靴ひもがほどけると、立ち止まって結び直すのが面倒ですよね。それだけでなく、転倒を招く恐れもあります。
そこで今回は、筆者が実際に登山で試して効果を実感した、「誰でも簡単にできる靴ひもの結び方」を紹介。登山やハイキングはもちろん、ぜひ日常生活でも実践してみてください。
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
滑りやすいナイロン性で、丸ひも(断面が丸いもの)が多いトレッキングシューズの靴ひもは、歩いているうちにほどけてくることもしばしば。せまくて傾斜があり人が多い登山道では、結び直すために立ち止まったり、しゃがんだりすることが難しい場合もあります。
また、ほどけた靴ひもを自分で踏んで転倒してしまう可能性もあります。そんなリスクを防ぐため、ほどけにくい結び方をマスターする必要があるのです。
結び方は、フィット感を調整したり、山小屋や下山後の温泉施設で脱いだりしやすいように、必要な時に自分でサッとほどけるかがポイント。とはいえ、複雑な結び方は覚えにくいものです。そこで、コツや練習いらずで誰でも実践できる結び方を3通り紹介します。
一般的な蝶結びに、ひと結びを重ねる方法。練習は全くいらないほど単純で、長すぎる靴ひもをコンパクトにまとめておきたい時にもおすすめです。
まずは蝶結びをします。少し大きめに輪っかを作っておくことで、次のステップがやりやすくなります。
次に、作った輪っかをクロスさせます。
クロスさせた一方の輪っかを、中央の輪に通します(ひと結び)。
あとは輪っかを左右に締め上げて完成。ちょっとしたことではほどけない、ガッチリとした結び目ができます。滑りの良いナイロン性の丸ひもであれば、結び目を引っ張ると簡単にほどけ、シューズの着脱もスムーズです。
こちらは、一般的な蝶結びをする時に、一手間加える方法。靴ひもが短めでも結びやすいのが特徴です。
まずはひと結びをします。
蝶結びをするように輪っかをひとつ作り、その下に指を入れます。そして、もう片方のひもを輪っかの根本に巻きつけます。
通常の蝶結びは1回巻きつけただけで締め上げるのですが、この方法では、さらにもう一回巻きつけます。
あとは2つの輪っかを横にぎゅっと引っ張り、結び目を締めればOK。一般的な蝶結びのように、左右に伸びているひもの端を引っ張ればサッとほどくことができます。
ベルルッティ結びは、革靴でもよく使われる方法です。
ひと結びをして締め上げる前に、片方のひもをもう一回通します。そうすることで、ぎゅっと締めたあとも結び目がほどけにくくなります。
蝶結びをします。
中央に通した輪っかを、さらにもう一回、中央にぐらせます。
あとは、ぎゅっと左右の輪を引くだけ。ほどきたい時は、普通の蝶結びのように両端を引っ張ればOKです。
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