買い物の支払い電子マネー・電子決済で済ますのが当たり前のようになり、現金を使う機会は減っているものの、いざという時のためにある程度は用意しておきたいもの。ただし、できれば持ち歩くのは必要最小限にしたい──。
こんなことを考えていた時に出合ったのが、アウトドア用のコンパクトな財布でした。今回は、筆者が愛用しているモンベルの「トレールワレット」を紹介します。
Fav-Log編集部員としてアウトドアや家電、ガジェット、車などを担当。ITmediaで長くITトレンドやネットの話題、業界事情、ガジェットなどを取材する一方、学生時代の野宿旅行から各地でキャンプを楽しんできました。キャンプのポリシーは「シンプルに」。最近は三浦半島に通って海釣り(主にライトゲーム)を楽しんでます。ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP)。思い出のキャンプ地は大雪山・旭岳のテント場。最愛のガジェットはJornada 690。好きな魚はカサゴとオオモンハタ。
買い物はスマホ決済で済ませるのが普通になったタイミングでリモートワークに。毎日の出勤がなくなり、買い物に行くのは近所のスーパーやコンビニがほとんどという生活になりました。
オフィス街から離れてみると、“お金持ちは長財布を持っている”的な価値観もすっかり遠くなったと感じます。財布はスマホ決済が何らかの理由で使えない時のためのバックアップとして、最小限のもので十分だと思うようになりました。
持ち歩く現金は少なくして、家族で出かける時もこれ一つで済むようにしたい。となるとクレジットカードや免許証が収まるスペースも欲しい。それでいてコンパクトな、ミニマムなサイズ感のもの。そんな条件に合う財布を探していました。
アウトドア派なら、こんな時はアウトドアアイテムがなんとかしてくれると思うもの。というわけで見つけたのが、モンベルの「トレールワレット」でした。
サイズは10.1(高さ)×7.2(幅)cmとほぼカードサイズの三つ折りワレット。素材には、一般的なナイロンに比べ約3.6倍の引き裂き強度を達成しつつ軽量化も実現した「バリスティック ウルトラ」を採用し、野外でも安心して使える耐久性と15gという軽さを兼ね備えています。
モンベル公式オンラインショップ価格は2200円(税込)。カラーバリエーションは5種類あり、筆者が購入したのはブルー。その後、オレンジを追加で購入しています。
ちなみに、筆者が購入したものはモンベルロゴが別パーツで表に縫い付けられていますが、公式オンラインショップの写真を見る限り、現行モデルはロゴがプリントになっているようです。
このトレールワレット、スリムでコンパクトですが、硬貨と紙幣、カードをしっかり収納できるようになっています。
表面には小銭が入るジッパーポケットを装備。片側にマチが付いているので、小銭の出し入れがしやすくなっています。厚くなることを気にしなければ20枚程度は無理なく入る容量。ジッパーは引き手を下へ倒すとロックがかかるので、移動中などに勝手に開いてしまうといったことを防げます。
ワレットを広げると、まずカード入れが1スロット。さらに広げると2スロットが現れ、合計3スロットにカードを収納できます。クレジットカード程度の厚みなら1スロットに2枚は入るので、少なくとも6枚のカードが収まる計算(たぶんもっといける)。筆者は開いてすぐのスロットに使用頻度の高いガソリンスタンドのクレジットカードを入れるなどして使い分けています。
お札はワレットの表と裏の間に差し込んで収納するタイプ。入れすぎると畳んだときに厚くなってしまうので最大5枚くらいまでと決めていますが、入れようと思えばもっと入りそうです。
使って実感するトレールワレットの最大のメリットは、コンパクトさと、必要最低限に十分に対応できる収納力です。ある程度の現金とクレジットカード、免許証などを入れておき、あとはスマホがあれば遠出をしても困りません。車の鍵も含めてジャケットのポケットに収まってしまうので、ドライブも身軽に行けるようになりました。
お値段も手頃な上、5種類のカラーバリエーションがあるので、使い道によってカラーの違うワレットを複数用意しておくといった使い方もできます。筆者が追加で購入したワレットは、さらに中身を絞り込んで、ランニングや子どもと近所の公園に遊びに行く時などに携行しています。
デメリットはやはり、お札が折れ曲がってしまうことでしょうか。レジで折れ曲がったお札を出すのは若干気が引けるし、駐車場を出る時にお札を支払機に入れるのに手間取ることもあります。これは三つ折りタイプの宿命ですね。
もう一つ、素材自体は耐久性の高いものですが、芯材などが入っているわけではありません。そのため、うっかりするとワレットごと折り曲げてしまい、最悪の場合カードが折れて破損することもありえます。幸いにして筆者は一度もありませんが、ワレットの収納場所によってはそうした事態に気を付ける必要がありそうです。
現金を使う頻度は減ったけどゼロにはならない。そんな生活が当面続くでしょうから、モンベルのトレールワレットはこれからもミニマムな財布として活躍してくれそうです。
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