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【レビュー】これがG-SHOCKのニューノーマル ミニマルでコンパクトな新作「GA-2300」に未来を感じる

» 2024年06月28日 16時42分 公開
[小林カサゴFav-Log]
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 定番ウォッチ「G-SHOCK」(カシオ計算機)は、長く支持される定番のロングセラーモデルに加えて、トレンドをとらえた新作も次々と登場し、ラインアップをにぎわせています。

 その一つ、今春登場したばかりの「GA-2300」シリーズは、時代のニーズに合わせたG-SHOCKの未来予想図を見せてくれるフレッシュなモデルです。発売と同時に購入した筆者がその魅力を紹介していきます。

写真 G-SHOCKのニューフェイス「GA-2300」シリーズ

小林 カサゴ

小林 カサゴ

Fav-Log編集部員としてアウトドアや家電、ガジェット、車などを担当。ITmediaで長くITトレンドやネットの話題、業界事情、ガジェットなどを取材する一方、学生時代の野宿旅行から各地でキャンプを楽しんできました。キャンプのポリシーは「シンプルに」。最近は三浦半島に通って海釣り(主にライトゲーム)を楽しんでます。ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP)。思い出のキャンプ地は大雪山・旭岳のテント場。最愛のガジェットはJornada 690。好きな魚はカサゴとオオモンハタ。


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登場したばかりの「GA-2300」シリーズ

GA-2300-4AJF GA-2300-4AJF(出典:Amazon

ケースサイズ:45.4(縦)×42.1(横)×11.6(厚さ)mm

重量:49g

主な機能・特徴:電池寿命約3年、耐衝撃構造、20気圧防水、ワールドタイム、ストップウォッチ、タイマー、アラーム、フルオートカレンダー、ダブルLEDライト

 GA-2300シリーズは4月に発売されたばかりのニューフェイスです。2針アナログにデジタル液晶表示を組み合わせたコンビネーションモデルで、「時代のニーズに合わせて小型化、薄型化したミニマルなデザイン」(G-SHOCK公式サイトの説明)が特徴です。

GA-2300-4AJF カラーは3色(出典:Amazon

 カラーはG-SHOCKではスタンダードなブラックとホワイトに加え、鮮やかなショッキングピンクもラインアップしています。実売価格(税込)は1万5000円台から。

G-SHOCK、進化の最前線

写真 進化を続けるのがG-SHOCK

 G-SHOCKといえば、多数の面や線で形作られた、いかにもタフな造形のイメージが強いのではないでしょうか。最近でもファンから“ガンダム”という愛称で呼ばれたモデルがあったように、ゴツゴツとしたラギッドなデザインはG-SHOCKの本領と言えるでしょう。

 その一方で、新世代G-SHOCKのスタンダードの座を獲得した「2100」シリーズは、オクタゴン(八角形)ベゼルなど初号機のデザインを受け継ぎつつ、角が取れた、どこかフラットな印象もあります。上下2分割ベゼルというチャレンジングなデザインを採用した「GA-B001」シリーズのようなサイバーで近未来的なデザインも、テクノロジーの申し子でもあるG-SHOCKならでは。時代のニーズに合わせた、さまざまな進化のカタチを表現してみせてくれるのもG-SHOCKの魅力です。

 というわけで、コンビネーションモデルの新シリーズとして登場したGA-2300を筆者は一目で気に入ってしまい、発売後すぐに購入してしまいました。

 一目ぼれした理由は、やはり無駄を徹底的にそぎ落とした感のあるミニマルで未来的なデザインです。実のところ、文字板の「X」とそれに連なるように配置されたユニークなデザインのラグ(かん足)を見て「月は出ているか?」とつぶやいてしまった程度にはガンダム世代の筆者であり、ゴツゴツしたG-SHOCKも大好物です。それはそれとしても、GA-2300のデザインには新世紀というかニュータイプというか、これからの時代を担っていくG-SHOCKの方向性の1つを体現しているのではないかと感じました。 

ミニマルデザインだがしっかりとG-SHOCK

写真 不思議とG-SHOCKらしいフォルム

 デザインを見ていくと、ベゼルは初号機譲りの八角形フォルムの面影を残しつつ、四隅に凹部を設けて強調した多角形になっているのがユニークです。ベゼルは段差がなくフラットですが、全体を多角形にすることで面と線が適度に生まれており、ミニマルでありながらのっぺりとし過ぎない、しっかりG-SHOCKらしさを感じさせる絶妙な塩梅を感じます。

写真 デザインのアクセントになっているラグ。クワガタのはさみの根元のような形状

 個人的に最も気に入っているのは、先ほども触れたユニークな形状のラグ。ケースとは別のパーツになっていて、可動域を設けることで手首へのフィット感を高めているようです。

写真 2100シリーズと比べるとコンパクト

 ダウンサイズされたケース幅は公称値で42.1mm。手持ちのGA-B2100(45.4mm)と比べると一回りコンパクトな印象です。小型で取り回しは良好な一方、G-SHOCKらしい存在感は十分です。

 文字板にはアイキャッチな「X」形の意匠が配置され、これに合わせる形でインダイヤル(曜日表示)や液晶が配置されています。X形が何を意味しているかは分かりませんが、ベゼル形状と合わせて未来的な雰囲気作りに成功していると感じます。

写真 ボタンは2100シリーズよりも大型で押しやすい

 おなじみの4つのサイドボタンはケースサイズのわりに大きなものが採用されています。ベゼル形状のおかげで指がかかりやすく、操作性は良好です。

 3カラーがラインアップされている中から、これも一目ぼれしたピンクをチョイスしています。フェミニンというよりはポップでビビッドな印象の色味です(世代的にはピストルズの「勝手にしやがれ!!」を思い浮かべました)。G-SHOCK的にはそう多くないカラーですが、ダイヤルやラグのブラックとの組み合わせや、蓄光素材や液晶も同系のピンクでまとめたカラーリングには強い個性を感じます。

 これからのシーズンの真っ青な空にも似合いそうです。特に夏の野外フェスにはぴったりのカラーだと思います。

これがG-SHOCKの一つのニューノーマル

写真 フェスに連れて行きたい

 というわけで個人的に大絶賛しているGA-2300ですが、あえて気になる点を挙げるとすると価格でしょうか。ネット上の現在の実売価格は1万6000円ほど。同じく電池式のGA-2100シリーズが1万1000円程度から購入でき、ソーラー&モバイルリンクの搭載で実用性が高いGA-B2100シリーズが1万8000円台であることを考えると、発売されたばかりのニューモデルなので仕方がない面もありますが、ちょっと割高かな……という気もします。

 とはいえ、個人的には唯一無二のデザインであり、シリーズの“初物”であることもG-SHOCKファンとしては十分なポイント。G-SHOCKの未来を感じさせてくれるGA-2300、今年の夏のお供として存分に使い倒していきたいと思っています。

 そんな中で気になっている存在が、GA-2300と同時に発売された、同じミニマルコンセプトのデジタルモデル「GD-B500」シリーズ。こちらもいずれ手に入れて使用感を確かめてみたいと思っています。

記事で触れたG-SHOCKはこちら

GA-2300シリーズ

GA-B001シリーズ

GA-2100シリーズ

GA-B2100シリーズ

GD-B500シリーズ

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