運転中に、対向車のライトで目がくらんだことはありませんか? こうした光を遮るのに便利なのが「運転用サングラス」。ヘッドライトや日差し、路面や看板の乱反射といったまぶしい光から目を守り、視界を良好に保つことができます。
安全運転をサポートしてくれる便利なアイテムですが、サングラスの中には運転中の使用に適さないものもあります。そこで今回は、昼間タイプと夜間タイプの2種類に分けて、おすすめのモデルを紹介します。サングラス選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フリーライターとして、家電、家具、アニメ等の記事を担当。大学時代から小説や脚本などの創作活動にはまり、脚本では『第33回シナリオS1グランプリ』にて奨励賞を受賞、小説では『自殺が存在しない国』(幻冬舎)を出版。なんでも書ける物書きの万事屋みたいなものを目指して活動中。最近はボクシングをやりはじめ、体重が8kg近く落ちて少し動きやすくなってきました。好きなのものは、アニメ、映画、小説、ボクシング、人間観察。好きな数字は「0」。Twitter:@kirimachannel
皆さんは、サングラスを昼間と夜のどちらの時間帯で使う予定ですか? 外の明るさによって、選ぶべき製品が変わってくるので、まずはその点を明確にしましょう。昼間のドライブで使用する場合は、可視光線透過率(視感透過率)の低いモデルが便利です。
可視光線透過率とは、人が見ることのできる光をレンズがどれだけ通すのか、0〜100%の数値で表しているもの。数値が高いほど光が通りやすくなるので視界が明るくなり、反対に数値が低いほど光が通りにくくなるため視界は暗くなります。
昼間の明るい時間帯に使うなら、可視光線透過率20%前後のものがおすすめです。まぶしさを程よく抑えてくれますよ。ただし、あまりに数値が低過ぎると、必要な情報まで見落とす可能性が出てくるので注意が必要です。
日本産業規格(JIS)においても、昼間に可視光線透過率8%以下のレンズを使用することは禁止されています。安全運転のためにも、最低10%以上は確保しておきましょう。
夜間のドライブ中にサングラスを使う場合は、可視光線透過率の高いモデルを選びましょう。JIS規格では、夜間には可視光線透過率75%未満のレンズは使用禁止となっているため、80%前後のものを選びましょう。この数値でも、十分に対向車のヘッドライトのまぶしさを抑えることができます。
可視光線透過率の低いモデルを夜間に使用すると、暗くなり過ぎて視界が悪くなり、事故の原因となるので、使わないようにしてくださいね。昼間は数値の低いもの、夜間は数値の高いものという形で、2種類のサングラスを準備して使い分けると良いでしょう。
また、夜間に使用する場合は、イエロー系のレンズがおすすめです。ライトのまぶしさや、雨天時に地面がチカチカして見づらくなる現象を抑え、良好な視界を維持してくれます。
ファッション性に関わる部分として、サングラスを選ぶ際は、顔型とフレームの相性を知っておくことが大切です。
丸顔の方には、直線的で長方形のような形状をしている「スクエア型」がおすすめ。シャープな線で、丸みを抑えて全体的に顔の印象をシュッと引き締めてくれます。
四角顔の方には、楕円形の「オーバル型」がおすすめです。曲線的な形状のサングラスを掛けることで、直線的な四角い輪郭に柔らかな印象をプラスすることができ、全体的にバランスを取りやすくなります。
面長の方は、天地幅のある「ウェリントン型」のサングラスを掛けてみましょう。ウェリントン型は縦に長い形状が特徴的で、面長の輪郭を相対的に短く見せる効果が期待できます。知的な印象をプラスできるのも魅力の1つです。
逆三角顔の方には、丸みのある「ボストン型」がおすすめです。顎がシャープな逆三角顔の場合、丸みのあるサングラスを掛けることで、輪郭からくる鋭い雰囲気を和らげて、優しい印象を作ることができます。
スワンズの「ウォーリアー・セブン」は、ノンスリップラバーを採用した滑りにくいサングラス。ノーズパッドにもラバーが使われており、鼻の形に合わせて調整できます。フィット性に優れているので、ドライブ中はもちろん、スポーツシーンでも活躍します。
可視光線透過率は29%なので、昼間の使用に適しています。偏光度は90%以上と高く、路面や標識などに乱反射した光をカットして、視界を良好に保ってくれます。紫外線カット率は99%以上となっており、紫外線から目を保護することができます。
スワンズの「ディーエフ・パスウェイ」は、ウェリントン型の少しレンズが大きいサングラス。テンプル部分とノーズパッドにはラバー素材を使用し、滑りにくくなっています。鼻のサイズに合わせて、ノーズパッドを調整することが可能です。
可視光線透過率は27%なので、昼間の使用に向いています。偏光度は97%以上と非常に高く、乱反射によるギラツキを軽減し、視界をクリアに保ちます。紫外線カット率も99%以上で、紫外線の影響を抑えることができます。
オークリーの「RADARLOCK PATH」は、鮮やかなレンズカラーとスポーティーなフレームデザインが印象的なモデル。可視光線透過率は20%となっており、昼間のドライブで使えるタイプです。
レンズは耐衝撃性に優れており、簡単には壊れません。紫外線対策にも効果的なサングラスです。青色光の影響を抑えることもできるので、対向車のヘッドライトのまぶしさも軽減できます。機能的にも、ビジュアル的にも、魅力的なモデルです。
バニーウォークの「ナイトグラス BW-022」は、街中でも使いやすいボストン型のサングラス。可視光線透過率は83%となっており、JIS規格の夜間運転の基準に適合している製品です。
ブルーライトを76%以上ブロックします。イエロー系のレンズを採用していることもあり、夜間でも暗くなり過ぎません。対向車のヘッドライトのまぶしさを低減させ、視認性を維持してくれます。軽量設計なので、長時間の使用でも疲れにくくなっています。
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