予想通りに進む映画も楽しいですが、予想外な展開があったり、意外な結末を迎えたりする作品はついついのめり込んでしまいますよね。
今回は、予想外の展開が見どころの「サスペンス要素のある邦画」を紹介します。
エンタメ全般が好きなライターです。ドラマや映画、アニメなど日本の作品が得意ですが、色々な国の作品も観ます。特に演技に注目して作品を観たり、記事を書いたりしています。
また、目標にしていた海外での生活も実現中。数年間は日本と海外での生活を楽しみつつ、現地のエンタメに触れるのが目標です。
中村倫也さん主演、石橋菜津美さん、中島歩さん、深川麻衣さんらが出演する映画『水曜日が消えた』(2020)。主人公・斎藤数馬(中村さん)は、幼いころの事故が原因で、多重人格者として生活しています。その人格は7つあり、月曜日から日曜日まで、曜日ごとにそれぞれの人格が出現するのです。
物語は火曜日の”僕”を軸にして描かれ、ある日突然、水曜日の人格が現れなくなる代わりに、火曜日の”僕”が2日続けて出現するようになります。
本来は曜日ごとに違う人格が出現するので、火曜日の“僕”は火曜日に休館している図書館に行ったことがありませんでした。ところが、水曜日にも“僕”が出現するようになったことで図書館へ行き、司書の女性と親しくなりますが……。
見どころは7人いるはずだった“僕”が、他の曜日の“僕”を取り込み始めるところです。同じ1人の”僕”でも、人格が違うせいで他の曜日にどのような行動をしているか、完全には把握できていません。
それぞれの曜日ごとに確立されていた人格が淘汰されてしまう部分も注目です。途中、ある曜日の“僕”が他の曜日にまで進出し、侵入してしまうところは、サスペンス的な面白さがあり、ハラハラさせられる部分です。
最後に“僕”はどんな決断をするのか、ぜひ本編で確認してみてください。
木村拓哉さん主演の映画『マスカレード・ホテル』は、東野圭吾さんの長編ミステリー「マスカレード」シリーズの1作目にあたります。木村さんのほかに長澤まさみさん、小日向文世さん、梶原善さん、泉澤祐希さんらが出演し、2019年に公開されました。
東京都内で起きた3件の殺人事件で残されていた暗号から、第4の事件は「ホテル・コルテシア東京」で起こると推測されました。そこで、捜査員がホテルスタッフに扮して事件に備えるなか、主人公で捜査一課の警部補である新田(木村さん)はホテルのフロントスタッフとして捜査に参加することになります。フロントスタッフとして新田の教育係をするのが山岸(長澤さん)です。
見どころは、事件解決に至るまでの経緯です。予測できないスリリングな展開に没入してしまうこと間違いなし。
怪しい宿泊客が多数いて、犯人を絞り込むことができず悪戦苦闘するところは、見ていて一緒にうなってしまう部分です。誰がどのような理由で怪しいのか、少しずつ犯人候補から消えていくなかで、最後の1人にたどり着くまで目が離せません。
さらに、最初は意見の食い違っていた新田と山岸が少しずつ協力する様子にも注目してみてください。
そして、ここで紹介したのは『マスカレード・ホテル』ですが、シリーズ第2作目として『マスカレード・ナイト』も映画化されています。こちらも先の読めない展開が多くドキドキしますので、続けて見るのもおすすめです。
生田斗真さん主演、戸田恵梨香さんや鈴木亮平さん、濱田岳さん、荒川良々さんらが出演した映画『予告犯』(2015)。原作は筒井哲也さんの同名漫画です。
ある日、動画サイトに投稿された、放火を予告した動画が発見されました。ネット犯罪の対策として設立された警視庁のサイバー犯罪対策課では、動画に登場する男が新聞紙を頭に被っていることから、犯人を「新聞男」として捜査に踏み出します。
犯人は単独犯ではなくグループによる犯行であることが明らかになり、少しずつ犯人グループに近づいていくのですが、犯行の経緯やその理由とは……?
2015年公開の映画ですので最新作品ではありませんが、動画サイトを使った犯罪予告や、警視庁でネット犯罪の対策のためにサイバー犯罪対策課が設立されていたりと、現在にも通じるインターネットの危うさや危険性にはハラハラさせられます。また同時に、犯人らの犯行動機も考えさせられる部分です。
結末がどうなるのか、主人公・奥田(生田さん)をはじめとした予告犯グループが最終的にどのような結末をたどるのか、警察の捜査は正しく行われているのかなど、予測できない展開に見入ってしまいます。
何年経っても面白く見られるのが映画の魅力の1つでもあります。ぜひ気になる作品はチェックしてみてください。
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