リモコンを操作しながら、自由な飛行が楽しめる「ラジコン飛行機」。子供へのプレゼントとして人気のある商品ですが、最近は大人でも楽しめるようなモデルも多数ラインアップしています。
飛行機型のもの以外にも、鳥の形を模したモデルや、スマートフォンで操作できるモデルなど、その種類は多岐にわたります。今回は、このようにいろいろな進化を遂げている、ラジコン飛行機の選び方とおすすめのモデルを紹介します。
フリーライターとして、家電、家具、アニメ等の記事を担当。大学時代から小説や脚本などの創作活動にはまり、脚本では『第33回シナリオS1グランプリ』にて奨励賞を受賞、小説では『自殺が存在しない国』(幻冬舎)を出版。なんでも書ける物書きの万事屋みたいなものを目指して活動中。最近はボクシングをやりはじめ、体重が8kg近く落ちて少し動きやすくなってきました。好きなのものは、アニメ、映画、小説、ボクシング、人間観察。好きな数字は「0」。Twitter:@kirimachannel
ラジコン飛行機には、大きく「飛行機型」と「鳥型」の2種類が存在します。飛行機型は文字通り、航空機や戦闘機の形をしているのが特徴です。専用のリモコンを使って、スティックを動かしながら飛行操作を楽しむことができます。
飛行機型には大きめのモデルも多いですが、初心者には扱いが難しいため、まずは小型のモデルで遊んでみましょう。小型なら屋内でも飛ばしやすいですし、操作を誤って落下した場合でも重量が軽い分、衝撃も抑えられて壊れにくいというメリットがあります。
一方、鳥型は、鳥の姿を模して作られたタイプ。見た目を似せているだけでなく、まるで本物の鳥のように翼を羽ばたかせながら飛行するのが特徴です。鳥を操作しているような不思議な感覚が味わえますよ。
また、鳥型はプロペラレスなので、落下時など何かの拍子にプロペラが破損し飛散してしまうようなリスクはありません。独特な動きをするため、最初のうちは操作に苦労するかもしれませんが、慣れてくればより安全に楽しめるタイプと言えます。
チャンネル数は、ラジコン飛行機の操作性に関わる重要なチェックポイント。チャンネル数が多ければその分、多様な操作が行えるようになります。ただし、チャンネル数が増えると、操作の難易度も上がります。そのため、初心者の場合、使いこなせず十分に楽しめない可能性があります。
初心者におすすめなのは、操作が簡単な2chか3chを採用したモデル。2chは、上昇、下降、左右の回転といった最低限の操作が行えるタイプです。前後の動きには対応していないので、ラジコンヘリで遊んでみたいが操縦がまだ不安という人にピッタリです。
3chは、上下、左右、前後の動きに対応したタイプ。4chになると、3chの動きに加えて左右のスライドが可能になり、空中でより細かな動きの調整が行えます。4ch以上については基本的に、中上級者向けのモデルと考えておきましょう。
ラジコン飛行機を選ぶ際は、充電・飛行時間も確認しておきましょう。基本的に飛行機型は充電時間が長めで、フル充電に50分程度掛かることもあります。一方、鳥型はサイズが小さいこともあり、充電時間が比較的短く、約10分前後で完了します。
また、飛行時間については10分程度のモデルがほとんどですが、複数のバッテリーが付属しているモデルなら、バッテリー交換によって長めに楽しむことができます。
あわせて、屋外で飛行させる場合は通信距離もチェックしておきましょう。広い範囲を自由に飛ばしたいなら、通信距離100m以上のモデルがおすすめ。また、中上級者の場合は200m以上のさらに遠くまで電波が届くモデルを検討してみるのも良いでしょう。
DEERCの「ラジコン飛行機 ジェットジャンボ」は、上昇、下降、左折、右折の2ch設計のモデル。安定飛行を可能にしているモデルで、約46gの軽さを実現。さらに、耐落下性や耐衝撃性などの機能を備えていることもあり、初心者や子供でも安心して楽しむことができます。
約50分の充電で、約15分飛行させることができます。バッテリーは2個付属するので、合計30分の飛行も可能です。地面からの離陸と手投げ離陸の2種類の離陸方法で遊ぶことができます。
DEERCの「ラジコン飛行機 グライダー 固定翼 SQN-022」は、2段構えで翼が付いているモデル。コンパクトに旋回することが可能なので、屋外はもちろん、室内でも扱いやすいのが特徴の1つです。
上昇、下降、左折、右折に対応した2ch仕様のモデルなので、初心者でも無理なく扱えるでしょう。低速モードと高速モードの2段階の速度調節機能を搭載しており、腕前に合わせて速度を変えながら遊ぶことができます。
バッテリー3個付きで、操作時間は約24分となっています。LEDライトが点灯するので、暗い場所での飛行を楽しむこともできます。
ハイテック・マルチプレックス・ジャパンの「EDGE A-430」は、3D6Gシステムを採用したラジコン飛行機。安定飛行とアクロバット飛行の両方に対応した中上級者向けのモデルです。
重さはバッテリーを含めて約95g、充電時間は約30〜約60分で、フライト時間は約10分となっています。フライト距離は約200mなので、屋外の比較的広い範囲を自由に飛ばすことができます。
Bionic Birdの「MetaBird」は、翼を羽ばたかせて飛ぶ鳥型のモデル。本物の鳥と見間違えるような精巧な作りをしているのが魅力の1つ。専用アプリの「BIONICBIRD」をインストールすることで、スマホで操作することができます。
インストールはiOSとAndroidの両方に対応。約150mの比較的広い通信範囲で、鳥型ラジコンを自在に操ることが可能です。操作方法は、スマホを傾けながら操る「直感操縦モード」と画面の矢印などに触れて操る「ジョイスティックモード」が用意されています。
重さ約9.5gの超軽量モデルですが、耐衝撃性に優れているので、落下時や衝突時でも壊れにくくなっています。約12分間の充電で、約10分間の飛行が可能。飛行スピードを約5〜20kmの間で調整しながら遊ぶこともできます。
株式会社ケイズプランニングの「ラジコン 鳥型 簡単操作 グリーン」は、4枚の翼を羽ばたかせて飛ぶ鳥型のモデル。左右の方向転換と羽ばたきの速度調節に対応したシンプル設計のコントローラーで操縦します。
重さ約14gの超軽量モデルで、充電時間は約15〜約20分、動作時間は約10〜約15分、電波到達距離は約30〜約50mとなっています。他のモデルに比べて充電が早く完了し、すぐに遊べるのが魅力の1つ。単三形乾電池を4本セットすることで、リモコンを動かすことができます。
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