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ソーラー腕時計が止まってる!? 最悪修理が必要な場合も…… 気を付けたい日常のメンテナンスとは?

» 2024年08月29日 16時50分 公開
[小林カサゴFav-Log]
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 光を受けて発電することで動作するソーラー腕時計。わずかな光でも動き、定期的な電池交換の必要がないのでとても便利ですが、メンテナンスが全く不要というわけではありません。放っておくと最悪の場合、修理が必要になることも……。

 今回は筆者の失敗談も交えながら、ソーラー腕時計を快適に使うために気を付けておきたいポイントについてチェックしていきましょう。

写真 便利なソーラー腕時計ですが……

小林 カサゴ

小林 カサゴ

Fav-Log編集部員としてアウトドアや家電、ガジェット、車などを担当。ITmediaで長くITトレンドやネットの話題、業界事情、ガジェットなどを取材する一方、学生時代の野宿旅行から各地でキャンプを楽しんできました。キャンプのポリシーは「シンプルに」。最近は三浦半島に通って海釣り(主にライトゲーム)を楽しんでます。ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP)。思い出のキャンプ地は大雪山・旭岳のテント場。最愛のガジェットはJornada 690。好きな魚はカサゴとオオモンハタ。


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「光に当てても全く動かない!」というトホホな話

 筆者が愛用しているG-SHOCK「GW-M5610」(現行モデルの型番はGW-M5610U)はソーラー駆動と電波時計機能を軽量コンパクトなケースに搭載する優れもの。国内外の旅行や海水浴などのレジャーにヘビーに使い込んでいたのですが、ある時に旅先で“紛失”。愛着があったのでかなりへこみましたが、ないと不便なので新品を追加購入して使っていました。

 それから数年後、なくしたと思っていたG-SHOCKが当時使っていたリュックの中から発掘されたのでびっくり。「こんなところにあったのか!」と喜んだのですが、全く動きません。直射日光に長時間当ててみたものもの、うんともすんともいいません。自力の復旧はあきらめて、カシオに修理をお願いすることにしました。

写真 修理から返ってきたG-SHOCK(画像の一部を加工)

 カシオのWebサイトから修理を依頼し、修理品を送付して返送されるまで10日ほど。元気に動くG-SHOCKが帰ってきました。

 作業報告書によると、要因は「充電不足」。内蔵二次電池(充電池)の交換で対応したとのことでした。光が当たらない状態で数年にわたって放置された結果、充電池の残量がなくなってしまい、そのまま長期間が経過したことで充電池もだめになっていたようです。ちなみに修理費用は送料込みで約4000円でした。

ソーラー腕時計を安心して使うためには?

写真 G-SHOCKなどに採用されている「タフソーラー」の仕組み。腕時計に組み込まれたソーラーパネルが光で発電して充電池に電気をチャージ。その電気で時計モジュールを駆動している(出典:カシオ

 戻ってきた修理品には、ソーラー腕時計を快適に使うための注意点などが記された紙が同封されていました。同じ内容のものがカシオ公式Webサイトのサポートページにもありますので、チェックしてみましょう。

充電は、日ごろより時計の表示面が光に当たるようにしていただくと、製品を安定してご使用いただけます。二次電池の容量が減り、時計が一度止まってしまうと動き出すまでに数時間の充電が必要になります。

【時計に光が当たるように】

  • 袖から時計全体を出し、光が当たるようにする
  • 袖から時計全体を出し、光が当たるようにする

さらに、安定してご使用していただくために

  • 月に1回、半日ほど日光に当てて充電することをおすすめいたします。

カシオ公式サイトより

 また以下のような状態で使用・保管すると充電が不十分になってしまう場合があるので注意したいところです。

【ご注意】

次のような場合は充電ができていない、またはソーラーパネルの発電能力が低下してしまいます。

時計が袖に隠れてしまっている

暗い室内

引き出しに入れてある場合

ガラス面が下を向いている

カシオ公式サイトより

 もし長い間光に当たらないと、時計が止まってしまい、一度止まってしまうと数時間の充電が必要になってしまいます。筆者の修理品に同封された注意書きには「修理に出す前に、取扱説明書などを参考に、晴れた日の日光がガラス面全体に当たるようにして3時間程度の充電をお試しください」とありました。

 そもそも充電池にとって「残量ゼロのままの長期保管」は劣化のもと。ソーラー腕時計を光の当たらないところに長期間しまっておく→充電量がゼロになる→充電池が劣化してダメになり、要修理──ということになりかねない(筆者のように)ので、保管場所にも配慮しつつ、日常的にこまめな充電を心がけたいものです。

写真 たいていの機種ではフル充電時の動作時間がスペック表などに記されています(画像はG-SHOCK GW-M5610U-1JF)。当然ですが、フル充電されていない場合は表記からさらに短くなってしまいます(出典:カシオ

 ただし充電時には安全のために避けるべきこともあるので注意しましょう。カシオによると以下の通りです。

また、充電の際、光源の条件や環境によって時計本体が非常に高温になり、火傷を負ったり、時計内部の部品が損傷する原因となります。

以下のような60度以上になる可能性のある場所での充電は避けてください。

  • 炎天下に駐車している車のダッシュボードの上
  • 白熱灯、撮影用ライト、ハロゲンランプなどの発熱体に近い所
  • 直射日光が長時間当たり高温になる所

カシオ公式サイトより

充電量を日ごろからチェックしておこう

 機種によりますが、充電レベルを文字板上の表示で確認できるソーラー腕時計もあります。筆者のG-SHOCK「GW-M5610」の場合、液晶画面の右下に「H(高)・M(中)・L(低)」の3段階で分かりやすく表示されています。

写真 G-SHOCK(GW-M5610)は充電レベルを3段階で表示
写真 スマートフォン連携機能を搭載するG-SHOCKなら、専用アプリでも残量を確認できます

 充電レベル表示がない機種の場合、「充電レベルが低下すると秒針が2秒ごとに動く」といった形で知らせてくれるものもあります。取扱説明書を読んで確認しておきましょう。

“充電器”を使ってみる

 筆者の部屋もそうなのですが、窓辺にソーラー腕時計を置いてもいまいち日当たりが悪い場合もあります。特に冬は日差しが当たる時間が減ってしまうのが困りどころです。

 腕時計に光を当てるためのLEDを搭載した“充電器”をうたうデバイスが市販されているので、使ってみるのもいいかもしれません。筆者はAmazonで購入したデバイスを利用していますが、少し時間はかかるものの、発熱も少なく、問題なく充電できています。

写真 Amazonで購入したソーラー腕時計の充電器。白色LEDが搭載されており、USBか電池で電源を供給するタイプ
写真 かなりの光量
写真 ソーラー腕時計を載せておけば充電できます

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