐ必要があります。そのため、製品本体以外にケーブルを持ち歩く必要があり、少しかさばることもあります。
できる限り手荷物を減らしたいという場合は、「Qi(チー)」に対応しているモデルを選びましょう。Qi対応の製品なら、モバイルバッテリーの上にスマホを乗せるだけで充電が行えます。
スマホなど端末側もQi規格対応でなければ使えませんが、ワイヤレスなのでケーブルを持ち歩く必要がなく、かばんがスッキリします。ケーブルを抜き差しするなど、準備や片付けの手間が省けるというメリットもあります。
上記のような規格に対応していない場合は、ケーブル一体型のモデルを選ぶのも1つの手です。一体型は多くの場合、本体の側面か背面に折りたたまれる形でケーブルが収納されています。これなら、ケーブルがかさばることはなくなりますし、ケーブルを置き忘れることもなくなるでしょう。
明誠の「モバイルバッテリー ホワイト」は、12000mAhの大容量モデル。iPhoneやAndroid端末などさまざまな機種の充電に対応しており、おおよそ2回以上充電できます。
サイズは約7(横)×約14(縦)cm、重さは約228gと軽量なので、かばんはもちろん、ポケットに入れて手軽に持ち運べます。2つのUSBポートが付いており、2台の端末を同時に充電できます。急速充電にも対応しているモデルです。
安全性確保のため、温度保護、出力過電圧保護、入力過電流保護などの複数の保護機能を搭載しています。販売価格は1800円前後です。
アイリスオーヤマの「モバイルバッテリー LUCA IPB-A1001-B」は、容量が10050mAhのモデル。iPhone 12なら約2.2回充電できる容量です。最大出力は2.4Aなので、比較的素早く充電できるモデルになります。
小型機器の充電に対応するための「低電流モード」を搭載。USB Type-A出力ポートとMicro USB Type-B入力ポートが付いています。「過充電保護機能」や「過剰電圧保護機能」などの保護機能が付いているため、安心安全に使うことができます。
サイズは約10(幅)×約2.6(高さ)×約7.3(奥行き)cmとコンパクト、重さも約260と軽量なので誰でも楽に持ち運べます。販売価格は2500円前後です。
バッファローの「モバイルバッテリー BMPB10000WPBK」は、耐衝撃性に優れているモデル。不意に落下しても壊れにくい頑丈な作りになっています。
IP65相当の防水・防塵性を備えており、汗にも耐性があるので、アウトドアシーンでの利用にピッタリです。容量は10050mAhで、出力は2.1Aとなっています。過電流や過電圧を検知すると停止する安全装置も付いています。
先端には暗い場所で便利なLEDライトを搭載。重さは約272gなので、手軽に持ち運べます。販売価格は5000円前後です。
エレコムの「USB PD20Wモバイルバッテリー EC-C03BK」は、USB PD規格に対応したモデル。超高速充電が可能で、30分で約50%の充電を行うこともできます。USB Type-AポートとUSB Type-Cポートの2つのポートが付いており、2台同時に充電することも可能です。
小型機器にも対応できるよう低電流モードが搭載されています。約4時間30分で、モバイルバッテリー自体の充電が完了します。バッテリー容量は10000mAhです。フル充電の状態なら、機種にもよりますがスマホを約3回充電できます。
1.5cmのスリムボディー、約233gの軽量ボディーを採用しており、持ち出す際にかさばる心配はほとんどありません。過電流防止、過放電防止、過電圧防止など、各種の保護機能が充実しているので安心して使えるでしょう。販売価格は2700円前後です。
明誠の「モバイルバッテリー USB2ポート 楽々収納超薄型」は、容量6800mAh、重さ約111gの軽量モデル。出力は最大2.1Aで、急速充電が可能です。
2本の充電ケーブルが本体の側面に収納されている、ケーブル一体型のモデルです。加えて、iPhoneコネクターも付いており、iPhoneやAndroid端末などの機器を3台同時に充電することも可能です。
スマホよりもサイズが小さく、厚さも約1.3cmなので、ポケットに入れて楽に持ち運べます。その他、過電流保護や過電圧保護、過充電保護、高温放電保護をはじめとした9つの安全保護機能を搭載。販売価格は1600円前後です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.