フリマアプリ「メルカリ」で不用品を売って、ひと月に10万円を稼ぐ――。そんなことは無理と思う人が多いかもしれませんが、決して無謀な計画ではないと筆者は思います。
では実際に、どんなものを売れば月10万円を売り上げることができるのでしょうか。この記事では、メルカリで「高値で売れやすいもの」を紹介します。
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
ひと月で10万円を売り上げるのは難しいと思うかもしれませんが、大掃除を機に不用品を整理することで、達成できる可能性はあります。
メルカリが2023年に発表した「日本の家庭に眠るかくれ資産」によると、国民1人当たりのかくれ資産は約53万2000円になります。これを世帯で考えると、1世帯当たり約110万6000円です。
かくれ資産とは、1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管しているものを不要品とし、不要品保管数量調査およびメルカリの平均取引価格により不要品を金額換算した数値のこと。あくまで平均値なので、人によりその金額は異なると思いますが、不用品がお金に換わる可能性があることは理解できると思います。
また、家庭で保管しているアパレル品の数量と、メルカリの平均取引価格を掛け合わせ、保有しているアパレル品の金額を算出したところ、1人当たり約71万2000円となりました。これだけの資産を持っていると分かると、不用品を整理することで、一気に10万円を売り上げるのも決して無理な話ではないと感じるのではないでしょうか。
メルカリで月10万円を売り上げるには、1品で狙う方法と、複数の商品で計10万円を目指す方法の2つがあります。もし1品で狙うなら、高級ブランドのバッグやジュエリー、時計、パソコンなどの家電などが挙げられます。あるいは自動車もありますが、輸送方法や名義変更などの手続きを考えると一般的ではないかもしれません。
メルカリでブランド品を売る場合は、本物であることを証明するものが必要になります。メルカリでは、ブランド品の偽物や、正規品と確証がない商品の出品は禁止となっています。ブランド品を出品する場合は、購入時のレシートやシリアルナンバー、ギャランティカードなどの写真も掲載しましょう。
11月〜12月に高額で取り引きされやすいのは、有名ブランドのアウターです。メルカリのお得情報を発信している「メルカリびより」によると、高値で取り引きされているアウターブランドランキングは以下の通りです。
(出典:メルカリ)
いずれも元々の価格が高いので、中古でも取引価格が高くなっています。例えば、1位にランクインしている「モンクレール」のアウターの平均取引価格は、約7万3000〜7万5000円です(出典:メルカリ)。一気に10万円の半分以上を売り上げることができるかもしれません。
メルカリでは家電の取り引きも活発です。一般的に、家電は年式が新しい方が高く売れますし、有名メーカーのものは高値で取り引きされやすいです。自宅に使っていない家電があるなら、「いつか使うかもしれない」などと考えずに、すぐに出品することをおすすめします。時間が経てば経つほど、相場が下がります。
また、家電の中でも特に注目したいのは「スマートフォン」です。スマホも新しい機種の方が高く売れますが、実はiPhone 8やiPhone SE(第2世代)などの古いモデルでも活発に取り引きされています。ちなみに筆者は10月頃、iPhone 7(バッテリー残量73%)を6000円で売りました。
2023年8月の「メルカリトレンド通信」によると、iPhoneの中ではiPhone 8の取引数がもっとも多く、参考平均取引価格は1万2000円ほどとなっています。iPhone SE(第2世代)の参考平均取引価格は約2万円と、こちらも活発に取り引きされているようです。一気に10万円を売り上げることはできませんが、使っていないスマホを出品することで、思った以上の高値で売れる可能性があります。
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