「Fireタブレット」はAmazonが販売するタブレット端末。なんといってもコストパフォーマンスの良さで人気があり、Amazonの電子書籍「Kindle」や動画配信サービス「Amazonプライムビデオ」を楽しむのにも向いています。
Fireタブレットはサイズ違いで複数機種がありますが、今回は6月に発売された第12世代目の「Fire 7」に注目。まずは外観やサイズ、基本操作についてチェックしていきましょう。
Fire 7(第12世代)は製品名の通り、7インチディスプレイを搭載したFireタブレットの最小モデルです。
本体サイズは181(高さ)×118(幅)×9.7(厚さ)mmです。タブレットとしては非常にコンパクトですが、6インチクラスのスマートフォンよりはだいぶ大きく感じます。
手の大きさにもよりますが、なんとか片手で持つことはできる大きさ。お子さんなど、手が小さめの方はサイドと背面をつかむ感覚で持つと安定するかもしれません。
ただし、重さは282gと片手ではさすがに重く感じます。じっくり読書や動画視聴を楽しむなら、両手で持つか後述のスタンドを利用するのが現実的でしょう。
7インチディスプレイの解像度は1024×600ピクセルで、昨今のスマホと比べると画面のきめ細やかさでかないません。
また動画もHD画質ではなく、SD画質での再生となります。サイズ的に至近距離での使用向きですので、ベッドの上で横向きに寝転んでの動画視聴などに向いているといえます。
表示解像度はWebブラウザやアプリの利用にも影響する点ですが、価格を考えると割り切りが必要な印象です。
カメラはインカメラとメインカメラの2基を備えています。どちらも撮影解像度は2メガピクセルで、動画は720ピクセルのHD録画が可能です。静止画/動画の撮影はもちろん、インカメラもあるためビデオ通話も行えます。
フロントカメラの配置は、前モデルの縦中央から横中央に移動されています。自撮りやビデオ通話をする場合には、横持ちでの操作となります。
物理ボタンや端子類は、本体上部に集中して配置されています。
左上の電源スイッチで画面のオン/オフが可能。その隣にはボリュームボタンがあり、音量を調節。音量はホーム画面で上部から下にスワイプすると開くパネルからも調節できます。
中央にはマイク端子、その右にUSB Type-Cポートと3.5mmステレオジャックが並びます。本体内蔵のスピーカーはモノラルですので、ステレオサウンドを楽しみたい場合はイヤフォンやヘッドフォンを別途用意しましょう。
また、A2DPプロファイルに対応したBluetoothを搭載していますので、Bluetooth対応のイヤフォンやスピーカーなどをワイヤレスで接続して使用することもできます。
Fire 7(第12世代)は通常価格が6980円(税込み、以下同)とかなり低価格のタブレットです。
そのためスペックが気になるところですが、2GBメモリと2.0GHz駆動のクアッドコアプロセッサーにより、従来モデルに比べて処理速度が最大30%高速化。決してハイスペックな端末ではありませんが、電子書籍や動画視聴は快適に行える――としています。
バッテリー性能も向上しており、1回の充電で前機種に比べて持続時間は40%増、最大10時間の利用が可能となっています。外部接続端子は新たにUSB Type-C(Ver2.0)を採用しています。ケーブルなどの対応製品が多く出回っている使いやすいインターフェイスとなっています。
内部ストレージは16GB(使用可能領域 9.5GB)。加えてmicroSDカードスロットを備えており、1TBまでのmicroSDカードを装着して、電子書籍や動画などを保存できます。電子書籍を大量に持ち運んでオフラインで読むことができますね。
FireタブレットシリーズはすべてWi-Fiモデルのみで、単体でのモバイルデータ通信は行えません。
外出先で使うなら、Wi-Fi環境がある場所で使用するか、別途モバイルWi-Fiルーターやスマホのテザリングが必要です。Wi-Fiはデュアルバンド対応で802.11ac規格に準拠。セキュリティはWEP、WPAおよびWPA2に対応します。
そのほか別売りオプションとして専用スタンドカバーが販売されています。Amazonがデザインしたスリムで丈夫な純正カバーで、Fireタブレットをスタイリッシュに保護できます。
横向き、縦向きどちらでも立てられ、カバーを閉じるとマグネットでしっかり閉じた状態をキープできます。
後編では、サイズと外観、基本操作に続き、実際にネットやアプリの使用感を試してみます。
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