誰にも邪魔されずに音楽に集中するために、ヘッドフォンやイヤフォンは欠かせないアイテム。音にこだわるなら、イヤフォンよりも「オーバーヘッド型のヘッドフォン」、さらにその中でも有線タイプのものを選びたいところです。
今回は、有線タイプのオーバーヘッド型ヘッドフォンの中でも、DTM(デスクトップミュージック)や楽器演奏、ボーカルの録音に必須となるモニターヘッドフォンのおすすめモデルを紹介します。
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
ワイヤレスタイプのヘッドフォンは、ケーブルの取り回しが不要なうえに、ヘッドフォンから再生・停止やボリューム調整といった操作が行えるなど、手軽さ・便利さでは有線よりもはるかにメリットが多いものです。
しかし、無線でデータを受信しているため音質面ではどうしても有線タイプにはかなわず、またバッテリー残量を気にする必要があるといったデメリットもあります。じっくりと腰を据えて、大好きなサウンドに耳を傾けるのであれば有線タイプのヘッドフォンは持っておきたいものです。
有線ヘッドフォンには、音楽鑑賞用のものと、モニター用のものがあります。音楽鑑賞用のものは、高級なものほど音の再現性も高くなりますが、100万円クラスの高価なモデルもあるので、予算を考慮しながら、慎重に選びたいところです。
また、インピーダンス(Ω)によっては別途ヘッドフォンアンプなどが必要になることもあります。ヘッドフォンの性能を生かせるハイレゾ音源も楽しみたい場合には、楽曲の購入にもコストがかかってくる点にも注意が必要です。
モニター用のものは、楽器演奏や楽曲制作のモニターとして使用するヘッドフォンです。原音に忠実でフラットなサウンドのものほど、モニターヘッドフォンとしては優秀と言えます。Amazonなどのショッピングサイトやメーカーサイトなどで「モニターヘッドフォン」と表記されていますので、音楽鑑賞用を購入したい場合には注意しましょう。
MDR-MV1は、立体音響やハイレゾコンテンツなどの制作にも適した、ソニーの背面開放型モニターヘッドフォンです。内部の反射音を低減する背面開放型音響構造を採用、立体的な音響空間での正確な音像定位による空間表現が可能です。
広帯域再生や広ダイナミックレンジ再生を実現するドライバーユニットを搭載。立体音響を含む、さまざまな音源の奥行きや細部まで、意図した音楽表現を精緻に再現します。
イヤーパッドには、肌触りが良いスエード調人工皮革と、十分な厚みのある低反撥ウレタンフォームを使用し、快適な装着感を実現します。ヘッドフォンケーブルは制作現場で広く使われる6.3mm径ステレオ標準プラグを採用しています。
ソニーストアでの価格は5万9400円(税込)です。
SRH840Aは、マイクロフォンでおなじみSHUREのプロフェッショナルスタジオヘッドフォン。プロのサウンドエンジニアやミュージシャン用に設計され、スタジオなどでの楽器演奏やボーカル、ミキシングなどのモニターに適しています。
底歪みに適合した40mmダイナミックネオジムドライバーが、自然でバランスの取れた周波数特性を提供。正確に調整された周波数特性は、豊かな低音、クリアな中音域、伸びのある高音を再現します。プレミアムパッド入りヘッドバンドは人間工学に基づいてデザインされており、長時間の使用も快適です。
ロック機構付きの着脱式ケーブルは、ケーブルをイヤーカップにしっかりと固定することが可能で、交換も簡単。着脱式ストレートケーブル(3m)、キャリングポーチ、6.3mm径の金メッキ標準プラグアダプターが付属します。
SHURE公式ストア(楽天市場)での価格は2万4200円(税込)です。
HD 490 PROは、様々な音楽環境に対応する、ゼンハイザーの開放型スタジオモニターヘッドフォン。エルゴノミクスデザインによる圧迫感のないフィット感を実現し、通気性の良いオープンバック(オープンエアー)デザインを採用。高精度なサウンドを再現できるだけでなく、長時間の装着も快適です。
ミキシングや制作用途によって使い分けできる、素材の異なる2種類のイヤーパッドが付属。洗浄や交換ができるので、長く使い続けられるのも特徴。また、特許取得済みのケーブルコイル構造により、ケーブル伝搬ノイズを遮断、クリアな信号を実現します。
ケーブルは着脱式で左右のイヤージャックのどちらにも接続可能。楽器や機材のセッティングに合わせて変更できます。
実売価格(税込)は約5万円から。3mケーブル、ヘッドバンド用の追加パッド、専用のケースが付属した「HD 490 PRO Plus」も用意されています。
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