フリマアプリ「メルカリ」は、使わなくなったものを売ったり、欲しいものをリーズナブルな価格で買ったりできるサービスです。不用品を出品する立場なら出来るだけ早く売りたいですが、どんなものが売れるのかは実際に経験してみないと分からない部分もあると思います。
そこでこの記事では、メルカリ歴9年の筆者が感じる「メルカリで売れやすいもの」を紹介していきます。
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
出品前にまず確認したいのが「出品禁止物」です。出品禁止物を何度も出品してしまうと、その出品者に利用制限がかかってしまう場合があります。出品禁止になっているものを出品するとすぐに削除されることがほとんど。そこから再度出品すると、24時間の利用制限になるケースが多いです。
実は筆者の知人も、モバイルバッテリーを出品後に、24時間の利用制限を受けてしまいました。モバイルバッテリーは新品や未使用に近い状態で、かつ「PSEマーク」が明確に確認できる画像がないと出品できません。知人はこれを満たさなかったため、ペナルティを受けてしまったのです。
これを何度も繰り返すとペナルティはどんどん重くなるので、事前に出品禁止物を確認しましょう。
シャンプーや洗剤は、ドラッグストアなどの特売時にまとめて買っておく人は多いと思います。ただ、ストックが残っている状態で異なるメーカーの商品に変える場合もあります。筆者の場合、シャンプーやコンディショナーがそうでした。未使用のものが残ってしまったので、メルカリに出品しました。そうしたら、出品から1時間もしないうちに売れたのです。
出品時のコツは、まとめ売りをして単価を安くしたことです。日用品はドラッグストアなどの実店舗で購入するのが一般的ですが、メルカリなら安く購入できて、しかも自宅まで届けてくれるメリットがあります。
メルカリではコスメの取り引きも活発です。新品だけではなく、使用途中のコスメでも出品可能なので、使ってみたら色が合わなかったファンデーションやアイシャドウなどを出品する人が多いようです。
価格帯が高いデパコスも取り引きされますが、実は“プチプラコスメ”と呼ばれる、価格帯が低めのコスメもメルカリでは人気です。ドラッグストアでもそれほど高くない値段で買えますが、「もっと安く買いたい」「一度試してみたい」と思う人がメルカリで購入しているようです。
1つ1つのコスメは、販売価格が1000円以下になることが多いですが、「ネコポス」(税込210円)や「ゆうパケットポスト」(税込215円)で送ることができるので、送料はそれほどかかりません。
また、最近メルカリで取り扱いが始まった「ゆうパケットポストmini」なら160円(税込、以下同)で送れます。専用の封筒(20円)は必要ですが、より安く送れるようになっています。
中古のコスメを出品するコツは、残量や使用回数などをしっかり記載することです。商品をはっきり確認できる写真も一緒に掲載しましょう。使用したパフやブラシは付けなくても問題ありません。「衛生面を考慮してお付けしません」と記載しておけばよいでしょう。
中古のコスメに関しては、抵抗がある人もいます。それは買う側だけではなく、売る側も同じです。肌に直接付けるものなので、使用したものを売るなんて……と考える人がいるのも当然です。自分の気持ちに従って出品するかどうかを決めていきましょう。
漫画はコレクターアイテムでもあり、本棚に全巻そろえたいというニーズは高いといえるでしょう。読んで楽しんだけれど、それほど思い入れがないなら出品してみましょう。特に人気のある漫画なら、“秒で売れる”こともあります。これは筆者自身が経験しています。ある漫画の全巻セットを出品して数秒後、商品ページを見たら「SOLD」となっていたのです。
漫画は、話題になればなるほど売れやすいです。でもタイミングを逃すと、売りにくくなるという難点もあります。もちろん不動の人気を誇る漫画であれば安定して売れますが、例えばドラマ化や映画化された漫画は一気に人気になり、その後は熱が冷めてしまうこともあります。売るタイミングがとても重要なものの1つといえるでしょう。
そしてできれば全巻セットにするのがおすすめ。まだ完結していなければ、販売されている巻までそろえておくと、さらに売れやすくなります。
メルカリではスマートフォンの取り引きにも力を入れています。2023年秋にはiPhone 15が発売されたこともあり、それ以前のモデルがどんどん出品されています。スマホはiPhoneが人気で、機種が新しければ新しいほど値段も高くなります。
一方、古い機種は売れないのかというと、そうでもありません。実は筆者は最近、iPhone 7を6000円で売りました。バッテリー最大容量が73%の状態のものです。機種変更で古いスマホをどうしようかと悩んでいるなら、メルカリに出品するのも1つの手だと思います。
ただ、スマホをメルカリで売るとなると、対応すべきことがいくつかあります。
出典:メルカリ
出品前に必要な作業があるので、手間だと感じる人もいると思います。量販点の買取窓口や買取専門店では、その場で相談できる場合があります。スマホはメルカリで売れやすいものではありますが、準備に不安があるなら売る場所を選ぶのもよいと思います。
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